キャッシングの金利とは?利息の計算方法や賢く利用するコツを解説
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記事の監修者

岩切 健一郎 FP1級、CFP(R)
1986年5月生まれ。宮崎県出身。業界10年目。
コンサルティング会社、外資系生命保険会社を経て、現在は保険代理店に勤務しながら発達障害の方のライフプランを専門に行う合同会社ひなたを経営。
キャッシングの利用を検討されている方にとって、「金利」の高さは気になるところでしょう。
キャッシングは、金利が低くなるほど利息を抑えられます。なので、基本的には低金利のサービスを利用した方が良いでしょう。
本記事では、キャッシングの金利について説明した後に、利息の計算方法についても解説します。そして、多くの人に選ばれているカードローンについても紹介するので、参考にしてください。
目次
キャッシングの「金利」とは?
現金を借りるキャッシングには、必ず金利が設定されています。ただ、金利について「何となくイメージはつくけど、正確には分からない」方も多くいるでしょう。
結論を言うと、金利とはお金を借りた人が、借りた金銭に対して支払う利子の割合です。つまり、金利が高くなるほど、利子の割合は増えてしまい、結果として返済するお金も高くなります。
そのため、金利はキャッシングを利用する上で重要な項目となるといえるでしょう。
利息との違い
金利と利息はよく混同されやすい部分なので、正確に理解しておきましょう。利息は融資を受けることに対する手数料のようなものです。利息がいくらになるか求めるときは借入額を基準にします。

例えば、上記のように利用者が貸付業者から、金利年8.0%で100万円を借りたとしましょう。この場合、利用者は100万円に8万円を上乗せして108万円返済する必要があります。この、上乗せした8万円が利息になるのです。
キャッシングの上限金利は20.0%

キャッシングを利用する際、「すごく高い金利が適用されるのではないか」と不安に思う方もいるでしょう。実際そのような事例はなく、どのようなキャッシングサービスも「利息制限法」という法律の範囲内で、金利が設定されています。
- 利息制限法
- 銀行を含めた貸付を行っている消費者金融やクレジットカード会社の貸付金利を規制する法律
もし、法外な金利でキャッシングを行った場合、金融機関側は刑事罰の対象となります。そのため、規定の範囲を超える金利を課すことはできません。このような法律があるため、キャッシングサービスは初めての方でも安心して利用できるようになっているのです。
また、借入額が増えるほど上限金利が下がる仕組みになっているのも、理解しておきましょう。
金利は審査で決まる

キャッシングの金利は審査によって決まります。そのため、審査結果が出るまで適用される金利は分かりません。ただ、利用実績や借入する金額によって、適用金利は変わっていく可能性があります。
ここからは、金利が決まる上で重要なポイントを2つに分けて解説していきますので参考にしてください。
はじめて利用する人は上限の金利が適応されやすい
借入金額が増えるほど適用される金利は低くなる
はじめて利用する人は上限の金利が適用されやすい
一般的なキャッシングサービスの金利設定は、「年3.0%~年18.0%」というように大きな幅があります。しかし、はじめて利用する人は、上限の金利が適応される場合がほとんどです。
なぜ、上限金利が適用されるのかというと、はじめて利用する方には「利用実績」がないからです。融資する側からすると、はじめて利用する人は、返済する能力があるかどうかの判断が難しいので、暫定的に上限金利を適応する場合が多くなります。
言い換えれば、キャッシングサービスを長い間使って、期限内に返済して利用実績を積み上げることで、適応される金利が低くなる可能性があるともいえます。なので、いつまでも上限金利が適用され続けるというわけではありません。
利用限度額が増えるほど適用される金利は低くなる
キャッシングの金利には幅がありますが、必ずしもすべての人が上限金利の適用となるわけではありません。はじめての利用でも上限金利より、低い金利で借りられる可能性はあります。
なぜなら、適用される金利は利用限度額が大きいほど低くなる傾向があるからです。
- 利用限度額
- キャッシングサービスで使える金額の上限を指す。利用限度額が30万円であれば、30万円以上の借入はできない。
つまり、利用限度額が30万円の人より100万円の人の方が、適用される金利が低くなりやすいのです。また、利用限度額は収入の高さや返済実績などを考慮して決まります。
キャッシング後の利息を計算する方法
キャッシングを利用するのであれば、どれくらいの利息を支払うのか理解しておく必要があります。利息は下記の計算式によって、どれくらい支払うのか知れるので覚えておきましょう。

