専業主婦がお金を借りる方法|審査のポイントや注意点を解説
/

パートやアルバイトもしておらず、自身の収入がない専業主婦の方で、「お金を借りたい」というお悩みをお持ちではないでしょうか。
原則として、お金を借りるためには本人に収入があることが前提ですが、配偶者に安定した収入があれば借入できる場合があります。
今回の記事では、専業主婦の方がお金を借りる方法について解説します。また、審査のポイントや借入の際の注意点も紹介していますので、専業主婦の方でお金を借りたいと思っている方は参考にしてください。
目次
専業主婦でもお金を借りることは可能
結論として、専業主婦でもお金を借りる方法はあります。
代表的な方法としてはカードローンで、一部の消費者金融では配偶者貸付により、専業主婦でもお金を借りることが可能です。
また、銀行カードローンの中には、専業主婦でも申込できる場合もあります。
ただし、専業主婦が借入を行うためには、いくつか条件があるため、申込前にきちんと確認をしましょう。
銀行カードローンは配偶者に安定した収入があれば借入できる
専業主婦は、一般的に本人に安定した収入がない方を指します。ただ、カードローンに申込むためには、安定した収入があることが前提条件です。
しかし、そのような方でも銀行カードローンなら、配偶者に安定した収入があれば借入できる可能性があります。
例えば、PayPay銀行カードローンの申込条件には、以下のような記載があります。
配偶者に安定した収入があればお申し込みいただけます。年金による一定の収入がある方も同様です。
引用元:PayPay銀行カードローン 商品概要
PayPay銀行カードローンに限らずに、専業主婦でも配偶者に収入があれば申込可能なカードローンはいくつかあるため、申込条件を確認してみましょう。
年齢などの申込条件を満たす必要がある
カードローンの申込条件には、収入の安定性以外の記載もあるため、単純に配偶者に収入があるだけでは申込ができない場合があります。
一般的なカードローンの申込条件については、以下の通りです。
カードローンの申込条件の例
年齢
安定した収入があること
保証会社の保証を受けられること
申込金融機関の普通預金を持っていること
各社に細かい違いはありますが、年齢に関する条件はどのカードローンでも設けられているため、事前に確認しておく必要があるでしょう。
なお、一部ではなく申込条件をすべて満たす必要がある場合も多いため注意が必要です。
消費者金融は申込者本人に収入がないと難しい
パートやアルバイトでの収入がある主婦であれば、「アイフル」や「プロミス」といった消費者金融への申込が可能です。
しかし、自身に収入のない専業主婦の場合は、そもそも消費者金融への申込ができません。これは、消費者金融の借入が総量規制によって制限されているからです。
例えば、年収300万円の人は、貸金業者から100万円を超えて借入できません。

専業主婦の場合はご自身に収入がないため、総量規制の観点から借入できないことがわかります。
したがって、専業主婦の方が消費者金融で借入を行うのは難しいといえるでしょう。
一方で、銀行カードローンは総量規制の対象外となっているため、専業主婦でも申込可能な場合があります。
ただし、銀行の場合は金融機関ごとに条件や取り扱いが異なるため、申込条件を確認したうえで申込をしましょう。
配偶者貸付を利用できる場合がある
一部の消費者金融では、配偶者貸付によって専業主婦でも借入できる場合があります。
配偶者貸付とは
総量規制の例外貸付の1つ。借入する本人と配偶者の収入を合算して、その3分の1までの借入れができる制度
配偶者貸付では夫婦の収入を合算して借入金額を決定します。
そのため、専業主婦で本人に収入がなくても、配偶者に安定した収入があれば申込が可能です。ただし、借入の限度額を夫婦で共有する形になるので、配偶者から同意を得る必要があります。
具体的には、消費者金融会社に配偶者の承諾書を提出しなければいけません。
例えば、消費者金融のベルーナノーティスでは、以下の書類にサインする必要があります。

また、同意書の他にも、配偶者の本人確認書類、婚姻関係のわかる書類、収入証明書類が必要な場合があります。
事前に取り扱いのある金融機関や手続き方法について確認しておくとよいでしょう。
