主婦でもカードローンは利用できる?借りるときのポイントもご紹介

記事の監修者

新井 智美 CFP(R)認定者/一級ファイナンシャルプランニング技能士/DCプランナー/住宅ローンアドバイザー/証券外務員
コンサルタントとしての個人向け相談のほか、資産運用等上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、年間300件以上の執筆・監修業務を手掛けている。
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「今月はちょっと家計が厳しい」というときに便利なのがカードローンです。ただ、カードローンは定期的な収入のある主婦であれば申込が可能ですが、仕事を持たない専業主婦の方の場合は「配偶者貸付」という制度を利用することになります。
主婦の方がカードローンを申込む場合、どのような条件があるのでしょうか。配偶者貸付の詳細、カードローンのメリットやデメリットとあわせて解説していきます。
目次
主婦がカードローンを申込む際の条件とは?

まずは、カードローンを申込む際の条件を確認しておきましょう。
例えば、消費者金融大手の「アイフル」では、申込条件を次のように定めています。
満20歳以上69歳までの定期的な収入がある方
申込条件では「定期的な収入がある方」となっています。正社員やパートなど、就業形態は特に定められていません。主婦の方の場合、パートやアルバイトで働いていることも多く、このような方であってもカードローンを申込むことは可能です。そのほか、派遣社員や契約社員であっても申込むことができます。
ただし、「定期的な収入がある」とは「継続かつ安定した収入がある」という意味ですので、単発のアルバイトや短期間のパートのように、収入が不定期になる場合や、専業主婦のように収入がまったくない方も申込はできません。
申込年齢についてもみておきましょう。アイフルの例になりますが、申込可能年齢は満20歳以上69歳以下です。この年齢の範囲内でしたらカードローンの申込ができます。なお、取引期間中に満70歳になった場合は、その時点で新たな融資は受けられなくなりますので注意してください。
働く主婦におすすめのカードローン
働く主婦の方がカードローンの申込をする場合、どのような会社を選ぶとよいのでしょうか。ここでは、主婦の方にもおすすめしたい大手消費者金融「アイフル」と「プロミス」をご紹介します。
WEBからお申込みの場合、最短25分で融資が可能な審査が完了する「アイフル」のカードローン
アイフルの基本情報は以下のとおりです。
実質年率 | 年3.0%~年18.0% |
申込条件 | 満20歳~満69歳の本人に収入がある人 |
借入可能額 | 1万円~800万円 |
融資までの時間 | WEB申込の場合、最短25分で融資が可能 |
そのほかの特徴 | ●電話での在籍確認は原則なし ●WEB上で申込・契約・借入・返済が可能 ●初めての利用に限り、契約日の翌日から30日間無利息で利用可能 ●カードレスキャッシングも可能 |
急ぎの融資を希望している主婦の方もいるでしょう。アイフルのカードローンの最大のメリットはWEB申込・契約を選択した場合、審査完了までが最短25分で融資が可能という点です。今すぐにでもお金を借りたいというニーズにも応えてくれます。
また、借入時の審査で職場へ電話することで在籍確認を行うというカードローン会社が多いのですが、アイフルでは原則として、電話での在籍確認は行っていません。勤務先の人にカードローン申込が知られてしまう可能性もかなり低いといえるでしょう。
また、はじめての利用の場合は、契約日の翌日から30日間は無利息で借入れることができます。契約後、すぐに借入れて30日以内に完済できるという場合はかなりお得になりますので、ぜひ有効に活用しましょう。
借入の方法も確認する必要があります。「ローンカード」を使いATMから出金するというカードローンの場合、財布にカードを入れていると家族や周囲の人にローン利用が知られてしまうこともあるため要注意です。
アイフルでは、ローンカードを発行せず、スマートフォンから出金手続きができる「カードレスキャッシング」を選べます。例えば、家族と買い物する機会が多く、財布のなかを見られる可能性が高いという主婦の方でも安心してカードローンを利用できます。なお、ローンカードは希望すれば後日発行することも可能です。
アイフル
- 金利
- 3.0%~18.0%
- 借入限度額
- 1万円~800万円
- 融資スピード
- WEBなら融資まで最短25分

