銀行のカードローン審査は甘い?基準や通るためのポイントを解説
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記事の監修者

荒井 美亜 AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、貸金業務取扱主任者
FP事務所シルバースプーン代表。東京都出身。立教大学大学院経済学研究科修了。
一般企業の経理、専門誌出版社、WEBマーケティング会社での勤務経験を経て、現在は「必要なお金の知識を1人でも多くの人に正しく理解してもらう」ことをミッションに、金融・不動産分野を中心にライターとして活動中。

悩んでる人
銀行カードローンの審査は甘い…?厳しい…?
銀行や消費者金融などのローン商品は、審査基準やその内容を明確に公表していません。また、過去に金融庁が銀行に対して融資に関する指導を行った背景もあり、一概に審査が甘いとはいえないでしょう。
今回の記事では、銀行カードローンの審査基準や重要な審査項目、審査に落ちた場合の対処法などを解説します。これから銀行での借入を検討している場合は、事前に把握してから申込を検討しましょう。
銀行のローン審査は甘いとはいえない
前提として、審査基準を公表している金融機関は存在しません。正確な審査内容や細かい審査基準は誰にも比較することはできないため、審査が甘いかどうかの判断基準はないといえます。

審査内容を一言で表すと「返済能力があるか」についての判断です。返済能力に問題があると判断された場合は、ローン契約をすることができず、お金を借りることはできません。
また、銀行に限らず貸金業者など、全てのローンの審査は会社ごとに独自の基準が設けられています。つまり「銀行は審査が甘い」「貸金業者だから審査に通りやすい」など、特定の業者の審査が甘いわけではないことを理解しましょう。
2018年に金融庁が銀行へ指導した事例がある
銀行ローンの審査は貸金業法による制限がないため、総量規制のような年収や借入額の基準がありません。かつては法律が整備されていないことで過剰な融資が行われていましたが、2018年に金融庁が銀行融資の実態を調査し指導しました。
したがって、2018年の金融庁指導以降は、銀行でも貸金業者と同様に厳正な審査が行われていることがわかります。
平成30年8月 金融庁:銀行カードローンの実態調査結果について
銀行だけでなく保証会社も審査を行う

銀行のローンでは、保証会社の保証が付保されていることがほとんどです。仮に利用者が返済不能になった場合は、その分は保証会社が責任を持つことになります。
保証会社とは
ローンの返済が滞った際に契約者に代わって返済を行う会社。契約者に代わって保証会社が融資の返済を行うことを「代位弁済」という。
保証会社付きローンの場合は、銀行だけでなく保証会社も審査を行います。つまり、銀行・保証会社それぞれの審査基準を満たす必要があるため、甘いとはいえないでしょう。
銀行・保証会社ごとに細かい審査基準は異なる
銀行のローン審査は決して甘いとはいえませんが、細かい審査基準は会社ごとに異なります。そのため、1つの銀行の審査に落ちたからといって全ての銀行ローンの審査に通らないわけではありません。
例えば「A銀行の審査には落ちたけど、同じ条件でB銀行に申込したら審査に通った」という事例もあります。これは、B銀行の審査が甘いわけではなく、判断基準に細かい違いが生じたことが要因です。
ただし、銀行や保証会社ごとの細かい審査基準は公開されていません。そのため、審査基準という観点からカードローンを選ぶのではなく、利便性などの理由から申込を行う商品を選ぶと良いでしょう。

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ローン商品を提供している各社はそれぞれに審査基準を設けており、その内容は原則として非公開であるため、審査が「甘い・厳しい」などを比較することはできません。ネット上で叫ばれている意見はあくまでも憶測に過ぎないため、自身でサービス内容をきちんと把握して、ここだと思った所へ申込をしましょう。
大手銀行カードローンの特徴を比較
国内における「銀行」は、大きく分類すると以下の3つ分けられます。

銀行のローンの中で使いやすい商品として挙げられるのが「カードローン」です。カードローンとは資金の使い道が自由で、契約時に与えられた限度額の範囲内でいつでも借入が可能なローンのことをいいます。
従来は融資専用カードやキャッシュカードから借入していましたが、カードレス型や振込専用型など商品が多様化しています。そのため、自分のニーズに合わせたカードローンを選びやすいことが特徴です。
銀行のカードローンは、主に商品を提供する銀行の種類によって特徴が異なります。
銀行カードローンの種類
-
メガバンク(都市銀行)
資産総額の大きい銀行が提供するカードローン。全国どこでも利用しやすいことがポイント
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ネット銀行
店舗を持たないことで金利が抑えられている。独自のサービスを提供するネット銀行もある
-
地方銀行
利用地域が限られている。対象地域に長く在住している方向け。
そのため、銀行カードローンを検討している方は、それぞれの特徴を理解し、自分に合った商品を選択することが重要です。
メガバンクのカードローン