専業主婦がお金を借りる方法
専業主婦がお金を借りる方法は、以下の5つです。
専業主婦がお金を借りる方法
ネット銀行カードローン
地方銀行カードローン
消費者金融・信販会社
質屋
生命保険の契約者貸付制度
それぞれ条件や特徴が異なります。
そのため、上記の方法について理解し、自分が利用しやすい方法を選ぶことが望ましいでしょう。
ネット銀行カードローン
ネット銀行が提供するカードローンの中には、専業主婦の申込が可能な商品があります。
ネット銀行とは、実際の店舗を持たず、インターネット上でサービスを提供している銀行です。
全国どこからでも申込が可能で、24時間いつでも受付しているため、利用しやすい点がメリットとして挙げられます。
専業主婦が申込対象としているネット銀行カードローンに申込を行う場合、配偶者に安定した収入があることが前提です。
また、ネット銀行カードローンの金利や利用限度額、審査のスピードは、金融機関ごとに異なっているため注意が必要です。
専業主婦が申込可能なネット銀行カードローンについて、以下の表にまとめましたので、参考にしてください。
金融機関 | 利用限度額 | 金利(実質年率) | 審査のスピード |
---|---|---|---|
セブン銀行カードローン | 10〜300万円 | 12.0%〜15.0% | 最短翌日 |
イオン銀行カードローン | 10万円~800万円(※) | 3.8%~13.8% | 数日程度 |
PayPay銀行カードローン | 〜1,000万円 | 1.59%~18.0% | 最短60分(仮審査の場合) |
楽天銀行スーパーローン | 10万円~800万円(※) | 1.9%~14.5% | 数日程度 |
専業主婦は50万円まで
地方銀行カードローン
地方銀行が提供するカードローンの中には、専業主婦の申込が可能な商品がいくつかあります。
地方銀行は、営業地域を一部に限定している銀行のことです。
全国に支店があるわけではないため、カードローンへ申込を行うためには居住している地域が地方銀行の対象地域である必要があります。また、地方銀行によって専業主婦の申込が可能かどうかは異なります。
そのため、自分が住んでいる地域の銀行で専業主婦の申込ができるカードローンがあるか確認する必要があるでしょう。
専業主婦が申込可能な地方銀行カードローンの一例を表にまとめましたので、参考にしてください。
金融機関 | 利用限度額 | 金利(実質年率) | 審査のスピード |
---|---|---|---|
スルガ銀行カードローン | 5万円〜800万円 | 3.9%~14.9% | 翌営業日以降 |
愛媛銀行カードローン | 10万円~500万円 | 5.0%~14.6% | 翌営業日以降 |
横浜銀行カードローン | 10万円~1,000万円 | 1.5%~14.5% | 最短翌日 |
消費者金融・信販会社の配偶者貸付
消費者金融や信販会社は、配偶者貸付に対応している会社であれば専業主婦でも借入できます。
配偶者貸付の場合、カードローンの申込に加えて、配偶者の同意書や婚姻関係を証明する書類などが必要です。
そのため、通常のカードローン申込に比べて必要な書類が多く、手続きに時間がかかる場合があります。
一方で、消費者金融の場合、最短即日で融資が可能な会社も多く、配偶者貸付を利用する場合でも最短即日審査が可能なため、急いで借入したい場合に役立つでしょう。
専業主婦が申込可能な消費者金融カードローンの一例を、表にまとめましたので参考にしてください。
金融機関 | 利用限度額 | 金利(実質年率) | 審査のスピード |
---|---|---|---|
ベルーナノーティス レディースローン | 10万円〜300万円 | 4.5%~18.0% | 最短30分 |
レディースキャッシング エレガンス | 1万円~50万円 | 10.0%~18.0% | 最短即日 |
セディナ カードローン | 1万円~200万円(※) | 上限18.0% | 最短即日 |
新規申込は上限50万円まで
質屋

貴金属やブランド品などを持っている場合、質屋でお金を借りられます。
質屋とは
品物を預ける代わりに融資をしてもらえるお店のこと。預けた品物の価値に応じて融資額が決定する。元金、利息を期限内に支払えば品物が返還される。