- WEB申込なら融資まで最短25分も可能
- 初めてのお借り入れなら30日間金利がゼロ円
- 1秒診断でお借り入れ可能か事前に知れる
「レディースキャッシング」もあるプロミスのカードローン
プロミスの基本情報は以下のとおりです。
実質年率 | 年4.5%~年17.8% |
申込条件 | 満18歳~満69歳の本人に収入がある人 |
借入可能額 | 500万円まで |
融資までの時間 | 最短30分で融資が可能 |
そのほかの特徴 | ●女性オペレーター対応の女性専用ダイヤルあり ●メアド登録、WEB明細の利用で初回出金の翌日から30日間金利0円 ●カードレスで利用可能 |
プロミスも急ぎの融資を希望する場合、18時までに申込めば当日中の融資ができる可能性が高くなります。当日融資を希望する際はWEB、もしくはアプリで申込んでください。ただし、審査時間は21時までとなっており、審査に通過した後に契約手続きを完了させてからでないと利用することができないため、当日に融資を受けたい場合はなるべく早めに申込むようにしましょう。
また、申込手続きや相談は女性に対応してもらいたい、という方のために女性専用ダイヤルも準備されています。初めてのカードローン利用が不安という主婦の方でも安心して利用できるでしょう。
なお、プロミスの最大の特徴が、初回借入日の翌日から30日間は金利が0円になるという点です。多くのカードローン会社が「契約日の翌日から30日間金利0円」としているなかで、初回借入日を起点にしているのは利用者にとって大きなメリットといえます。
「来月あたりにお金が厳しくなりそう」と近い将来のことが心配な主婦の方も多いのではないでしょうか。先にプロミスで契約をしておいて、翌月初めて借入れたとしてもそれから30日間は金利0円で利用できるためお得です。
なお、プロミスでもアイフル同様、「カードレス」での利用を選択できます。カードレスの場合は、WEBやアプリ上から出金手続きを行ってください。家族にカードローン利用を知られたくない主婦の方はカードレスの利用をおすすめします。
プロミス
- 金利
- 4.5~17.8%
- 借入限度額
- 500万円
- 融資スピード
- 最短30分

- 初回借入から30日間は利息ゼロ円
- WEBなら最短30分融資も可能
- 2019年~2022年と4年連続でオリコン顧客満足度調査ノンバンクカードローン初回利用第1位を獲得
専業主婦のカードローン申込について

