返済計画を立てるには?アプリを使えば簡単に作成できる
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記事の監修者

小林 恵 日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、貸金業務取扱主任者
福井県出身。関西学院大学社会学部卒。東京で情報通信関連の会社に勤務の後、2012年に郷里の福井にUターン。地方移住・教育資金・住宅購入などのセミナー講師、原稿執筆、ライフプラン作成支援を、対面・オンライン両方で行っている。
借り入れを検討する際、また借り入れ中でも、返済計画をどのように立てたらいいの分からず、お悩みではないでしょうか?
結論からいえば、返済計画はアプリを利用することで、簡単に作成することができます。
この記事では、返済計画を立てるうえで注意しておくべきことや、知っておくと役に立つ返済術も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
借金返済計画をたてると「返済」を円滑にできる

前提として、返済計画は、完済までの道筋を立てることをいいます。
返済計画を立てることで、月々の支払うべき金額を把握でき、返済が必要な期間も知ることができます。
さらに、毎月の返済額等が把握でき、普段の生活を見直すきっかけにもなるのです。
つまり、返済計画を立てると「月々のお金の使い方」をコントロールできるようになるのです。
完済までの道筋が明確になり、返済がいつ終わるか分からないという不安な状況を回避することができるので、借入の際は返済計画を立てるようにしましょう。
カードローン利用者の半数以上は返済計画を立てている
実際にカードローン利用者に対してアンケート調査を実施したところ、利用者のうち約55%が返済計画を立てているという結果でした。

無計画にカードローンを利用するのと、返済計画を立ててカードローンを利用するのとでは、返済に対する心構えや毎月のお金の使い方に対する考え方に大きな違いが生じ、それが今後の家計に大きな影響を与えるでしょう。
借金返済計画を立てるにはアプリを活用しよう
カードローンの借入を含むお金の管理に関しては、現代ではスマホのメモ帳アプリや家計簿アプリを活用するのが効果的です。
スマートフォンは常に手元にあるため、入金や支払いの都度その場で入力ができ、また通知設定や銀行のシステムとの連携など様々な機能が利用できるアプリもあるなど、近年非常に便利になってきています。

もし、複数社から借入をしている場合でも、同じようにアプリに情報を入力すれば一括で管理できます。

フタバ株式会社 貸付担当者
カードローンに限らず、お金を借りる際は完済までの計画を立てておきましょう。下記で紹介するアプリを利用すれば、完済までの計画を立てることができます。 事前に返済計画を立てておけば、返済不能に陥るケースを防げるでしょう。
返済計画に使えるアプリの種類

返済計画を立てる際に活用できるアプリは「返済シミュレーションアプリ」と「家計簿アプリ」の2種類があります。
返済シミュレーションアプリ
アプリ名 | できること |
---|---|
万能電卓:多機能計算機 ■App Google |
・本来は電卓アプリ ・ローン計算機能がついている ・見た目では借入の事実が気づかれにくい |
■AppBox Pro ※Googleの対応なし |
・28種類のツールが使える ・ローン計算に対応 ・支払い額の比較ができる |
家計簿アプリ
上記のような2種類のアプリを併用すれば、月々の返済額と生活費を算出できるので、効率よく返済計画を毎月の家計に反映できるのではないでしょうか。
アプリを使わない方法
アプリを利用するのが難しい場合は、以下の方法で返済計画書を作成することができます。
ただし、アプリを利用するより手間がかかる処理もあるため、注意が必要です。
-
Excelで作成
フォーマットをダウンロードして作成する
-
ノートを使って作成
市販の家計簿ノートなどを使って作成する
Excelではフォーマットを利用することで、ある程度の手間を省くことができますが、どちらの方法も自分で計算をする必要があります。
エクセルを開いたら、以下の手順で操作を行ってください。
Excel利用の流れ
「ファイル」 → 「新規」→「ローン」で検索→「ローン計画書」→「計画を作成」