質屋の場合、申込人の審査は行われません。また、預けた当日から借入できるため、すぐにお金が必要な場合に役立ちます。
預けた品物の価値に応じて融資額が決定するため、収入のない人でも利用可能です。
一方で、質屋はまとまった資金を借入しにくいという点がデメリットです。預けた品物の価値以上の借入ができないため、必要な金額に満たない可能性もあります。
さらに、質屋では銀行や消費者金融に比べて利息が高いケースが多いです。一般的な質屋では、月利で利息が発生します。
例えば、質屋の大黒屋が提供する金利は、以下の通りです。
査定金額 | 金利(月利) |
---|---|
3,000万円以上 | 0.95% |
100万円以上 | 1.25% |
10万円以上 | 1.5% |
10万円未満 | 店舗ごとに異なる |
基本的に融資金額に応じて金利が変動し、査定金額が高くなるほど低くなる仕組みです。
月利では1%前後ですが、銀行や消費者金融の金利は年利計算のため、支払う利息は質屋の方が大きくなる傾向にあります。
生命保険の契約者貸付制度

生命保険の契約者貸付制度とは、生命保険の解約返戻金を担保にして借入できる制度のことです。
生命保険を担保に融資するため、本人に収入がない場合でも利用できます。
ただし、契約者本人が対象になるため、配偶者の名義の保険では借りられません。
保険会社のWEBサイトや郵送、店舗窓口など、さまざまな方法で申込が可能です。一般的な契約者貸付制度で借入できる金額については、解約返戻金の6割〜8割を目安に借入できます。
利率については保険会社や商品によって異なりますが、2%〜6%程度と銀行や消費者金融の借入に比べて抑えられるケースが多いです。
また、貸付元利合計額が解約返戻金を超えた場合は、自動的に契約が失効となります。
万が一の際に保障が受けられない可能性もあるため、計画的に返済を行いましょう。
解約返戻金のない保険商品では、契約者貸付制度を利用できません。ご自身が契約している商品が対象かどうかについては、各保険会社のホームページを参照してください。
専業主婦がお金を借りる場合でも審査は必要
専業主婦がお金を借りるには審査に通らなければいけません。
専業主婦の場合、配偶者の収入をもとに返済するため、本人だけでなく配偶者の審査も行われる場合があります。なお、配偶者の審査に関しての最終的な判断は金融機関によって異なるため、不安な方は前もって申込む予定の金融機関に相談をしましょう。
専業主婦を含め各種カードローンに申込した場合は、以下の流れで審査が行われます。

例えば、消費者金融や信販会社などの配偶者貸付では、夫婦で収入や借入金額を合算するため、配偶者の審査が必要です。
銀行カードローンの場合、金融機関によっては本人のみの審査になる可能性があります。
例えば、イオン銀行カードローンの申込画面では、配偶者に関する情報を記載する項目はありません。

上記のように「職種」欄に主婦と記載しても、配偶者の個人情報を求められることはありませんでした。
また、会員規約を参照しても、配偶者の情報提供に関する記載がなかったため、金融機関によっては専業主婦でも本人のみの審査が行われる場合もあります。
ただし、本人に収入がない状態では、より慎重な審査が行われる可能性が高いです。そのため、世帯収入等の確認を通じて配偶者の収入を審査する場合もあるでしょう。
具体的な審査の項目としては、以下の3つが挙げられます。
借入の審査項目
申込条件に合致しているか
信用情報に問題はないか
在籍確認が取れるか
申込条件に合致しているか
どのカードローンでも必ず「申込条件」が設けられています。
この申込条件に合致しているか、申告した内容や提出された書類を通じて審査が行われています。
例えば、横浜銀行カードローンの申込条件は以下の通りです。
横浜銀行カードローンの申込条件
ご契約時満20歳以上69歳以下の方
-
安定した収入のある方、およびその配偶者
パート・アルバイトの方も可。学生の方は不可。年収には年金を含みます
-
次の地域に居住またはお勤めの方
神奈川県内全地域、東京都内全地域、群馬県内(前橋市、高崎市、桐生市)
保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の保証が受けられる方
