カードローンの複数借入は可能!申込時の注意点やデメリットも解説

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複数借入のメリット

記事の監修者

鳥谷 威 CFP認定者/1級ファイナンシャルプランニング技能士

有限会社バード商会代表。
現役世代の【お金について向き合うきっかけを作りたい】という想いで活動中。特に、若い方々の資産形成から家計の見直しまで行い、将来お金の不安がなくなるような提案を目指す。
これまで光熱費の削減や家計の見直しや新電力提案業務に従事してきたこと、また20歳の頃からの投資経験を生かし、個人向けライフプランニングを行なっている。

HP:有限会社バード商会

カードローンの複数借入はできるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

結論、借入するは可能で、複数のカードローンを使っている人は実際にいます。

本記事では、カードローンの複数借入にどのような利点があるのか。また、生じるデメリットについて詳しく解説していきます。

実際に複数のカードローンで借入している人は多い

まず、複数のカードローンで借入している人はどれくらいいるのか見てみましょう。

下記の表は、カードローン利用者の情報を管理している、日本信用情報機関が公開したデータです。

借入件数 登録人数 残高金額 一人当たりの残高
1件 669.3万人 5兆398億円 75.3万円
2件 224.9万人 2兆1,825億円 48.5万円
3件 82.4万人 1兆261億円 41.5万円
4件 27.2万人 4,254億円 39.1万円
5件 10.2万人 2.685億円 49.0万円
合計 1,014.0万人 8兆9,423億円 58.4万円
日本情報信用機関より引用

利用者の約1,000万人の内、約340万人の方が複数のカードローンを利用しています。2件借りている人は約220万人もいて、多くの方が複数のカードローンを利用していることが分かります。

全体の3割以上の人が、複数のカードローンを利用しているため、決して珍しいことではありません。

カードローンの複数借入れに関する担当者の見解

フタバ株式会社 貸付担当者

私たちのお客様の中にも、複数のカードローンを同時に使用している方は多くいます。ただ、カードローンの複数利用はデメリットも大きく多重債務の危険性を秘めているため、可能であれば避けた方が無難です。どうしても返済困難な状況である場合は、私たちを含む金融機関のオペレーターにご相談ください。

複数借入をする利点

「複数借入をすると、何か利点があるの?」と気になる方もいるでしょう。

ここからは、複数借入する利点を3つ解説していきます。

複数のカードローンを利用する利点

  1. まとまった金額を借入できる

  2. 利用負担額を抑えられる場合がある

  3. サービスの比較ができる

まとまった金額を借入できる

複数借入のメリット

複数のカードローンを利用すれば、今よりまとまった金額を借りられます。

例えば、今利用しているカードローンの利用限度額が10万円だった場合、それ以上のお金は借入できません。

しかし、新たに別のカードローンと契約できれば、今よりもまとまった金額を借りられる可能性が高いのです。

利息負担額を抑えられる場合がある

短期での返済を考えている方は、複数のカードローンを利用することで、利息負担額を抑えられる場合があります。

なぜかというと、一部のカードローンに「無利息期間」が設定されているからです。

無利息期間
一定期間、利息なしでお金を借りることができるサービスで、初回契約時に適用される場合が多い

例えば、借入日翌日から30日間の無利息期間が設定されているカードローンから、5万円の融資を受けたとします。その場合、無利息期間内に返済できれば利息がかからないので、5万円をそのまま返せば良いのです。

短期間で返済できる見込みがあるなら、無利息期間のあるカードローンを利用するといいでしょう。

サービスの比較ができる

ある種当たり前のことですが、複数のカードローンを利用すればサービスの比較ができます。

アイフル プロミス レイク アコム 三井住友銀行カードローン みずほ銀行
カードローン
金利 3%〜18.0% 4.5%〜17.8% 4.5%~18.0% 3.0%~18.0% 1.5%~15.0% 2.0%〜14.0%
利用限度額 800万円 500万円 500万円 800万円 900万円 800万円
審査時間 最短25分 最短30分 最短15秒 最短30分 最短翌営業日 最短3営業日
融資時間 最短25分 最短30分 最短1時間 最短1時間 最短1週間前後 最短1週間前後
無利息期間 契約日から30日間 借入から
30日間
契約日から最大180日間 契約日から
30日間
なし なし