例えば、借入残高が30万円で、金利が年18.0%、借入日数は30日だった場合の計算は、【30万円×0.18÷365日×30日=4,438.356】となり、小数点は切り捨てるため、利息は4,438円になることが分かります。
返済シミュレーションを活用すれば簡単に計算できる
利息の計算は、返済シミュレーションを使うともっと簡単に行えます。返済シミュレーションはカードローン会社などの公式サイトにあり、自分が利用したい条件を入力するだけで、簡単に利息の計算をしてくれるものです。
例をあげると、大手消費者金融であるアイフルの返済シミュレーションは以下のようになっています。借入希望額と貸付利率(金利)、返済回数を入力するだけで簡単にその条件の利息が分かります。

キャッシングサービスに申込む前に、返済シミュレーションを活用して、自分が望む借入条件の利息がどれくらいかかるのか知っておくと良いでしょう。
無利息期間を使えば利息を抑えられる

「金利が低くなるほど、利息を抑えられる」という認識を持っている方が多いでしょう。ただ、必ずしもそうではない場合があります。なぜなら、一部のカードローンで設定されている、無利息期間を活用すれば利息を抑えられるからです。
無利息期間とは、その名の通り「利息が発生しない期間」を指します。一部の大手消費者金融などが行っているサービスで、無利息期間は契約日翌日から30日~60日に設定されているケースが多いです。
例えば、契約日翌日から30日間の無利息期間があり、3万円を借入したと仮定します。この場合、契約日翌日から30日以内に返済できれば利息がかからず、3万円だけを返済すれば良いのです。
低金利カードローンとの比較
無利息期間の効果をより感じていただくために、以下2つのカードローンで30万円借りた場合の利息を比較しました。
金利が年18.0%の無利息期間が30日あるカードローン
金利が年15.0%の低金利なカードローン
下記の表では、具体的にどの程度の期間まで「金利年18.0%の無利息期間があるカードローン」の方が、利息抑えられるのかシミュレーションしたものになります。
返済期間 | 金利18.0%のカードローン(30日間無利息)の利息 | 金利15.0%.-のカードローン(無利息期間なし)の利息 | 差額 |
1ヶ月で完済 | ¥0 | ¥3,750 | ¥3,750 |
2ヶ月で完済 | ¥2,295 | ¥5,637 | ¥3,342 |
3ヶ月で完済 | ¥4,421 | ¥7,531 | ¥3,110 |
4ヶ月で完済 | ¥6,693 | ¥9,433 | ¥2,740 |
5ヶ月で完済 | ¥8,954 | ¥11,343 | ¥2,389 |
6ヶ月で完済 | ¥11,271 | ¥13,261 | ¥1,990 |
7ヶ月で完済 | ¥13,500 | ¥15,186 | ¥1,686 |
8ヶ月で完済 | ¥15,771 | ¥17,120 | ¥1,349 |
9ヶ月で完済 | ¥18,129 | ¥19,060 | ¥931 |
10ヶ月で完済 | ¥20,422 | ¥21,009 | ¥587 |
11ヶ月で完済 | ¥22,772 | ¥22,966 | ¥194 |
12ヶ月で完済 | ¥25,087 | ¥26,902 | -¥157 |
13ヶ月で完済 | ¥27,444 | ¥26,902 | -¥542 |
上記の通り、この借入条件だと11カ月目までに返済できれば、金利年18.0%の無利息期間があるカードローンの方が、利息を抑えられるという結果になりました。
つまり、短期間で返済できるのであれば、金利が高くても無利息期間のあるカードローンの方が利息を抑えられる場合があるのです。逆に、返済期間が長期化するのであれば、低金利のカードローンを使った方が良いともいえるでしょう。
無利息期間があり選ばれているカードローン3選
ここからは、実際に無利息期間のあるカードローンを3つ紹介していきます。これから紹介するのは全て大手消費者金融のカードローンであり、多くの人融資をしてきた実績があるので安心して利用してください。
カードローンによって無利息期間の仕組みや期間が異なりますし、他のサービス面でも違いがありますので、自分に合ったものを探しましょう。
無利息期間のあるカードローン3選
アイフル
プロミス
レイク
アイフル
アイフル
- 金利
- 3.0%~18.0%
- 借入限度額
- 1万円~800万円
- 融資スピード
- 最短25分(WEB申込)