横浜銀行ならびにSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の個人情報の取り扱いに同意される方
一般的な金融機関では、年齢や収入などについて条件が定められています。
また、地方銀行が提供するカードローンでは居住地域や勤務地域が、銀行の営業区域内であることが条件です。
年齢や居住地については、提出された本人確認書類と照合し、条件に当てはまっているか確認しています。
信用情報に問題はないか
借入の審査では、信用情報に問題がないかチェックします。
信用情報とは
クレジットカードやローンなどの申込、契約に関する情報。契約内容や支払いの情報が記録されている。
信用情報機関が、加盟する金融機関の信用情報をまとめて保管しています。金融機関は、加盟する信用情報機関の信用情報を照会し、審査を行います。

代表的な信用情報機関として挙げられるのは、以下の3社です。
信用情報期間 | 特徴 |
---|---|
株式会社シー・アイ・シー(CIC) | 割賦販売や消費者ローンなどの事業者を会員としている |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融や信販会社などさまざまな事業者を会員としている |
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 主に銀行が加盟会員となっている |
金融機関ごとに、加盟している信用情報機関の種類や数は異なります。例えば、楽天銀行カードローンでは、上記の信用情報機関3社全てに加盟しています。
そのため、楽天銀行カードローンの審査では、全ての信用情報機関の情報を照会されるということです。
信用情報で確認される項目については、以下のものが挙げられます。
信用情報の審査項目
他社の契約情報
他社の借入残高合計
他社の返済実績
直近の申込履歴
金融事故の情報
したがって、上記の情報に問題があると審査に影響を及ぼす可能性が高いです。また、借入の申込を行った際には、信用情報の提供、取得に関して同意したと見なされます。
(第1条)個人情報の収集・保有・利用・預託
引用元:楽天スーパーローン|個人情報及び個人信用情報の取扱いに関する同意事項
(1)申込者及び連帯債務者(以下「申込者等」という)は、借入申込み及びそれに伴う契約(以下「本契約」という)と今後の楽天銀行株式会社(以下「当行」という)との取引に係る与信判断及び与信後の管理のため、以下の情報(以下これらを総称して「個人情報」という)を当行が保護措置を講じた上で、本項を含む以下の各条項(以下「本規約」という)により、収集・利用・保有・預託することに同意します。
1)申込者等の氏名、年齢、生年月日、住所、電話番号、Eメールアドレス、勤務先、家族構成、住居状況など所定の申込書、契約書に記入および申告した事項
2)本契約に関する申込日、契約日、商品名、契約額、支払回数など本契約の内容に関する事項
3)本契約に関する支払開始後の利用残高、月々の返済状況
4)本契約に関する申込者等の支払能力を調査するため、又は支払途上における支払能力を調査するため、申込者等が申告した申込者等の資産、負債、収入、支出、当行が収集したクレジット利用履歴、及び過去の債務の返済状況
(2)申込者等は、当行が当行の事務(コンピューター事務、代金決済事務、抵当権設定事務及びこれらに付随する事務等)を第三者に業務委託する場合に、当行が個人情報の保護措置を講じた上で、(1)により収集した個人情報を当該業務委託先に預託することに同意します。
上記のように、個人情報の同意条項を確認すると、どの信用情報機関に加盟しているかわかるので、申込前に確認しましょう。
在籍確認が取れるか
配偶者貸付では、配偶者の勤務先に在籍確認が行われる場合があります。
在籍確認とは
申込時に申告した勤務先に在籍しているか、確認を行うこと。
在籍確認は、電話で行われるのが一般的です。
電話で在籍確認が行われる場合、金融機関名は伝えられず、オペレーターの個人名で連絡が来ます。
必ずしも本人が電話に出る必要はなく、本人が職場に在籍していることがわかれば手続きは完了です。
しかし、勤務先に在籍していることが確認できないと、審査が長引く要因になります。特に、専業主婦の場合は、配偶者にあらかじめ在籍確認について伝えておいた方がスムーズに審査が進むでしょう。