手書きでの作成を希望する場合は、家計簿ノートを使いましょう。
家計簿ノートも魅力的なものが多数販売されていますが、手書きで作成するため、計算ミスが起こりやすく、また作成自体も手間に感じてしまうかもしれません。
もし計算が間違っていたら、計画が無意味なものになってしまう可能性もあるため、注意して作成するようにしましょう。
返済計画を立てるうえでおさえておくべきポイント
返済計画を立てる際には、以下のポイントを必ず把握しましょう。
把握しておくべきこと
1.収支を把握する
2.借入金額を把握する
3.利息を把握する
4.返済方法を把握する
各ポイントを正確に把握し、計画に落とし込むことで実行可能性の高い計画にすることができるでしょう。
各項目についてそれぞれ解説していきます。
1.収支を把握する
まずは、毎月の決まった収入や支出を把握しましょう。特に毎月の支出を整理することは、返済計画を立てる上でとても大切になります。
毎月の支出が把握できなければ計画の正確性が欠けてしまい、借入金の返済も計画通りにいかなくなってしまう可能性もあります。
また、無駄な出費が把握できれば改善につながるかもしません。このため、収支はできる限り細かく正確に把握するようにしましょう。
2.借入金額を把握する
返済金額は「50万円くらい」ではなく、1円単位までしっかり把握しておきましょう。
漠然とした感覚のままでいると、実際の借入額が想定以上で計画が立ち行かなくなってしまうこともあるでしょう。
特に複数社から借入を行っている場合は、必ず1社ごとの借入金額を把握しておきましょう。
1社でも漏れてしまうと、正確な返済額を算出できないため注意しましょう。
3.利息を把握する
お金を借りている間は、基本的には利息が発生します。そして利息は、各社が設定している「金利」によって大きく変わってきます。

利息と金利の関係
金利が高いと、金融機関に支払うべき利息が高くなります。
自身の借入金に設定されている金利を確認しておきましょう。金利が分かれば、毎月の利息額を算出することができます。
アプリを利用する場合は、金利と借入金額を入力することで、利息額や必要返済期間などが自動で算出されるため、大変便利です。
また、ご自身で計算する場合は下記の計算例を参考にしてください。
借入額 × 金利 ÷ 365 × 借入日数 = 利息
例
借入額を10万円、金利を18.0%、借入日数(返済までかかる日数)を30日とした場合、以下のような計算になります。
100000×0.18÷365×30=1479.45
小数点以下は切り捨てになるため、支払う利息は1479円です。
4.返済方法を把握する
最後に返済方法を確認しましょう。返済方法の多くは「リボルビング支払い」が採用されています。
リボルビング支払にも2種類の方式があります。返済方式も各社により異なるため確認しておきましょう。
リボ払いの種類
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定額リボルビング方式
予め決められた返済金額で固定される方式
-
残高スライドリボルビング方式
支払残高に応じて自動的に返済金額が変更される方式
定額リボルビング方式では、定められた金額を支払い続ける返済方法になります。
返済金額の変更手続きを行わない限り、金額が変わることはありません。
一方、残高スライドリボルビング方式は、返済時点の残高によって金額が変動します。
そのため、気付かないうちに返済額の増減がある場合があるため注意してください。
返済計画と合わせて検討したい方法
返済計画を立てることはカードローン利用時に行うこととしては基本的なことであるといえますが、より賢く利用し、確実に返済していくためにさらなる対策をとることも可能です。
下記のグラフでも分かるように、カードローン利用者へのアンケートによると約4割に滞納の経験があるようです。無計画に、また無意識に返済を続けていると、気づかないうちに返済ができないような状態に陥ってしまうこともあるかもしれません。

カードローンの返済額が払えないという事態になる前に、返済計画を立てるだけでなく、加えて下記のような対策についても検討してみましょう。
検討したい返済術
金額の大小に関わらず節約を続ける
おまとめローンや借り換えローンを利用する
最終手段としての債務整理を検討する
金額の大小に関わらず節約を続ける
普段の出費を見直し、節約することは返済を続けるためにとても大切です。
例えば、毎月1,000円かかるサブスクリプション(定額のサービス)を解約するだけでも、年間12,000円も節約することができます。
その他にも、利用している交通機関の工夫や、食生活の改善などにより節約ができるかもしれません。
計画を立てるときに、無駄な支出がないか確認して、特に返済期間中は可能な限り節約するようにしましょう。
節約したら随時返済を行う

節約を重ねて、資金に余裕が出てきたら随時返済を行いましょう。
随時返済とは、月々の決まった返済とは別に返済を行うことを言います。
通常の返済時は、利息を合わせて返済を行いますが、随時返済であれば支払った金額はすべて元金部分の返済に充てられます。
つまり、随時返済により、完済までの道のりが短くなるのです。
しかし、無理な随時返済により、生活が苦しくなっては元も子もないため、計画的に行うようにしましょう。
おまとめローンや借り換えローンを利用する