ご紹介したとおり、定期的に収入がある主婦の方はカードローンが申込めますが、収入がない専業主婦の方の場合、カードローン申込はできません。ただし、「配偶者貸付」という方法を使えば、申込める場合もありますので確認しておきましょう。
配偶者貸付について
- 配偶者貸付
- 契約者(この場合は専業主婦の方)と配偶者の収入を合算し、その3分の1までの金額の借入が認められるという制度
消費者金融系のカードローンは貸金業法に準じているため、年収の3分の1までの借入しか認められていません。しかし、これでは仕事での収入がない専業主婦の方が借入を利用できないということになります。そこで例外として配偶者の収入を合算することが認められたのです。
ただ、配偶者貸付を使ってカードローンを申込む際は配偶者の同意が必要です。多くのカードローン会社では配偶者貸付を利用する際に次の書類の提出を求めています。
配偶者貸付で必要な書類
申込者(この場合は主婦の方)、配偶者それぞれの本人確認書類
住民票の写し(夫婦の氏名・住所・生年月日・続柄が記載されているもの)
配偶者貸付に関する配偶者の同意書
同意書とあわせて配偶者の本人確認書類も必要になります。そのため、「配偶者に内緒で借入れたい」という主婦の方には不向きといえます。契約者だけでなく、配偶者自身の信用情報もチェックされ、問題があれば融資が受けられない可能性もあります。
また、消費者金融のベルーナノーティスや、三井住友銀行の一部カードローンは配偶者貸付に対応していますが、非常に少ないのが現状です。先にご紹介したアイフルやプロミスでも対応していません。配偶者貸付は配偶者の同意を得られたとしても利用するのは現実的ではない、と考えておくほうがよいでしょう。
カードローンを利用するメリットとデメリットとは?
ここまで、主婦の方のカードローン申込についてみてきました。申込の前にカードローンを利用するメリットやデメリットについても押さえておきましょう。
主婦がカードローンを利用するメリット
主婦の方がカードローンを利用するメリットは次のとおりです。
メリット
消費者金融系カードローンの場合、最短即日融資が可能
担保や保証人が不要
限度額の範囲で何度でも出金が可能
使途の制限がない※
入会金や会費がかからない
一部商品ではギャンブルや投機目的、事業資金としては不可としている場合があります
では、ひとつずつ確認していきましょう。
・消費者金融系カードローンの場合、即日融資が可能な場合も多い
慶弔関連での出費、子ども関連費用など、予想以上にお金がかかるのが不安、と感じている主婦の方も多いのではないでしょうか。お金の調達といえば、「人に借りる」「働いて給与を得る」といった方法もありますが、すぐにお金が必要な場合には難しいといえます。
しかし、カードローン、特に消費者金融系のカードローンであれば、申込即日に借入が可能になる場合も少なくありません。即日融資が可能な主なカードローンとして、以下が挙げられます。
実質年率 | 申込条件(1) | 融資までの時間 | 特徴 | |
---|---|---|---|---|
アイフル | 3.0%~18.0% | 20歳~69歳まで | WEBから申込で最短25分 | ●無利息期間は最大30日間 ●電話での在籍確認は原則なし ●カードレスキャッシングも可能 |
アコム | 3.0%~18.0% | 18歳~69歳まで(高校生を除く) | 最短30分 | ●無利息期間は30日間 ●利息は借入残高に対して利用日数分だけを計算 ●ネット・ATMから24時間借入・返済が可能 |
プロミス | 4.5%~17.8% | 18歳~69歳(高校生を除く) | 最短30分 | ●無利息期間は30日間 ●女性専用ダイヤルあり ●カードレスで利用可能 |
レイクALSA | 3.0%~18.0% | 20歳~70歳 | 最短60分 | ●選べる無利息期間2 ●カードレスでの借入れが可能 |
SMBCモビット | 4.5%~18.0% | 20歳~69歳 | 最短30分 | ●Tポイントが返済で貯まる ●三井住友銀行ATMならATM利用手数料無料 |
ベルーナノーティス | 4.8%~18.0% | 18歳~80歳(高校生を除く) | 最短30分 | ●何度でも14日間利息0円 ●専業主婦や働く女性向けレディースローンあり |
セントラル | 4.8%~18.0% | 20歳以上 | 最短60分 | ●無利息期間は30日間n ●千円単位の少額借入が可能 ●女性のためのカードローンあり(女性専用ダイヤル) |
オリックス・クレジット | 2.9%〜17.8% | 20歳~69歳 | 最短60分 | ●完全カードレスで利用可能 ●アプリで借入・返済が可能 |
au PAYスマートローン | 2.9% ~ 18.0% | 20歳~70歳 | 最短30分 | ●完全カードレスで利用可能 ●アプリで借入・返済が可能 ●au PAY 残高に簡単にチャージができる |
1 年齢条件に加え原則、安定した収入と返済能力のある方が対象
2 いずれかを適用。WEBから申込で60日間、5万円以下は180日間、100万円以上は30日間
・担保や保証人が不要
担保や保証人が不要な点も、なるべく知られずに借りたいと考える主婦の方にとってはメリットといえるでしょう。ローンカード発行をしない場合は、家族や周囲に知られる可能性がさらに低くなります。
・限度額の範囲で何度でも借入が可能
カードローンは限度額の範囲内で何度でも出金ができます。お金が必要になるたびに申込む必要はありません。限度額いっぱいまで借入れたとしても、返済をすれば、その返済された分は新たな借入可能枠となります。