専業主婦がカードローンの審査に通るためのポイント
専業主婦がカードローンの審査に通るためのポイントは以下の5つです。
POINT
配偶者の承認を受ける
借入希望額を抑える
スマホ代、クレジットカードの支払いに遅れていない
申込時に虚偽の申告をしない
少しでも収入を得る
専業主婦の場合、本人に収入がないため、他の審査項目が重要となります。
少しでも審査に通る可能性を高くするために、上記のポイントを理解しておきましょう。
配偶者の承認を受ける
専業主婦が借入に申込する際には、必ず配偶者の承認を受けてからにしましょう。
配偶者貸付を利用する場合、配偶者の同意書が必要です。
同意書には配偶者の自署と押印が必要なため、内緒で借入を行えません。
一方で、銀行カードローンの場合、同意書を必要としないケースもあります。配偶者に説明しなくても申込できる場合がありますが、審査状況によっては配偶者の収入証明書類を求められる可能性があります。
そのため、事前に承認を得てから申込した方がスムーズに手続きできます。また、専業主婦が借入する場合、基本的には配偶者の収入で返済しなければいけません。
したがって、後々のトラブルを防ぐためにも、配偶者に説明してから借入を行うのが良いでしょう。
借入希望額を抑える
専業主婦が審査に通るためには、借入希望額を抑えて申込する必要があります。これは、借入希望額が大きいと返済が滞るリスクが高まるため、審査に落ちる可能性が高いからです。
借入の金額は、審査に応じて決定しますが、収入のない専業主婦では金額が制限される場合があります。
例えば、イオン銀行カードローンでは、専業主婦で収入がない場合、限度額は50万円以内です。
専業主婦(夫)の方でご本人さまに収入がなく、配偶者さまに収入がある方のお申込みは限度額50万円までとなります。
引用元:イオン銀行カードローン
このように、あらかじめ専業主婦の借入金額について制限している金融機関はいくつかあります。
ただし、上記のような記載がない金融機関でも、専業主婦の借入については制限されている可能性があります。
そのため、借入に申込を行う場合は、必要最低限の借入希望額にすることが望ましいでしょう。
スマホ代やクレジットカードの支払いに遅れていない
スマホ代の本体分割払いやクレジットカードの支払いに遅れていると、信用情報に「延滞」と登録されます。
信用情報に延滞と登録されることで、借入の審査に落ちる可能性があるため注意が必要です。ただ、信用情報の延滞情報は、1度だけで審査に落ちるとは限りません。
延滞の頻度や延滞日数、延滞金額なども考慮して審査が行われます。
ただし、どの程度の延滞で審査に落ちるのか公開されていないですが、延滞は印象も悪く最悪の場合、契約解除に繋がるため期日までに支払を行うように心掛けましょう。

フタバ担当者
私たち金融機関は審査を行う際に必ず申込人の信用情報を確認して、融資可能かどうかを判断しています。信用情報には過去の入金状況や債務整理などの情報が登録されています。もし、審査に落ちた場合は信用情報に問題がある可能性も考えられるので、開示請求してみましょう。


フタバ貸付担当者
上記は、過去に債務整理を行った人の信用情報です。債務整理の記録は、赤枠内の「異動参考情報」に記載されます。異動参考情報では、債務整理の他にも長期間の延滞などの記録が残るため、何か記載があると審査に落ちる可能性が高くなります。
申込時に虚偽の情報を申告しない
申込時に虚偽の情報を申告すると、審査に影響を及ぼします。カードローンの申込時に有利になるようにと嘘をついた情報は、審査のタイミングで発覚します。
カードローンの審査では「申込者が信用できる人間か」をチェックしています。もし、申告した情報に嘘があると分かった場合、信用問題に大きく関わります。
虚偽の申告に注意するだけでなく、情報の誤記載にも注意が必要です。例えば、申込時に誤記載があった場合、確認のために本人へ連絡をするケースがあります。
そのため、誤記載の確認作業に時間がかかってしまい、審査が長引く要因になります。
なるべく円滑に審査をしてもらうためにも、申込は正確な情報を記載することが重要です。
少しでも収入を得る
審査に通りやすくなるには、少しでも収入があると望ましいです。
