カードローンで借り入れできない7つの原因とは?解決策も徹底解説!

記事の監修者

世良 真貴男 ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)、リスク・コンサルタント、相続診断士(相続診断士協会)
山口県出身。福岡県在住。大学卒業後は流通大手企業にてエリアマーケティングを担当。その後、保険業界に転職し、ファイナンシャル・プランナーとして主に個人向けライフプランニングや家計支出改善を中心に活動中。対面でのコンサルティング業務を行う傍ら、資産形成セミナーや執筆活動も行っている。
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カードローンで急に借り入れできなくなってしまい、原因が分からず困っている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、借り入れできなくなってしまう原因は7つあります。
今回は、この7つの原因について詳しく解説をしていくとともに、解決策や借り入れできなかった時にやってはいけない行動についても説明します。
また、利用中のカードローンで、借り入れができなかった場合の代替え案となる他のサービスについても紹介していきます。
目次
カードローンで借り入れできなくなる7つの原因
カードローンで借り入れができなくなってしまった時に考えられる原因は、以下の7つです。
借り入れできなくなる7つの原因
利用するATMが受付時間外だった
カードが破損している
借入額が利用限度額に到達している
総量規制に引っかかっている
勤務先が変わったのに届け出ていない
返済が遅延している
他社のカードローンで金融事故を起こしている
1つずつ詳しく解説していくので、自分に当てはまっているものがないか、確認してみてください。
原因1:利用するATMが受付時間外だった
カードローンを取り扱う金融機関のATMが受付時間外だった場合、残念ながら借り入れできません。
ATMによって借り入れできる時間が異なるため、利用する前に受付時間を調べておく必要があります。
好きなタイミングで借り入れしたい方は、24時間利用することができる、コンビニのATMを利用するようにしましょう。
原因2:カードが破損している
ATMを利用する際、エラーメッセージとともにカードが返却される場合、磁気不良や破損の可能性が考えられます。
また、カードに折れや曲がりがある場合も、使用できなくなることがあるので注意しましょう。
原因3:借入額が利用限度額に到達している
カードローンを契約した時に、設定された利用限度額を超える借り入れはできません。
例えば、利用限度額を30万円として契約している場合、それ以上の金額を借り入れることはできないのです。
もし、自分の利用限度額を忘れてしまっているのであれば、会員ページもしくは利用先のカードローン会社へ電話で確認しましょう。
原因4:総量規制に引っかかっている
貸付業者は貸付業法の総量規制により、個人に対して、原則として年収3分の1を超える貸付をすることが禁じられています。
- 総量規制とは
- 貸金業者の過剰融資を防止するために設けられたもので、個人の借入総額を年収の1/3までとする規制のこと。
つまり、年収300万円の人の場合、100万円を超える借り入れをすることはできないということになります。
複数の会社で借り入れしている場合、全ての会社からの借りている合計金額が年収の3分の1以内であることが必要です。

また、総量規制の対象となるのは、カードローンだけでなく、クレジットカードのキャッシングも対象になることを覚えておきましょう。
原因5:勤務先が変わったのに届け出ていない
転職した場合には、勤務先が変更したことを届け出る必要があります。
転職は収入に変化が表れやすく、カードローン会社が把握していないと正確な判断ができなくなってしまうため、必ず変更届を提出しましょう。
「出さなくてもバレないのでは?」と思われるかもしれませんが、延滞した時や増額申請をする際に、職場へ連絡されることがあります。
このような経緯で、届け出ていない事が発覚した場合、借り入れがストップされることもあります。
原因6:返済を延滞している
期限内に返済をしていないと、借り入れができなくなる確率が高くなります。
返済を延滞してしまうということは、「返済能力に問題がある」と判断されてしまいます。
お金を貸す側からすると、返済する意思がない人に、これ以上お金を貸すことは大きなリスクになってしまうのです。
そのため、返済を延滞した人に対して、追加で借り入れできないようにすることがあります。
原因7:他社で金融事故を起こした
他社で金融事故を起こすと、借り入れできなくなることもあります。
- 金融事故とは
- ローンの長期延滞や自己破産などの問題を起こすこと。
個人でお金を借りると、各種取引状況が信用情報機関に一定期間保管され、加盟する金融業者間で情報共有されます。
例えば、A社で金融事故を起こした場合、同業他社のB社、C社にもその情報が共有されるということです。

長期の延滞行為があった場合、最低でも5年は信用情報機関に記録が残ってしまうため、長い間金融機関からの借り入れは難しくなります。
借り入れできない場合の解決策
利用中のカードローンで借り入れできなくなった原因を7つ解説しましたが、「じゃあどうやったら、また借り入れできるようになるの?」と思った方も多いでしょう。
ここからは、借り入れできない場合の解決策を、以下の6つに分けて解説していきます。
借り入れできない場合の解決策
カードローン会社に原因を問い合わせる
ATM以外の利用方法を検討する
カードを交換する
増額審査に申し込んでみる
必要な書類を早急に提出する
延滞している状態を解消すること
解決策1:カードローン会社に原因を問い合わせる

