銀行からお金を借りる方法とは?借入条件や金利の目安を解説
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記事の監修者

山内 真由美 ファイナンシャルプランナー(CFP認定者) 住宅ローンアドバイザー DCプランナー2級
北海道出身 国立大学法人 小樽商科大学 商学部卒。大学卒業後、10年間食品メーカー勤務。夫の転勤を期に退職し、北海道から東京へ。都市銀行の運用相談部門勤務後、地域の家族のお金のアドバイザーとして「FPオフィスライフ&キャリアデザイン」を開所。家計の見直し相談や家族のライフプラン相談を得意とする。自身の経験に基づきアドバイスを必要としているご家族へ発信中。
銀行から融資を受ける方法は複数存在しますが、目的や条件によって適した借入方法は異なります。それぞれの特徴を理解すれば、ご自身の状況に合った借入方法が選択できるでしょう。
ただし、銀行からの借入には所定の条件や注意点もあります。そこで、本記事では銀行からお金を借りる方法、借りる前に知っておくべき注意点を解説します。
銀行の代表的な7つのローン
銀行からお金を借りる場合、基本的には何らかの「ローン契約」をすることになります。銀行には、目的や状況に応じて、さまざまなローン商品が用意されています。

どのような目的のために借入するかによって、申込するローン商品は異なります。
住宅を購入するお金を借りるのであれば住宅ローン、車を買うお金を借りるのであればマイカーローンを選ぶことになりますが、目的が特に決まっていない(生活費など)場合であればカードローンやフリーローンがふさわしいでしょう。
銀行には主に以下のような7種類のローン商品が用意されています。各商品について、それぞれ解説していきます。
種類 | 金利の目安 | 主な特徴 |
---|---|---|
フリーローン | 1.0〜13.0% | お金の使いみちが制限されていない |
カードローン | 2.0~14.0% | 限度額の範囲内であれば何度でも借入できる |
住宅ローン | 0.3〜1.0% | ほかのローン商品に比べて金利が低い |
マイカーローン | 2.0~4.5% | ディーラーローンよりも金利が低い |
教育ローン | 2.0〜4.0% | 借入条件が比較的厳しい |
ブライダルローン | 2.0〜15.0% | 新婚旅行や指輪などの費用にも使える |
事業者ローン | 3.0~15.0% | まとまった事業資金を調達できる |
種類1.フリーローン

フリーローンは銀行から借りたお金の使いみちが制限されません。趣味や旅行、食事など、自由に利用できます。
借入資金の使い道が制限されないという点はカードローンと同じですが、フリーローンは一括借入が基本となるため、ある程度返済したら、その分をまた借入できるというわけではない点がカードローンとは異なります。
なお、フリーローンは借りたお金の使いみちが自由で担保が必要ない分、借入可能額が抑えられてしまう傾向にあります。「少額の借入を検討している」という方におすすめです。
種類2.カードローン
銀行カードローンは、フリーローンと同じくお金の使いみちが制限されていないローン商品です。コンビニや銀行から自由に借入ができます。

また、フリーローンとは違い限度額の範囲内であれば、何度でも借入ることが可能です。また、借入までのスピードは銀行ローンの中で最も早くなっています。
契約しても限度額いっぱいまですぐに借入する必要がないため、自身の金銭状況に合わせて借入金額を検討できます。「余分に借りてしまった」という事態を防げるはずです。
種類3.住宅ローン

住宅ローンはマイホームやマンションなどの住居、もしくは土地を購入するときに利用できるローン商品です。
住宅ローンの金利は低いところでは年率0.3%~などと、ほかのローン商品に比べて金利が低いのが特徴です。
また、住居や土地を購入するためのローンであるため、借入可能額や返済期間は住宅購入と用途に合わせて設定されています。
なお、住宅ローンには大きく分けて「変動金利」「固定金利」「全期間固定金利(フラット35)」といった3種類から選択できるようになっています。
以下の表でそれぞれのメリット・デメリットについてまとめてみましたので、参考にしてください。
プラン | メリット | デメリット |
---|---|---|
変動金利 | 固定金利よりも金利が低い | 将来金利が上昇するリスクがあるため、長期的な返済計画を立てづらい |
固定金利 | 金利が固定されているため、長期的な返済計画を立てやすい | 変動金利よりも金利が高い |
全機関固定金利(フラット35) | 審査に通りやすい傾向がある | ほかのプランに比べて金利が高い |
それぞれメリット・デメリットが異なるため、それぞれの金利プランを確認した上で検討するようにしましょう。
種類4.マイカーローン

マイカーローンは、車やバイクの購入費用を借りられるローン商品です。年利2.0~4.5%を目安にまとまったお金を借りられます。
購入先から借入できる「ディーラーローン」もありますが、金利がやや高く設定されているため、金利を低く抑えたい方は銀行ローンをおすすめします。
なお、銀行のマイカーローンには住宅ローンと同じように、「固定金利」と「変動金利」の金利タイプがあります。マイカーローンに申込む際は、それぞれの金利タイプを確認しておきましょう。
種類5.教育ローン