専業主婦でも申込が可能なカードローンもありますが、多くのカードローンでは「安定した収入がある方」が申込条件です。
そのため、少しでも収入があると審査に有利になる可能性があります。
また、申込できる金融機関の選択肢が増えるため、パートなどの収入を得ておくと良いでしょう。
専業主婦でも安定した収入がある場合に申込可能な金融機関
専業主婦でも申込できるカードローンはいくつかありますが、安定した収入があればより多くの金融機関に申込可能です。
安定した収入とは、毎月定期的な収入がある状態をいいます。
パートやアルバイトによる収入も、毎月の収入がある状態であれば安定していると見なされます。
また、カードローンでは勤続年数に制限はないため、働いて間もない方でも申込できます。
とはいえ、働いて間もない状態よりも半年以上の勤務がある状態のほうが審査に通過しやすくなります。
具体的に申込可能な金融機関については、以下の2種類が挙げられます。
専業主婦が申込可能な金融機関
銀行カードローン
消費者金融カードローン
銀行カードローン
銀行カードローンは、ネット銀行や地方銀行、メガバンクなどの金融機関が提供するカードローンです。
消費者金融のカードローンに比べて、金利が抑えられる傾向にあります。そのため、利息を抑えて借入したい方にとって使いやすいです。
一方で、銀行カードローンの場合、審査時間が金融機関によって異なります。
最短即日で審査が完了する銀行もありますが、翌営業日以降となる場合もあるため、余裕を持って申込をしましょう。
PayPay銀行カードローン
金融機関名 | 申込条件 |
---|---|
PayPay銀行カードローン | 次の条件をすべて満たす方 (1)お申込時の年齢が20歳以上70歳未満の方お仕事をされていて、安定した収入のある方(専業主婦の申込も可能) (2)当社に普通預金口座をお持ちの個人の方 (3)一定の審査基準を満たし、当社の指定する保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の保証を受けられる方 |
PayPay銀行カードローンは、主婦やアルバイトの方も申込が可能なカードローンです。
銀行カードローンでは珍しく、初回借入から30日間利息がかかりません。
そのため、短期間の借入であれば利息をかけずに借入できます。また、毎月の返済方式は、3種類のコースが選択可能なため、自分のペースで返済できる点が魅力です。
セブン銀行カードローン
金融機関名 | 申込条件 |
---|---|
セブン銀行カードローン | 次の条件をすべて満たす方 (1)セブン銀行口座をお持ちのお客さま(個人) (2)ご契約時の年齢が満20歳以上満70歳未満のお客さま (3)一定の審査基準を満たし当社指定の保証会社(アコム株式会社)の保証を受けられるお客さま (4)外国籍の方は永住者であること |
セブン銀行カードローンのメリットは、ATMから借入しやすい点です。
全国にあるセブン銀行ATMから、手数料無料で借入や返済ができるため、どこでも利用しやすいでしょう。また、「Myセブン銀行」があれば、カードが手元になくてもセブン銀行ATMから借入できます。
そのため、カードの発行を待たなくてもすぐに借入できる点が魅力です。
イオン銀行カードローン
金融機関名 | 申込条件 |
---|---|
イオン銀行カードローン | 以下のすべての条件を満たす個人のお客さま (1)日本国内に居住している方、外国籍の方については永住許可を受けている方。 (2)ご契約時の年齢が満20歳以上、満65歳未満の方。 (3)ご本人に安定かつ継続した収入の見込める方。 ※ パート、アルバイト、自営業者、専業主婦(夫)の方もお申込可能。学生の方は不可。 保証会社であるイオンクレジットサービス(株)、またはオリックス・クレジット(株)の保証を受けられる方。 |
イオン銀行カードローンは、イオン銀行ATMでの借入が24時間いつでも手数料無料で利用可能です。
そのため、イオンの店舗を利用する人であればお買い物のついでに借入できます。また、本人に収入のない専業主婦でも、配偶者に収入があれば申込可能と公式サイトに記載されています。
申込から契約までWEBで完結するため、忙しい方でも手続きしやすいでしょう。