- WEB申込なら融資まで最短25分も可能
- 初めてのお借り入れなら30日間金利がゼロ円
- 1秒診断でお借り入れ可能か事前に知ることができる
アイフルの特徴
契約日の翌日から30日間無利息
WEB申込みなら最短25分で融資可能
申込み時に自宅や勤務先への連絡は原則不要
アイフルは、契約日翌日から30日間の無利息期間があるカードローンです。また、WEB申込みなら最短25分で融資を行っています。
書類の郵送受渡や在籍確認時の電話連絡が原則不要なのも、利用者にとって大きなメリットといえるでしょう。
以上のことから、アイフルは無利息期間を活用できるだけでなく、早く融資を受けられるカードローンでもあります。
プロミス
プロミス
- 金利
- 4.5~17.8%
- 借入限度額
- 500万円
- 融資スピード
- 最短25分(WEB申込)

- 初回借入から30日間は利息ゼロ円
- WEBなら最短25分融資も可能
- オリコン顧客満足度ランキング4年連続1位
プロミスの特徴
初回借入の翌日から30日間無利息
WEB申込みなら最短30分で融資可能
大手消費者金融の中では上限金利が低く設定されている
プロミスは、初回借入の翌日から30日間無利息期間となっています。「初回借入の翌日」というのがポイントで、自分が借入したいタイミングで、無利息期間を始められます。
他社の場合だと、「契約日の翌日から」となっていて、契約した次の日から無利息期間が始まる場合が多いのです。なので、借入するタイミングで無利息期間を始めたい方はプロミスを選ぶと良いでしょう。
さらに、上限金利も年17.8%と大手消費者金融の中では低めに設定されているので、利息をより抑えられます。
以上のことから、プロミスは無利息期間を自分の好きなタイミングで始められ、金利も抑えられるカードローンとなります。
レイク
レイク
- 金利
- 4.5~18.0%
- 借入限度額
- 1万円~500万円
- 融資スピード
- 最短25分(WEB)

- 選べる無利息期間(60日間、180日間、30日間)
- WEBなら最短25分で融資も可能
- 公式アプリ「e-アルサ」でカードレス可能
レイクの特徴
5万円まで最大180日間無利息
WEB申込なら最短25分で融資可能
新生銀行のATMを利用すれば手数料0円
レイクは、5万円までの借入なら最大180日間無利息で利用できます。また、WEB申込みだと1万円〜200万円までの借入なら60日間の無利息期間が利用可能です。
他社だと、「契約日翌日から30日間」「初回借入から30日間」と無利息期間を定めている場合が多いですが、レイクは長めに設定されています。
また、新生銀行のATMを利用している方は手数料がかかりません。
以上のことから、レイクは少額の借入を検討していて、無利息期間を長く利用したい方に選ばれているカードローンになります。
低金利で選ばれているカードローン3選
返済が長期化する場合は、金利が低めに設定されている銀行系のカードローンを利用してみると良いでしょう。
今回紹介する3つの銀行系カードローンは、いずれもメガバンクが運営しているもので、多くの人に選ばれています。
低金利なカードローン3選
みずほ銀行カードローン
三井住友銀行カードローン
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック
みずほ銀行カードローン
みずほ銀行カードローン
- 金利
- 2.0%~14.0%
- 借入限度額
- 800万円
- 融資スピード
- 最短翌営業日

- 銀行ならではの低金利カードローン
- 口座をお持ちであれば、来店・郵送なしでWEB完結!
みずほ銀行カードローンの特徴
上限金利が年14.0%と低金利
みずほ銀行の住宅ローン利用で金利が割引可能
キャッシュカードでもカードローンが利用可能
みずほ銀行カードローンの、金利上限は年14.0%と銀行カードローンの中でも低めに設定されています。さらに、みずほ銀行の住宅ローンを利用している方は、さらに金利を0.5%引き下げてもらえるのです。
その他、みずほ銀行の普通預金キャッシュカードとローンカードを兼用できるサービスや、カードローンのステージに応じて振込手数料が無料になるサービスなども用意されています。
以上のことから、みずほ銀行カードローンはみずほ銀行を日頃から利用しており、金利をとにかく低くしたい方に選ばれているカードローンになります。
三井住友銀行カードローン
三井住友銀行カードローン
- 金利
- 1.5%~14.5%
- 借入限度額
- 800万円
- 融資スピード
- 最短翌営業日

- スマホで24時間365日申込可能
- 全国ATM手数料無料
三井住友銀行カードローンの特徴
上限金利が年14.5%と低金利
郵便物なしで契約可能
提携先のコンビニATM利用なら手数料が無料
三井住友銀行カードローンは、上限金利が年14.5%と低めに設定されています。
銀行カードローンの多くは、自宅宛てにローンカードや契約証明書が郵送されますが、三井住友銀行カードローンなら郵送なしにできます。契約後の取引明細書の郵送もないため、身内にバレずにお金を借りることが可能です。
さらに、三井住友銀行だけでなく、提携先のセブン銀行ATMやローソン銀行ATMを利用する場合も手数料はかかりません。
以上のことから、三井住友銀行カードローンは三井住友銀行の口座を持っていて、身内の人に借入するのをバレたくない人に選ばれているカードローンとなっています。
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック
- 金利
- 1.8%~14.6%
- 借入限度額
- 500万円
- 融資スピード
- 最短翌営業日