借り入れできなくなった原因を知るために、利用しているカードローン会社に直接電話して確認しましょう。
直接聞いてしまえば、「なぜ自分が借り入れできない状況になっているのか」知ることができます。
また、原因だけでなく、「何をしたら解決できるのか」具体的な対処法を教えてもらえます。
電話の受付時間は、カードローン会社によって異なります。
自分の利用しているカードローンの受付時間は、公式サイトに載っていますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
解決策2:ATMが使えないなら振込を利用する
近くのATMが受付時間外や故障などで使えなかったら、振込で借り入れをしましょう。
振込依頼は、アプリや会員ページ、電話からでもすることができます。
使用する口座によって、振込対応時間も変わってくるので、利用しているカードローン会社のホームページで事前に確認をしておきましょう。
解決策3:カードを交換する
カードが磁気不良や破損で使用できない場合は、カードを再発行しましょう。
再発行は郵送や受付窓口(無人店舗)などですることができます。
郵送の場合だと時間がかかるので、急ぎの方は受付窓口から再発行するようにしてください。
また、再発行する際は本人確認書類が必要になるので、事前に準備をしておきましょう。
本人確認書類の一例
運転免許証
健康保険証
パスポート
在留カード
住民票
カードローン会社によっては、再発行の手数料がかかることもありますので、必要な場合は用意をしておいてください。
解決策4:増額審査に申し込んでみる

借入額が利用限度額に到達している場合、増額申込みをして、上限額を引き上げてもらう方法もあります。
増額申請する際は、初回契約時とは異なる審査を再度受ける必要があり、年収や勤続年数、返済実績などを元に、増額するかどうかが判断されます。
契約時より年収が下がっている場合や、返済を延滞した事があると、審査に通ることは難しくなり、増額できないことも十分にありえます。
また、一般的に借り入れ希望額が50万円を超える場合、収入証明書を提出しなければいけなくなるため、該当する方は用意しておきましょう。
収入証明書類の一例
源泉徴収票
住民税決定通知書
給与明細書
確定申告書
所得証明書
解決策5:必要な書類は早急に提出する
勤務先や住所など、契約時に申告した内容から変更がある場合は、速やかに変更書類を提出することが大切です。
WEBの会員ページや、電話などで手続きをすることができますが、カードローン会社によって提出方法が異なる場合があるため、事前に確認をしておきましょう。
解決策6:延滞している状態を解消すること
先ほども少し説明しましたが、延滞している限り、新たに借り入れをすることは難しくなります。
延滞している状況であるならば、速やかに返済をしましょう。
延滞をしているということは、「返済能力がない」もしくは「返済の意思がない」と判断されてしまうからです。
借り入れできなくなった時にやってはいけないNG行動

急に借り入れできなくなると、焦ってしまうかもしれませんが、間違った行動をすることで、状況をさらに悪化させてしまうことに繋がります。
ここからは、そのような状況にならないために、借り入れできなくなった時にやってはいけないNG行動を2つ紹介していきます。
返済の延滞を繰り返すor滞納を続ける
「延滞を繰り返す」「滞納したまま放置する」このような行為は、利用しているカードローン会社からの信頼を失うことにもなるため、絶対にやってはいけません。
返済することが難しい状況になっているのであれば、カードローン会社に速やかに相談をしましょう。
延滞した際、カードローン会社から連絡がくることがありますが、必ず返事をするようにしてください。
連絡を無視すると「返済意思がない」と判断され、解約されるだけでなく、法的手段をとられてしまう場合もあります。
闇金を利用する
闇金とは、「審査なしで即日融資可能」などと謳って、申込者に高額の利息で貸付をする、違法な貸付業者のことです。
貸金業者は貸金業法という法律により、審査を行う義務があり、貸付する際の上限金利なども決まっています。
審査がないからという理由で安易に闇金を利用すると、異常に高い金利で借り入れすることになり、返済するのが困難な状況になってしまいます。
また闇金は親や会社にも取り立てをしてくることがあるため、周りの人間にも大きな迷惑をかけてしまいます。
「審査なしで借り入れできる」などと謳っている貸付業者は、絶対に利用しないようにしましょう。
お金を借りられず困っている場合は専門家に相談