楽天銀行スーパーローン
金融機関名 | 申込条件 |
---|---|
楽天銀行スーパーローン | 以下の全ての条件を満たす方 (1)満年齢20歳以上62歳以下の方(※1) (2)日本国内に居住している方(外国籍の方は、永住権または特別永住権をお持ちの方) (3)お勤めの方で毎月安定した定期収入のある方、または、専業主婦の方 (4)楽天カード株式会社またはSMBCファイナンスサービス株式会社の保証を受けることができる方(※2) ※1但し、パート・アルバイトの方、及び専業主婦の方は60歳以下 ※2当行が認めた場合は不要です |
楽天銀行スーパーローンは、楽天会員のランクに応じて、審査優遇が受けられます。
そのため、普段楽天のサービスを利用している人であれば、審査に通る可能性を上げられます。また、契約時に楽天ポイントが31,000ポイント付与されるため、楽天ポイントをよく利用する方にとってもメリットがあるでしょう。
消費者金融カードローン
消費者金融のカードローンは、パート・アルバイトの収入があれば申込可能です。
大手消費者金融会社では、配偶者貸付に対応していません。そのため、借入の審査に通るためには、収入を得ている必要があります。
消費者金融カードローンの多くは最短即日審査に対応しており、借入までの時間が短いのがメリットです。
また、無利息期間が設定されている消費者金融もあります。
無利息期間とは
一定期間内の借入について利息がかからない(0円)サービスのこと。
無利息期間を活用することで、最終的に返済する総額を抑えられます。
代表的な消費者金融の無利息期間について、以下の表にまとめましたので、参考にしてください。
金融機関 | 無利息期間 |
---|---|
アイフル | 契約の翌日から最大30日 |
プロミス | 借入の翌日から最大30日 |
アコム | 契約の翌日から最大30日 |
アイフル
金融機関名 | 申込条件 |
---|---|
アイフル | ・満20歳以上69歳までの方 ・定期的な収入と返済能力を有する方 |
アイフルは、WEB申込なら最短25分の即日融資に対応しています。
スマホアプリがあれば全国各地のセブン銀行ATM・ローソン銀行ATMで借入できるため、利便性が高いです。また、借り換え専用ローンやおまとめローンも用意されており、用途に合わせてカードローンを利用できます。
クレジットカードのリボ払いや他の借入がある場合には、アイフルのおまとめローンが便利です。
プロミス
金融機関名 | 申込条件 |
---|---|
プロミス | 18~74歳のご本人に安定した収入のある方。 |
主婦・学生でもアルバイト・パートなど安定した収入のある場合はお申込いただけます。
※高校生は不可
※年金収入のみの場合、申込不可
プロミスでは、申込から返済までスマホアプリ1台で完結し、融資まで最短25分とスピードもトップクラスです。また、返済するたびにVポイントが貯まるという特徴があります。
具体的には、利息の支払い200円(税別)ごとに1ポイント貯まり、景品交換や他社ポイントに利用可能です。
Vポイントは他の三井住友系列のサービスを利用すると貯まるため、ポイントを貯めたい人は検討しましょう。
プロミスの金利は年4.5%~17.8%と、他の大手消費者金融に比べて上限金利が低めになっており利息を抑えたい人に向いています。
さらに、無利息期間は「借入日の翌日」から開始されるため、最大限の無利息期間を利用できます。
アコム
金融機関名 | 申込条件 |
---|---|
アコム | 成人以上(高校生を除く)の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 |
アコムはWEB完結申込から最短30分で融資が可能と、すぐに手続きできることが魅力です。
カードを発行せずにアプリから借入できるため、すぐにお金が必要な場合でも役立ちます。
カードローンにショッピング機能が付帯した「ACマスターカード」など、独自の商品も提供しているため、自身の用途に合わせて商品を選択できます。
無利息期間が最大30日間用意されているため、利息を抑えて借入できる点がメリットです。
専業主婦がお金を借りる場合の注意点
専業主婦の方はさまざまな方法で借入できますが、以下の3点に注意が必要です。