・使途の制限がない
カードローンは自動車ローンや住宅ローンのような目的別ローンとは異なり、原則として使途の制限はなく、何にでも使うことができるという点もメリットといえますが、利用する会社によっては、ギャンブルや投機、事業用の資金としては使用できない場合もあるため注意してください。
・入会金や会費がかからない
お金を借りる手段には「クレジットカードのキャッシング枠を利用する」という方法もあります。こちらもATMから出金可能という手軽さがありますが、クレジットカードは入会金や年会費が必要な場合もあるところが難点です。カードローンは入会金や会費がかからないため、低コストで借入ができます。少しでも節約したいと考えている主婦の方には向いているのではないでしょうか。
主婦がカードローンを利用するデメリット
主婦の方がカードローンを利用するデメリットについても触れておきましょう。
デメリット
目的別ローンに比べると金利が高い傾向にある
家族に知られる可能性がゼロではない
返済が長期化しやすい
カードローン借入がほかのローン・クレカの審査に影響する場合もある
・目的別ローンに比べると金利が高い傾向にある
カードローンは、目的別ローンとは違い、資金使途が自由というメリットがありますが、金利が比較的高めになるというデメリットは忘れてはなりません。ご参考までに、消費者金融系カードローン、銀行の住宅ローンおよび自動車ローンの金利を比較してみましょう。
ローンの種類 | 金利※ |
---|---|
消費者金融系カードローン | 年3.0%~年18.0% |
住宅ローン超長期固定金利型(全期間固定・20年超35年以内) | 年1.76% |
自動車ローン(変動金利) | 年4.475% |
2022年4月現在の金利
ご覧のとおり、カードローンよりも住宅ローンや自動車ローンの金利の方が低くなっています。もし、借入れる資金の使途が決まっているのであれば、目的別ローンの利用を検討するほうがよいかもしれません。
・家族に知られる可能性がゼロではない
WEBから申込や契約ができ、ローンカードなしでの借入も可能にしているカードローン会社は数多くあります。周囲に利用を知られる可能性はとても低いといえるのですが、絶対に知られないとは限りません。特にWEB申込や契約を利用する場合、履歴からカードローン利用が知られることもあるため、家族とパソコンを共用している主婦の方は要注意です。
また、カードローン返済が滞った場合、郵便や電話で連絡が来る場合もあります。その際に家族に知られることも考えられますので、滞納をしないように気をつけましょう。
・返済が長期化しやすい
カードローンのメリットは、限度額の範囲内であれば何度でも借入ができる点です。ただし、気軽に借入ができるため、返済がいつまでたっても終わらなくなってしまうという懸念もあります。「家計が厳しいときでもカードローンならば簡単に資金調達できる」と考えている主婦の方も多いかもしれませんが、返済計画をきちんと立てて利用することが大切だということを頭に入れておきましょう。
・カードローンの借入がほかのローンの審査に影響する場合もある
自動車ローンや学資ローンなど、いずれほかの借入も利用したいと考えている主婦の方は、カードローンの限度額に気をつけてください。ほかのローン審査の際、カードローン利用限度額が借入額とみなされるためです。利用限度額が多い場合、実際に借入を利用していなくても「借入額が多い」と判断され、ローン審査に影響することもあります。一時的にカードローンを利用し、今後使うことがないと判断したなら、そのカードローンは解約しておくことをおすすめします。
まとめ
主婦の方がカードローンを申込めるかどうかは、定期的な収入の有無にかかっています。パートやアルバイトで定期的な収入があれば申込は可能ですが、収入がない専業主婦、もしくは収入があっても不定期収入の場合は申込めません。
収入がない、または不定期収入の主婦の方であっても「配偶者貸付」という制度を使って申込むことも可能ではあります。ただし、配偶者貸付は取り扱っているカードローン会社が非常に少ない、申込時に配偶者の同意書や本人確認書類、住民票の提出が必要といったハードルもあります。「なるべく周囲に知られずに借入れたい」といった場合には不向きといえるでしょう。
なお、定期的な収入がある主婦の方であれば、「融資までのスピードが早い」「周囲に知られることなく契約できる可能性が高い」「無利息期間が設けられている場合が多い」という理由から消費者金融系のカードローン「アイフル」や「プロミス」での申込がおすすめです。

記事の編集責任者 小野原 慎也 Onohara Shinya
監修者コメント
新井 智美 CFP(R)認定者/一級ファイナンシャルプランニング技能士/DCプランナー/住宅ローンアドバイザー/証券外務員
返済計画が重要
主婦でも申込めるカードローンがありますが、収入の有無によって利用できるカードローンの範囲が異なる点に注意が必要です。また、カードローンを利用する際には必ず返済計画を立てて、「返せる額」の範囲で借りることが欠かせません。カードローンの金利は、比較的高めに設定されています。事前にカードローン会社の公式サイトに用意されている返済シミュレーションを利用して、「毎月の返済額や返済期間」がどのくらいになるのかを必ず確認し、無理のない範囲で借りるようにしてください。また、余裕があるときには「繰り上げ返済」を活用して、利息分の負担をできるだけ少なくするように心掛けていきましょう。