上記を見ると分かり通り、カードローンによって「金利」「利用限度額」「審査時間」「無利息期間の有無などが異なります。

複数のカードローンを利用すると、それぞれのサービスについて知れるため、自分に合ったカードローンを見つけやすくなるでしょう。

複数借入にはデメリットもある

複数借入のデメリット

複数借入をする場合、デメリットも存在します。

これから解説する、3つのデメリットについてしっかり理解した上で、複数借入をするかどうか決めるようにしましょう。

複数借入をするデメリット

  1. 短期間に申込みすぎると「申込みブラック」になる

  2. 月々の返済金額が増える

  3. 返済日を管理するのが大変になる

短期間に申込みすぎると「申込みブラック」になる

短期間で複数のカードローンに申込みをしてしまうと、申込みブラックになってしまい、審査に落ちる原因となります。

申込みブラックは俗称でありますが、「短期間で複数のサービスの申込みしすぎて、信用情報に傷がついている」状態のことを指す言葉です。

申込みブラックの状態だと、カードローン会社から「お金にかなり困っている人なのではないか」「お金の管理能力がないのでは?」とマイナスなイメージを持たれて、結果として審査に通らなくなるのです。

申込み情報は信用情報機関で管理しており、同業他社に共有されているので、審査落ちした以外のカードローンを受けても必ずバレます。

そのため、2社以上のカードローンに申込む際は、候補を1~2つに絞るようにしてみてください。

月々の返済金額が増える

複数借入した場合、1社だけの利用に比べて毎月の合計返済額は増えてしまいます。

例えば、A社に毎月1万円返済するだけだったのが、B社に8.000円、C社に7.000円支払うといった状況になるということです。

また、複数借入すると多重債務になるため必ず返済計画を立ててから、申込みするようにしてください。

多重債務
複数の業者から借金をしていている状況。

自分自身の収支を考え、無理なく返済できる範囲で借入するようにしましょう。

返済日を管理するのが大変になる

借入先が増えると、月に何度も返済日がくる可能性があります。これは借入した金融機関によって、返済日や返済方法に違いがあるためです。

カードローンによって、返済日を自分で決めるところもあれば、指定される場合もあります。そのため借入先が増えるほど、返済日がバラバラになって、管理が難しくなるでしょう。

もし、支払い忘れで期限内に返済できなかった場合、遅延損害金をとられてしまうリスクもあります。

申込みの前に簡易診断を受けよう

カードローン各社の公式サイトに、簡易診断をしてくれる機能があるので、申込み前に利用しましょう。

簡易診断とは、自分の年齢や年収、職業などを入力して借入できるかどうか簡単に診断してくれるものになります。

例をあげると、アイフルの簡易診断画面は以下のようになっています。

アイフルスクショ
アイフル公式サイトより引用

本記事では、簡易診断と呼んでいますが、カードローンの公式サイトによっては「お借入れ診断」と名称がついている場合もあります。

簡易診断は、数秒で診断結果が出るため時間もかかりません。診断結果を見て借入が可能と表示されたら、正式に申込みしましょう。

ただ、簡易診断の結果は借入を検討する際の目安であり、審査結果を確約するものでないことは認識しておいてください。

下記の表は、簡易診断できる主なカードローンをまとめたものになりますので、申込みの際に活用してみてください。

カードローン名 簡易診断の時間 入力項目
アイフル 最短1秒 ・年齢
・雇用形態
・年収
・他社借入金額
プロミス 最短3秒 ・年齢
・年収
・他社借入金額
レイク 最短15秒 ・年齢
・年収
・他社借入件数
・他社借入金額
アコム 最短3秒 ・年齢
・年収
・他社借入金額
SMBCモビット 最短10秒 ・年齢
・年収
・他社借入金額
みずほ銀行カードローン 最短3秒 ・年齢
・年収
・他社借入金額
三井住友銀行カードローン 最短10秒 ・年齢
・年収
・他社借入金額
auじぶん銀行カードローン 最短3秒 ・年齢
・年収
・他社借入金額