複数の先から借入していたり、金利が高いと感じていたりする場合には、おまとめローンや借り換えローンといった、返済に特化したローンの利用を検討してください。
返済に特化したローンは、借入金を1つにまとめることで金利を従来よりも低く抑える効果がありますので、最終的な利息額が少なくなる特徴があります。
また、返済専用のローンになるため、追加融資に対応しておらず、より返済に集中できるようになります。
借り換えローンは、1社利用している方が、金利の低い「借り換えローン」に乗り換えることを言います。
おまとめローンは、2社以上利用しているときに、返済に特化したローンにまとめることを言います。
もし利用を検討される場合は、ご自身に合ったローンを利用してください。
債務整理
どうしても返済ができず、また返済できない期間が継続してしまう場合の最終手段として、「債務整理」という方法もあります。
債務整理は3種類あり、いずれもお金を自分で支払えなくなった際に行う法的な手続きです。
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任意整理
借入している業者に対して、支払額の一部を減額してもらう手続き
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個人再生
裁判所を通じて債務を減額してもらう手続き(任意整理に比べると減額幅は大きくなる)
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自己破産
裁判所を通じて財産を清算し、借金を免除してもらう手続き
債務整理を行えば、借入金を減額することができます。
しかし、その分デメリットも生じるため、最終手段であるということを覚えておいてください。
債務整理をした後は長期間ローンを利用できなくなる
債務整理を行うと、金融機関や貸金業者が利用する信用情報機関に「債務整理をした」という情報が登録されます。
この情報が残っているうちは、新たなカードローンやクレジットカードの利用ができなくなるのです。
債務整理を実行した時点で、今まで契約していたカード類は使用できなくなり、一定期間は新たに作成することもできなくなります。
一般的に、債務整理を行ったという情報は、「抹消されるまでに5~10年かかる」と言われています。
もし、債務整理をする場合、最大で10年間、ローンの利用ができなくなることを覚えておきましょう。
これから借入する人はカードローンアプリを使ってみよう

これからお金を借りようと考えている人は、カードローンのアプリを利用して、返済計画を立ててみましょう。
カードローンのアプリの中には、返済計画を立てやすく設計されているものもあるのでオススメです。
例えば、利用状況が把握できたり、返済期日が迫っているときに通知される機能が利用できたりします。
他にも、アプリを使うことで、コンビニATMから借入や返済を行うことができるのです。
通常の返済計画アプリよりも、普段から使うからこそ優れている面もあるので、ぜひ利用してみて下さい。
アイフル
アイフルのアプリは、利用状況がグラフで表示されます。他にも予定返済金額も確認できるので、視覚的に分かりやすく利用できます。
また、アイフルのアプリは、アイコンを4種類から選ぶことができるので、カードローンの利用そのものが周囲に気づかれにくい仕様となっています。
周囲に利用を知られずに、返済管理も賢く行いたいという方は、アイフルのアプリが向いているかもしれません。
アコム
アコムのアプリでは、利用状況が一目で確認できるようになっています。
その他にも、返済予定日の3日前に「返済が迫っている」と通知される機能も利用できます。
つい返済日を忘れてしまい、延滞料金がかかってしまったという事態を防ぐことができるのです。
返済計画に関するよくある質問
- 返済計画どおりにできません。どうしたらいいですか?
収支のバランスが崩れている可能性があります。本記事内で紹介している家計の見直しを検討してください。無理のない返済計画を立てることが確実な返済につながるでしょう。
- 自分で計画を立てるのが苦手ですが、どうすればいいですか?
FPや行政書士、弁護士などの専門家に相談してみましょう。各市町村に専門機関があるため無料で相談も可能です。しかし、場合によっては相談料がかかることもあるようです。思わぬ出費となる可能性もあるため、きちんと下調べをし、相談内容をまとめ短い時間で相手に伝わるように工夫をしましょう。
まとめ
返済計画とは、「完済までの道筋を立てること」を言います。
必要な情報をまとめ、計画をたてることで、月々のお金の流れをコントロールできるようになるでしょう。
必要な情報
収支
借入金額
利息額
返済方法
そしてこれから返済計画を立てるなら、アプリを利用しましょう。アプリを使えば必要な情報を入力するだけで計算を行ってくれるので、簡単に返済計画を立てることができます。
しかし、大切なのは計画に沿って返済を行うということです。
計画を立てても、その通りに行動できなければ完済までの道筋が遠くなってしまいます。立てた計画に基づいて着実に行動し、借入金を返済していきましょう。

記事の編集責任者 小野原 慎也
監修者コメント
小林 恵 日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、貸金業務取扱主任者
家計簿アプリは節約に有効!
家計簿アプリを使い毎月の収支を「見える化」して、こまめに支出と口座の残額をチェックすることで、返済計画を立てるだけでなく節約のポイントも見えてきます。飲食費のような都度発生するものだけでなく、保険や携帯電話料金など毎月決まった額が引き落とされるものについては、一つ一つの項目について本当に必要なのかどうか吟味し、場合によっては保険契約や通信会社・プランを変えることなども検討しましょう。