- WEB完結申込可能
- 口座をお持ちでなくても申込可能!
三菱UFJ銀行カードローンバンクイックの特徴
上限金利が14.6%と低金利
三菱UFJ銀行の口座なしでも取引可能
提携ATMなら手数料無料で利用可能
三菱UFJカードローンバンクイックは、上限金利が年14.6%に設定されています。
銀行カードローンの多くは、その銀行の口座を持っていることが利用条件となっている場合が多いです。しかし、三菱UFJカードローンバンクイックは別の銀行の口座でも利用ができます。
さらに、全国各地にある三菱UFJ銀行のATMや、セブン銀行ATM、ローソンATMでの取引手数料が無料になるため、返済時の負担も軽減できるでしょう。
以上のことから、三菱UFJカードローンバンクイックは口座を増やさず、取引する際に手数料をかけたくない方に選ばれているカードローンとなります。
カードローンとクレジットカードでは金利が違う

キャッシングの手段は、大きく分けるとカードローンとクレジットカードに分かれています。両方とも「現金を借りる」サービスですが、金利の面で違いがあるので、利用前に理解しておきましょう。
クレジットカードのキャッシングは、カードローンと比べて金利が少し高めに設定されている傾向があります。カードローンの金利は「年3.0%〜18.0%」のように下限と上限と差が開いていますが、クレジットカードの場合は「年15.0%〜18.0%」と下限金利も高めに設定されている場合が多いのです。
カードローンは利用実績や借入額によって、適用される金利が大きく変わりますが、クレジットカードの金利はあまり変わりません。
キャッシングサービスの金利比較
下記に、クレジットカードのキャッシング、大手消費者金融と銀行系のカードローンの金利をまとめたので、参考にしてください。
〇主なクレジットカードキャッシング
商品名 | 金利 |
dカード | 年15.0%~18.0% |
Orico Card THE POINT | 年15.0%~18.0% |
楽天カード | 年18.0% |
エポスカード | 年18.0% |
〇主な大手消費者金融カードローン
商品名 | 金利 | 無利息期間 |
アイフル | 年3.0%~18.0% | 契約日翌日から30日 |
プロミス | 年4.5%~17.8% | 初回借入日から30日 |
レイク | 年4.5%~18.0% | 初回借入日から60日(5万円までの借入なら180日) |
アコム | 年3.0%~18.0% | 契約日翌日から30日 |
SMBCモビット | 年3.0%~18.0% | なし |
〇主な銀行系カードローン
商品名 | 金利 |
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~14.0% |
三井住友銀行カードローン | 年1.5%~年14.5% |
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | 年1.8%~14.6% |
横浜銀行カードローン | 年1.5%~14.6% |
上記のように、クレジットカードのキャッシングよりも、カードローンの下限金利は低く設定されています。
大手消費者金融のカードローンと、クレジットカードの上限金利ではあまり変わりませんが、無利息期間を活用すれば、利息を抑えることが可能です。さらに、利用実績を作れば適用される金利も下がっていきます
そのため、キャッシングの利用頻度が多くなるのであれば、クレジットカードよりカードローンを利用する方が良いといえます。
キャッシングサービスの金利に関する担当者の見解

フタバ株式会社 貸付担当
利息を抑えたい場合、上限金利が低い金融機関を選ぶべきでしょう。カードローンの場合、銀行が扱う商品は金利が低い特徴を持っています。しかし、借入金額が少なかったり、借入期間が短かったりする場合は、無利息期間を適用してくれる消費者金融の方が利息負担が少なくなる可能性もあります。
キャッシングで利息を抑えて賢く返済する方法
キャッシングを利用した際、「なるべく利息を抑えて返済したい」方は多いでしょう。
実は、返済方法によっては利息を抑えることができます。ここからは利息を抑える2つのテクニックについて紹介するので、参考にしてください。