複数借入する方に選ばれているカードローン

複数借入を検討している方は、大手消費者金融のカードローンを利用すると良いでしょう。

なぜかというと、大手消費者金融は返済能力が十分あると判断した場合、2,3社目の利用であっても対応してくれる実績があるからです。

多くの人に選ばれている、3つのカードローンについて詳しく解説していきますので、自分に合ったものを探してみてください。

選ばれているカードローン

  1. アイフル

  2. プロミス

  3. レイク

アイフル

アイフルは、融資までのスピードに優れているカードローンになります。

アイフルの特徴

  • WEB申込みなら最短25分で融資が可能

  • 融資の可否を1秒で診断

  • 申込み時に自宅や勤務先への連絡は原則不要

WEB申込みであれば、最短25分で融資が可能であり、大手消費者金融のなかでも比較的スピーディーです。

また、事前に受けられる簡易診断は最短1秒で結果が出るため、自分が借入できる状態なのかすぐに判断ができます。

書類の郵送受渡や在籍確認時の電話連絡が原則不要なのも、利用者にとって大きなメリットです。

WEB申込み後に急いでいる旨を電話で伝えると、審査を優先的に進めてもらえるサービスもあります。

以上のことから、アイフルはなるべく早く融資を受けたい方に選ばれているカードローンと言えます。

アイフル

金利
3.0%~18.0%
借入限度額
1万円~800万円
融資スピード
最短25分(WEB申込)
アイフル
  • WEB申込なら融資まで最短25分も可能
  • 初めてのお借り入れなら30日間金利がゼロ円
  • 1秒診断でお借り入れ可能か事前に知ることができる

公式サイトはこちら

プロミス

プロミスは、大手消費者金融の中でも上限金利が低めに設定されているカードローンです。

プロミスの特徴

  • WEB申込みなら最短30分で融資可能

  • 大手消費者金融の中では上限金利が低く設定されている

  • 初回借入から30日間の無利息期間がある

プロミスも融資までのスピードが速く、WEB申込みなら最短30分で融資を受けることが可能です。

また、今回紹介する大手消費者金融の上限金利は年18.0%ですが、プロミスの場合は年17.8%です。カードローンは、少額の借入になるほど上限金利に近づくため、少額融資を希望の場合に低金利のメリットが活かされます。

さらに、初回借入から30日間の無利息期間があるため、返済金額をより抑えることができるのです。

以上のことから、プロミスは返済額を抑えたい方に選ばれているカードローンになります。

プロミス

金利
4.5~17.8%
借入限度額
500万円
融資スピード
最短25分(WEB申込)
プロミス
  • 初回借入から30日間は利息ゼロ円
  • WEBなら最短25分融資も可能
  • オリコン顧客満足度ランキング4年連続1位

公式サイトはこちら

レイク

レイクは、無利息期間が長く設定されているカードローンになります。

レイクの特徴

  • WEB申込なら最短60分で融資可能

  • 5万円まで最大180日間無利息

  • 新生銀行のATMを利用すれば手数料0円

レイクは、WEB申込みの場合最短60分で融資を受けられます。

はじめて契約する方は、5万円までの借入なら最大180日間無利息で利用できます。また、WEB申込みだと1万円〜200万円までの借入なら60日間の無利息期間が利用可能です。

他の大手消費者金融だと、「契約日翌日から30日間」「初回借入から30日間」と無利息期間を定めている場合が多いですが、レイクは無利息期間が長めに設定されています。

また、新生銀行のATMを利用している方は手数料がかかりません。

以上のことから、レイク少額融資を検討している方に選ばれているカードローンになります。

レイク

金利
4.5~18.0%
借入限度額
1万円~500万円
融資スピード
最短25分(WEB)
レイク
  • 選べる無利息期間(60日間、180日間、30日間)
  • WEBなら最短25分で融資も可能
  • 公式アプリ「e-アルサ」でカードレス可能