専業主婦がお金を借りる場合の注意点
配偶者の他社借入状況によっては融資を受けられない場合がある
同時に複数社への申込は避ける
自宅に郵送物が送られる場合がある
借入が原因で配偶者とのトラブルに発展する可能性があるので、上記の注意点をしっかりと理解しておきましょう。
配偶者の他社借入状況によっては融資を受けられない場合がある
配偶者貸付を利用する場合、配偶者の借入状況によっては融資を受けられないことがあります。
そもそも、配偶者貸付は夫婦の年収と借入を合算する制度です。
配偶者が年収の1/3まで借入している場合、新たに借入できません。また、収入のない専業主婦が配偶者貸付を利用する場合は、実質的に配偶者の総量規制を一部使うという認識です。
例えば、配偶者の年収が600万円で現在170万円の借入がある場合、借入可能な金額は30万円です。
このように、配偶者の年収や借入金額によって申込可能な金額が異なるため注意しましょう。
同時に複数社への申込は避ける
短期間に複数社へ借入の申込を行うと、審査に影響を及ぼす可能性が高いです。カードローンなどの申込履歴は、信用情報に登録されます。
つまり、審査を行うことで、他社の申込状況がわかるということです。
直近で他社への申込があると、「返済が滞るリスクが多い」と判断され審査に落ちる可能性があります。
個人信用情報機関では、申込情報は6ヶ月間登録されているため、短い間隔で複数の借入に申込しないよう注意が必要です。
自宅に郵送物が送られる場合がある

借入の契約中は、何かしらの郵送物が届く場合があります。
専業主婦で配偶者に内緒で借入した場合、郵送物によって家族に借入が知られる原因となるでしょう。
例えば、以下のような郵送物が届く可能性があります。
自宅に届く可能性のある郵送物
カードローンのカード現物
返済の利用明細
延滞の督促状
家族間のトラブルを避けるためにも、あらかじめ借入があることは伝えておくと良いでしょう。
専業主婦の借入に関するよくある質問
-
- 専業主婦はクレジットカードのキャッシングに申込できる?
収入がない専業主婦は、クレジットカードのキャッシングに申込ができません。
クレジットカードのキャッシングは総量規制の対象です。また、クレジットカードのキャッシングでは配偶者貸付を利用できません。そのため、キャッシングに申込するためには収入があることが前提です。ただし、家族カードであればキャッシングが可能な場合があります。クレジットカードによっては家族カードのキャッシングに対応しています。家族カードは本会員の収入で審査されるため、配偶者に家族カードを作成してもらえるとキャッシングを利用できる場合もあります。 -
- 専業主婦でも即日融資はできる?
専業主婦でも、金融機関によって即日融資ができる場合があります。
消費者金融の多くは、即日融資に対応している場合が多いです。そのため、配偶者貸付を利用すれば、即日融資ができる可能性があります。ただし、即日融資に対応している消費者金融で申込しても、審査に数日かかるケースがあります。申込状況や審査の内容によっては審査時間が異なるため、なるべく余裕を持って手続きするのが望ましいでしょう。 -
- 審査のない・通りやすいカードローンはある?
審査なし・審査に通りやすいカードローンはありません。
前提として、カードローンでは必ず審査が行われます。金融機関ごとに細かい審査のポイントは異なりますが、チェックされる項目はほとんど同じです。例えば、金融機関ごとに審査に通過する年収のラインが異なる可能性がありますが、年収について審査を行うのは共通です。審査が不安な方はカードローンではなく、質屋や生命保険の契約者貸付制度の利用を検討しましょう。
まとめ
専業主婦がお金を借りる場合には、カードローンや生命保険の契約者貸付、質屋などの方法が挙げられます。
金融機関からお金を借りる場合には、本人もしくは配偶者に安定した収入があることが条件です。また、本人に収入がない場合は、配偶者から了承を得る必要があります。
一方で、パート、アルバイトなどの収入がある主婦であれば、より多くのカードローンを検討できます。
借入の選択肢を増やしたいと考えているのであれば、少しでも収入を得ておくことが望ましいでしょう。

記事の編集責任者 小野原 慎也 Onohara Shinya