「どこからもお金が借りられず、どうすればいいのか分からない」このような状況になってしまった場合、一人で悩むのではなく、専門家に相談して、一緒に解決策を考えてもらうようにしましょう。
ここからは、借り入れに関する相談ができる施設を2つ紹介していきます。
国民生活センター
国民生活センターとは、主に消費に関するトラブルの相談を受付けている独立行政法人で、お借入れに関する相談もできます。
無料で気軽に相談できる窓口なので、困っている時に一度利用してみるといいでしょう。
弁護士事務所
「返済ができず、借り入れができなくなっている」このような状況に陥ってしまった場合は、速やかに弁護士に相談しましょう。
例えば、借金を返済するのが難しい方のために、債務整理という手段があります。
- 債務整理とは
- 借金を減額したり、支払いに猶予を持たせたりすることにより、返済負担を法的に軽減するための手続きのこと。
債務整理には以下のようなものがあります。
債務整理の種類
任意整理
債務者と債権者が話し合って返済額の軽減等を行う方法
特定調停
裁判所を交えて返済条件の緩和や減額等を話し合う方法
個人再生
裁判所の許可を得て借金を5分の1〜10分の1程度に減額し、原則3年で返済する方法
自己破産
裁判所の許可を得て、資産と債務を全てゼロにする方法
弁護士に相談することで、自分に合った債務整理を見つけることができます。
返済ができない状態から、早く抜け出すためにも、まずはお近くの弁護士事務所に無料相談をしてみましょう。
借り入れできなかった場合の代替案

「利用しているカードローン会社から借り入れできないけど、どうしてもお金が今すぐ必要」このような状況になってしまった時は、別の方法でお金を借りる事を検討しましょう。
ここからは、今すぐお金が必要という方に向けて、利用しているカードローン以外でお金を借りる方法を3つ紹介していきます。
他社のカードローンに新規申し込みをする
他社のカードローンで新規借り入れし、不足分を補填するのも選択肢のひとつです。
カードローン会社によって審査基準は微細ながら違いがあります。
そのため、A社では審査に落ちてしまったが、B社は借り入れできたという実例も少なくありません。
ただ、過度な借り入れをしてしまうと、返済時に苦労することになります。
複数社から借り入れすることは、多重債務になるので、必ず返済できる範囲の金額で、申請するようにしてください。
- 多重債務
- 消費者金融やクレジットカード会社など、複数の貸金業者から借金をしていること
また、今すぐお金を借りたいのであれば、即日に融資可能な大手消費者金融のカードローンを選ぶと良いでしょう。
選ばれている即日融資可能なカードローン
アイフル
- 金利
- 3.0%~18.0%
- 借入限度額
- 1万円~800万円
- 融資スピード
- WEBなら融資まで最短25分

- WEB申込なら融資まで最短25分も可能
- 初めてのお借り入れなら30日間金利がゼロ円
- 1秒診断でお借り入れ可能か事前に知れる
プロミス
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- 2019年~2022年と4年連続でオリコン顧客満足度調査ノンバンクカードローン初回利用第1位を獲得
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- 3.0%~18.0%
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- 1万円~800万円
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クレジットカードのキャッシングを利用する
お手持ちのクレジットカードにキャッシング機能が付帯している場合、お金をすぐに借りることができます。
コンビニなどに設置されているATMに行き、お手持ちのクレジットカードを差し込んで操作することで、キャッシング枠の範囲内で現金を借りることが可能です。
クレジットカードによっては、キャッシング機能がない場合や、キャッシング利用枠が設定されていないこともあります。
キャッシング利用枠が設定されていない場合、新たに申し込む必要があり、その際には審査を受けなければいけません。
カードローンと同様、借り入れしすぎると、返済することが苦しくなってしまうので、必要な金額だけ借りるようにしてください。
質屋を利用する
質屋では、品物を担保に預けることで、お金を借りることができます。
金融機関からお金を借りるわけではないので、審査はなく、身分証さえあれば利用可能です。
返済しなかった場合は督促されることはなく、品物がそのまま質屋のものになります。
注意点としては、まとまったお金を借りるには、ブランド製品や貴金属、腕時計、カメラ、パソコンなど、それなりに価値がある担保が必要になることです。
質入れする物によっては、思っていた金額が借りられないこともあります。
利用する質屋によっては、メールやLINEなどで査定する場合もあるため、店舗に行くことなく査定額の目安を知ることができます。
基本的に無料で査定してくれるため、どれくらいのお金が借りられるのか、一度確かめてみるといいでしょう。
まとめ
借り入れできなくなってしまった原因が分からないのであれば、まずは利用しているカードローン会社に連絡をして、確認をしましょう。
延滞しているのであれば、速やかに返済することがとても重要になります。
どこからも借り入れできないからといって、闇金を利用するのは絶対にやってはいけません。
お金の借り入れや返済で困っている場合、一人で悩むのではなく、国民生活センターや弁護士事務所などに相談して、一緒に解決策を考えてもらうことが大切です。
どうしてもお金が必要なのであれば、即日融資可能な「アイフル」や「プロミス」などのカードローンに申し込んでみるか、質屋などを利用してみましょう。

記事の編集責任者 小野原 慎也 Onohara Shinya
監修者コメント
世良 真貴男 ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)、リスク・コンサルタント、相続診断士(相続診断士協会)
自身の借入状況を把握し、計画的に返済を行うことが重要
カードローンで借入ができない場合に、原因を把握せずに他社の利用を増やすと多重債務に陥ります。また短期間で複数社に申込を行うと、申込ブラックとして借入を断られる場合もあります。まずは自身の借入状況を把握し、不安な場合は専門家に相談しましょう。