繰り上げ返済を活用する
キャッシングの利息は、借入残高に対してかかるのが原則です。つまり、利息負担を軽減するには、残高を早くなくすことが大切になります。そこで、繰り上げ返済をするのが有効です。
- 繰り上げ返済
- 毎月の返済とは別途で追加の返済ができる制度のこと。臨時返済ともいう。
キャッシングの返済は毎月の指定日となっていますので「月に1度しか返済ができない」と思い込んでいる方も多くいます。しかし、追加で返済できる繰り上げ返済を利用すれば、効率的に残高を減らせますし、それだけ利息を軽減できるのです。
ボーナスなどのお金が多く入った月には、積極的に繰り上げ返済を活用して、借入残高を早めに減らしていくようにしましょう。
おまとめローンを活用する
複数社のキャッシングを利用している場合に限りますが、おまとめローンを活用すると利息を抑えられる場合があります。
- おまとめローン
- 複数の金融機関からのローンを1つの借入先にまとめる商品のこと
貸金業者が遵守する利息制限法では、以下の通りに金利の上限を定めています。

例えば、A社から50万円、B社から50万円借りている場合、利息制限法の上限金利は年18.0%です。
ここから、おまとめローンで1本化して1ヶ所から100万円の借入に切り替えた場合、適用される上限金利は年15.0%に下がるのです。
キャッシングの金利は、借入残高が大きくなるほど下がるのが原則なので、1つにまとめて大きな金額を借りられれば金利が下がり、毎月の返済負担が小さくなります。
キャッシングは必ず返済計画を立ててから利用しよう

キャッシングをする際は、必ず返済できる範囲で利用することを心掛ける必要があります。なぜなら、キャッシングはあくまでも「借金」であり、必ず期限内に返済をしなければならないからです。
計画を立てず、大きな金額を借入してしまうと月々の返済額が高くなり、生活にも大きな支障がでてしまいます。
期限内に返済できなかった場合、以下のようなリスクが発生するので注意しましょう。
遅延損害金を支払わなければならない
債務者が履行を遅滞したときに、損害を賠償するために支払われる金銭のこと。
信用情報に傷がつく
信用情報に傷がつくと、借入だけでなく、どんなローン審査も通過できなくなる可能性が高くなる。
このような状況にならないよう、事前に各カードローン会社の返済シミュレーション機能を使って、月々の返済額がいくらになるのかチェックしておくと良いでしょう。
キャッシングの金利に関するよくある質問
- キャッシングの金利とは何ですか?
キャッシングの金利とは、お金を借りた人が金融機関に対して支払う利息の割合を指します。
一般的に金利が高いほど、支払う利息の割合が増えるため、月々の支払い負担が増加します。- キャッシングの利息はどのように決定されるのですか?
キャッシングの利息は「借入総額」「借入期間」「金利」によって、正確な利息額が算出されます。
利息を算出するには、数値を以下の計算式に当てはめましょう。「借入総額×金利÷365日×借入期間=利息額」計算する手間を省きたい場合は、カードローンの公式サイトにあるシミュレーションを利用してみてください。- キャッシングの金利や利息を抑える方法はありますか?
キャッシングの金利や利息を抑えるには、銀行カードローンか無利息期間を設けている金融機関を利用しましょう。
銀行カードローンは、上限金利が年15.0%に設定されているため、消費者金融よりも金利を抑えて利用できます。また、無利息期間がある金融機関を利用すれば、一定期間利息が発生しないため、月々の負担を少なくすることができます。
まとめ
キャッシングの金利は、審査によって決まります。ただ、初めて利用する方には上限金利が適用される場合がほとんどです。
金利を下げるには、長い間利用をして返済実績を積みかさねたり、借入金額を多くしたりする必要があります。カードローンの場合は、いつまでも上限金利が適用され続けるわけではないことを理解しておきましょう。
基本的に、金利が下がるほど利息を抑えられますが、短期間で返済できるのであれば「無利息期間」のあるカードローンを選んだ方が良い場合もあります。自分の状況を見て、短期で返済できそうなら「アイフル」や「プロミス」などの、無利息期間が設定されているカードローンを利用してみましょう。
キャッシングは、あくまでも「借金」であるのを忘れないでください。期限内に返済できないと、遅延損害金が発生したり信用情報に傷がついたりするので、必ず返済できる範囲で借入するようにしましょう。

記事の編集責任者 小野原 慎也 Onohara Shinya
監修者コメント
岩切 健一郎 FP1級、CFP(R)
緊急時には無利息期間の検討は有効。それ以外の時は借り入れは計画的に。
「1週間後にお金が入ってくるけれど、それまでの間だけ借り入れが必要」といった場合に、無利息期間のあるカードローンは有効な手段です。 ただ一点気を付けたいのは、借りることが癖になることです。本当に緊急時の手段にしておきましょう。 それ以外の場合では、借り入れ時に利息を確認し、できるだけ低金利のところで借りておくと、返済の時に負担が減るのでおすすめです。