教育ローンを利用すれば、子どもの進学や修学に関する教育費用を借りることができます。学校に支払う費用を対象にしたローン商品であるため、習い事や学習塾には利用できない可能性もあるため、注意が必要です。
また、教育ローンは低金利で借入できるメリットがありますが、必要書類の数が多く、審査通過の条件が厳しい傾向にあります。
同様の目的で利用できる「奨学金」がありますが、教育ローンとは内容が大きく異なります。教育ローンは親などの扶養者が子どものためにローン契約を交わしますが、奨学金は教育を受ける子ども本人が契約を結びます。
そのため、奨学金として借りたお金は子ども本人が返済しなければなりません。また、奨学金には成績に関する条件があるなど、教育ローンと異なる点がいくつかあります。
借入方法 | 利用条件 | 入金の仕方 | 契約者 |
---|---|---|---|
教育ローン | 金融機関による | 一括 | 親などの扶養者 |
奨学金 | 学力と家計の基準がある | 毎月定額 | 子ども本人 |
このように、教育ローンと奨学金では複数の違いがあるため、自身の状況に適した調達方法を選択しましょう。
種類6.ブライダルローン

ブライダルローンは、結婚式にかかる費用を借りられるローン商品です。また、結婚式の費用だけでなく、新婚旅行や指輪、結婚による引っ越しなど、結婚に関する費用も借りることができます。
ただし、すべての銀行がブライダルローンを提供しているわけではないため、銀行によっては取り扱っていないこともあります。また、借入までに1ヶ月ほど期間を要することから、ブライダルローンを検討している方は早めに申込みましょう。
種類7.事業者ローン
事業者ローンを利用すれば、経営者や個人事業主を対象に事業資金の借入が可能です。まとまった資金を最短数日で借りられるため、「すぐにでも事業資金を用意したい」という方に適しています。
具体的な使いみちとしては、新規事業の立ち上げ、設備投資、取引先への支払いなどがあげられます。
金利は事業の業績などに左右されますが、原則として担保や保証人を必要としないため、多くの事業者が利用しています。
銀行からお金を借りる条件

銀行からの融資は誰でも受けられるわけではありません。基本的に以下の借入条件を満たす必要があります。
借入条件
年齢が20歳以上である
安定した収入がある
保証会社の保証を受けられる
各銀行の審査基準を満たす
これらはあくまで最低条件であるため、条件をクリアしていても必ず借入できるわけではありません。また、銀行ローンの種類や借入金額によっても、審査基準や細かい条件が異なる場合があります。
借入時に必要なもの

銀行から融資を受ける場合、本人確認書類の提出が必ず求められます。具体的には以下のような書類が該当します。
本人確認書類
運転免許証
マイナンバーカード
健康保険証
パスポート
在留カード
特別永住者証明書
また、銀行ローンの種類や借入金額によっては収入証明書類が必要になります。以下のような書類があげられます。
収入証明書類
給与証明書
源泉徴収票
確定申告書
納税通知書
年金通知書
所得証明書
実印・印鑑証明書やローンごとに必要な書類の提出が求められる場合があります。借入前にはこれら必要書類についても確認しておきましょう。
銀行からお金を借りる前に知っておくべき3つの注意点

銀行からお金を借りる前に知っておくべき注意点が3つ存在します。安心して融資を受けるためにも、事前に確認しておきましょう。
注意点1.誰でも借りられるわけではない
銀行からのお金は誰でも借りられるわけではないため、注意が必要です。銀行は貸し付けたお金を確実に返してもらうために、申込者1人ひとりの返済能力を入念に確認しています。
年収があまりにも少ない、他社の借入について滞納履歴があるなど、申込者の返済能力が評価基準に満たない場合は、銀行ローンを利用できません。そのことから、銀行ローンを利用する際には、安定した収入を確保しておくことをおすすめします。
注意点2.最短でも翌日の融資になる
どんなにすぐに借入したい場合でも、銀行からの融資は最短で翌日以降になります。なぜかというと、銀行ローンは警察庁データベースへの照会が義務付けられているためです。
銀行ローンはすべての申込者に対し、反社会的勢力との関わりがないか確認する必要があります。その確認手段として警察庁データベースへの照会が行われており、最短でも1営業日以上の時間がかかってしまうのです。
そのため、どの銀行を利用しても翌日以降の融資となります。一方、消費者金融は即日融資に対応しているため、「すぐにお金が必要」という方におすすめです。
注意点3.無利息期間を設けている銀行が少ない
無利息期間を設けている銀行はあまり多くありません。無利息期間とは、借入に対する利息が一定期間発生しないサービスのことです。

この無利息期間は一部の金融機関が提供しており、利用することで利息を抑えた借入ができます。特に短期間だけローン商品を利用する方にとっては、金利が高くても、その期間内に返済すれば利息はかからないため、経済的に利用できるでしょう。
なお、大手消費者金融であれば、ほとんどのカードローンに無利息期間が設けられています。「利息を安く抑えたい」という方は、消費者金融を検討してみるのもひとつの方法です。
銀行の審査は消費者金融とどう違う?