公式サイトはこちら

複数借入の時には総量規制を超える借入はできない

複数のカードローンに申込む際、総量規制を超えない範囲で借入希望額を出しましょう。

総量規制
貸金業者の過剰融資を防止するために設けられたもので、個人の借入総額を年収の1/3までとする規制のこと。

つまり、貸金業者から年収の1/3を超える借入はできないと法律で決まっているのです。

例えば下記のように年収が300万円だった場合、100万円を超える借入はできません。

総量規制を超える金額で申込みしても、審査に通りませんので理解しておきましょう。

増額もできるが別途審査に通る必要がある

現在使っているカードローンを増額させて、借入限度額を増やす方法があります。

増額できれば、新規で他のカードローンを使う必要もなくなるので管理もしやすくなるでしょう。ただ、増額する際は審査を受ける必要があります。

増額審査では、「以前より年収が上がっているか」「これまで期限内に返済してきたのか」などの部分を見られます。

もし、年収が以前より下がっていて延滞した履歴があると、かえって利用限度額を今より下げられてしまう可能性があります。

自分の状況を見て、増額審査に通過するのが難しいと感じた場合、複数借入する選択肢を持っておくと良いでしょう。

返済に困っているならおまとめローンを活用する

既に複数のカードローンを既に使っていて、効率よく返済したい方はおまとめローンを活用しましょう。

おまとめローン
複数の金融機関からのローンを1つの借入先にまとめる商品のこと

ここからは、おまとめローンを活用するメリットを2つ解説します。

おまとめローンを活用するメリット

  • 返済額を抑えられる

  • 返済日の管理が楽になる

返済額を抑えられる

借入している金額にもよりますが、おまとめでローンを一本化すると金利が低くなり、最終的に支払う利息が少なくなることが期待できます。

貸金業者が遵守する利息制限法では、以下の通りに金利の上限を定めています。

利息制限法

例えば、A社から60万円、B社から40万円借りている場合、利息制限法の上限金利は年18.0%です。

ここから、おまとめローンで1本化して1ヶ所から100万円の借入に切り替えた場合、適用される上限金利は年15.0%に下がるのです。

カードローンの金利は、借入残高が大きくなるほど下がるのが原則なので、まとめて大きな金額を借りることで金利が下がり、毎月の返済負担が小さくなります。

返済日の管理が楽になる

おまとめローンで返済日を1日

おまとめローンで返済先を1つにすれば、返済日や返済金額の管理が1社分で済みます。

そのため、毎月の返済日は1日だけになるので、管理がしやすくなります。

また、コンビニのATMなどを利用する方は、返済する回数が減れば手数料も節約できるので、負担も少し軽くできます。

カードローンの複数借入に関する質問

  • カードローンの複数借入は何社までできますか?

    カードローンの複数借入に関して明確な決まりはありませんが、5~6社ほどが限度といえるでしょう。
    ただし、複数社からの借入は、返済が困難になる状況に陥りやすくなります。多くても3社くらいまでの利用にとどめておきましょう。

  • カードローンを複数社利用する注意点を教えてください

    カードローンを複数社利用する注意点は、毎月の返済額や支払先が増えるため、管理が複雑になることです。
    月々の支払いが管理できないと、返済に遅れる可能性が高くなるため、注意が必要です。返済方法を口座振替にしたり、支払日を同じ日にちに設定したりするなど、返済に遅れないように管理をしましょう。

  • 複数社を利用せずに借入額を増やしたい場合はどうすればいいですか?

    複数社を利用せずに借入額を増やしたい場合は、利用中しているカードローンの限度額を増やすことを検討してください。
    利用中のカードローンで増額ができれば、より多くのお金を借りられたり、利息を少なくできたりする可能性があります。ただし、増額する際は審査に通過しなければならないため、注意しましょう。

まとめ

カードローンの複数借入は、決して珍しいことではありません。複数借入の利点とデメリットを理解した上で、申込みするかどうか決めましょう。

申込む前には、できる限り簡易診断を受けて、借入できる状態であるのかを確認しておいてください。大手消費者金融のカードローンは、返済能力があると判断すれば、2,3社目でも対応してくれる実績があります。

本記事では、「アイフル」「プロミス」といったカードローンを紹介しましたが、それぞれ特徴が異なるため、自分の目的に合ったものを選ぶようにしてください。

アイフル

金利
3.0%~18.0%
借入限度額
1万円~800万円
融資スピード
最短25分(WEB申込)
アイフル
  • WEB申込なら融資まで最短25分も可能
  • 初めてのお借り入れなら30日間金利がゼロ円
  • 1秒診断でお借り入れ可能か事前に知ることができる

公式サイトはこちら

プロミス

金利
4.5~17.8%
借入限度額
500万円
融資スピード
最短25分(WEB申込)
プロミス
  • 初回借入から30日間は利息ゼロ円
  • WEBなら最短25分融資も可能
  • オリコン顧客満足度ランキング4年連続1位

公式サイトはこちら

レイク

金利
4.5~18.0%
借入限度額
1万円~500万円
融資スピード
最短25分(WEB)
レイク
  • 選べる無利息期間(60日間、180日間、30日間)
  • WEBなら最短25分で融資も可能
  • 公式アプリ「e-アルサ」でカードレス可能

公式サイトはこちら

監修者コメント

鳥谷 威 CFP認定者/1級ファイナンシャルプランニング技能士

各社カードローンサービスを徹底的に比較し賢く利用しよう

複数借入をする際の注意点は2点です。
1点目は借りる前に必ず返済目途のシミュレーションを行ない計画を立てること、2点目に何社か比較を取りなるべく金利の安いところで借りることです。
なお、どうしても返済が難しくなった場合には、おまとめローンの検討も選択肢の1つでしょう。

記事の編集責任者 小野原 慎也 Onohara Shinya

高校卒業後、様々な業界を経てポート株式会社へ。
数多くの金融メディアで、ライターとして1,000本以上の記事を執筆。
MONEY LEAFでは「お金に関するさまざまな知識が集まる情報ポータルサイト」として、最新の比較情報や賢く利用するためのノウハウ記事を発信している。

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