フタバ株式会社 貸付担当者
銀行も消費者金融も、お金を貸すにあたって審査を実施することは変わりません。ただし、審査の基準は異なるので、銀行では借りられなかったけど消費者金融では借りられたという事例は少なくありません。
状況に応じて消費者金融を検討しよう
少額(数万円~10万円程度)だけ借りたい
純粋に生活費に困っている
ある程度は自由に借入/返済をしたい
できれば今日明日にお金が必要
次の給料日が来れば返済できる
上記に1つでも該当するのであれば、お金を借りる先は銀行ではなく消費者金融の方が向いているかもしれません。
消費者金融は審査が早いため、最短即日の融資が可能です。銀行は借入までに数日〜1週間ほどかかってしまうことから、急ぎの用であれば消費者金融のほうが迅速に対応できるケースもあります。

また、大手の消費者金融であれば、一定期間は利息が発生しないため、一時的な借入であれば銀行よりも返済額を抑えることが可能です。
以下で、多くの利用者から選ばれている消費者金融のカードローンを紹介します。
早くお金が必要な人向け「アイフル」
アイフルは年間40万人以上が申込をしているカードローンで、テレビCMを目にしない日はないほど有名です。アコム・プロミスと並んで、国内の規模では最大級の消費者金融です。
最短20分※でお金を借りることができるので、特に急ぎで資金が必要な場合には強い味方になってくれるでしょう。
特徴・メリット
最短20分で融資可能※
自宅や勤務先への電話連絡は原則なし
初めてのご利用なら最大30日間は利息なし
初めてアイフルを利用する場合には、最大30日間は利息が発生しないため、すぐ返済できそうな人にとっては銀行のローンよりも利便性は高くなります。
カードを使ってATMで借りることができ、またアプリを使って自身の口座に振り込んでもらうことも可能です。
申込状況によってはご希望に添いかねます。
利用者満足度の高い「プロミス」
SMBCコンシューマーファイナンスの「プロミス」も、カードローン利用者ではトップクラスのカードローン会社です。また、利用者の満足度も非常に高いです。
こちらもプロミスを初めて利用する人であれば、初回借入日から30日間は利息が発生しないため、すぐに返済できそうな人にとっては向いています。
事前の借入診断を受けることで、融資を受けられるかどうかを簡易的に判定してもらうことができます。
特徴・メリット
初回借入日から大30日間は利息なし
顧客満足度が高い
申込から最短20分で融資可能
銀行からお金を借りる際によくある質問
- 18歳から成人ですが、銀行ではお金を借りれますか?
20歳以上が条件となるため、借りられません(2023年6月現在)。2022年4月より成人年齢が引き下げになりましたが、銀行の各種ローンでは原則として20歳以上が契約の対象です。現在20歳未満の人は、成人以上で申込が可能なアイフルやプロミスなどの消費者金融を検討してみましょう。
- 銀行でお金を借りたとき利息は高いですか?
銀行の金利は年15.0%前後です。一般的には消費者金融と比較して、金利は低くなる傾向にありますが、申込者の状況により異なるため、一概に低いとは断言できません。
注意すべきは、金利の高さのみにとらわれず、「借入可能額」や「借入期間」など総合的に判断し、ご自身にふさわしい商品を選択すべきであるという点です。- 銀行でお金を借りるにはどこに相談すれば良いですか?
窓口・電話・WEBなどの選択肢があります。それぞれ営業時間が異なるため、ご自身の生活スタイルに合わせて選択してください。
まとめ
本記事では、銀行からお金を借りる方法、借りる前に知っておくべき注意点を解説しました。
銀行からお金を借りる方法は大きく分けて7種類あり、それぞれ金利や特徴が大きく異なります。借入条件や注意点などもあるため、ローン商品を利用する前にしっかり確認しておきましょう。
また、銀行ローン以外にも消費者金融という選択肢があります。場合によっては銀行よりも身近で、便利に利用できる可能性もあるため、ぜひ一度検討してみてください。
監修者コメント

山内 真由美 ファイナンシャルプランナー(CFP認定者) 住宅ローンアドバイザー DCプランナー2級
低金利でお金を借りるには早めの資金計画が必要です
一般的に使用目的に合ったローンを組む方が、借入金利を低く抑えることができます。審査には時間がかかるため、必要な時期に間に合わせるために時間的な余裕をもって借入を検討しましょう。

記事の編集責任者 小野原 慎也
監修者コメント
山内 真由美 ファイナンシャルプランナー(CFP認定者) 住宅ローンアドバイザー DCプランナー2級
目的に合わせたローン商品を選ぶことが重要
自身がどんな目的でお金を借りるのが明確になっているのであれば、それに合った商品を申し込むべきでしょう。銀行の窓口で相談をすれば、目的にあった最適な商品を提案してくれるはずなので、まずは気軽に相談してみましょう。