いわゆるメガバンク(都市銀行)とは資産総額や収益規模が大きな銀行を指します。
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行は「3大メガバンク」と呼ばれることもあります。
メガバンクは銀行の規模が大きく、全国に店舗があります。そのため、仕事で転勤の多い方でも利用しやすい点がメリットです。
ここからは、メガバンク3社のカードローンについてそれぞれの特徴を紹介します。メガバンクでカードローンの申込を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」は、銀行のカードローンの中では珍しく、土日祝日にも審査を行っています。そのため、土日祝日に申込した場合でも比較的早く審査結果がわかる点が魅力です。
また、最小返済額は月1,000円からと少ない金額から返済を始められるのも特徴です。そのため、コツコツと返済をしたい方に向いているでしょう。
三井住友銀行カードローン
三井住友銀行カードローンはローンカードだけでなく、「キャッシュカード」「カードレス型」の3種類から商品を選択できます。普通預金口座を持っている方はキャッシュカードで借入できるため便利です。
また、提携ATMの利用手数料は基本的にかかりません。ATM独自の時間外手数料はかかりますが、他の銀行ATMでも手数料を抑えて借入できるのは魅力です。
みずほ銀行カードローン
みずほ銀行カードローンは、メガバンクのカードローンの中では金利が2.0%~14.0%(年率)と低く設定されています。初回契約時には上限金利で設定されるケースが多いため、14.0%で利用できる点は魅力といえます。
さらに、住宅ローンを利用中の方は金利が1.5%~13.5%となります。そのため、みずほ銀行のサービスを普段から利用している方にもメリットといえるでしょう。
ネット銀行カードローン

ネット銀行とは、店舗窓口を持たず、インターネット上で運営される銀行のことです。実店舗を持たない分コストを抑えて営業しているため、消費者金融やメガバンクと比べると金利も低くなる傾向にあります。
また、口座開設などの手続きは全てWEB上で完結するため、忙しい方でも利用しやすい点がメリットです。ここからは、代表的なネット銀行カードローンについていくつか紹介するので、比較する際の参考にしてください。
楽天銀行スーパーローン
楽天銀行スーパーローンは、楽天ならではのサービスが豊富です。例えば、ローンの新規契約と利用に応じて楽天ポイントが付与されるため、普段から楽天サービスを利用している方にはメリットがあります。
また、楽天会員のランクに応じて審査が優遇されると公表されています。楽天会員のグレードが高い人であれば良い条件で借入できる可能性があるでしょう。
イオン銀行カードローン
イオン銀行カードローンは金利が3.8%〜13.8%と銀行カードローンの中でも低い点がメリットです。全国のイオン銀行では24時間365日手数料無料で借入できるため、イオンが近隣にある方は利用しやすいでしょう。
また、専業主婦でも配偶者に安定した収入があれば申込可能です。限度額は最大でも50万円となりますが、専業主婦の方は検討しましょう。
セブン銀行カードローン
セブン銀行カードローンは全国のセブン銀行ATMでの借入・返済にかかる手数料がいつでも無料です。セブン銀行ATMは全国のセブンイレブンに設置されているため、多くの方が利用しやすいカードローンであるといえます。
また、「Myセブン銀行アプリ」を利用して、セブン銀行ATMから借入できる点が独自の特徴です。ローンカードが届く前からアプリを利用できるため、すぐに借入したい方に役立ちます。
地方銀行カードローン

地方銀行とは、特定の地域を中心に営業している銀行です。一般社団法人 全国銀行協会によると全国に62種類の地方銀行があるようです。
地方銀行のカードローンは基本的に、営業エリアに在住している方を対象としています。そのため、特定の地域に住み続けているという方は利用しやすいでしょう。
ここからは、地方銀行のカードローンについていくつか紹介するので、参考にしてください。
横浜銀行カードローン
金利(実質年率) | 1.5%〜14.6% |
借入限度額 | 1,000万円 |
融資スピード | 最短当日 |
横浜銀行カードローンは、神奈川県内全地域、東京都内全地域、群馬県の一部地域を対象としたカードローンです。地方銀行では珍しく、審査結果が最短で申込当日にわかる点がメリットとなります。
また「はまぎん365」のアプリから借入・返済などの利用状況がわかる点も特徴です。スマホから手軽に残高を管理したいという方にも向いているでしょう。
千葉銀行カードローン
金利(実質年率) | 1.4%〜14.8% |
借入限度額 | 800万円 |
融資スピード | 最短翌営業日 |
千葉銀行カードローンは、千葉県・東京都・埼玉県・茨城県の全域と、神奈川県の一部地域の方が申込可能です。地方銀行のカードローンでは珍しく、「ちばぎんアプリ」やテレフォンバンキングでの借入に対応しています。
また、住宅ローン利用者向けの「マイワレット」や年収600万円以上の方が対象の「プレミアクラス」など様々な商品が提供されています。そのため、自身の属性に合わせて最適なカードローンを選べることがメリットです。
銀行フリーローンの特徴

銀行ではカードローンと似た商品として「フリーローン」を提供している場合があります。一般的には、カードローンよりもフリーローンの金利の方が低く設定されています。
フリーローンもカードローンも審査基準に大きな違いはないと言われています。また、片方の審査が甘いということもないため注意が必要です。

フリーローンは契約時に一括で借入金が振り込まれる点が特徴です。そのため、一度にまとまった資金が必要な方が利用しやすいでしょう。
ここからは、代表的な銀行のフリーローンについていくつか紹介します。フリーローンが自分に適していると感じた方は参考にしてください。
イオン銀行「イオンアシストプラン」
金利(実質年率) | 3.8%〜13.5% |
借入限度額 | 700万円 |
融資スピード | 最短翌営業日 |
「イオンアシストプラン」はネット銀行ならではの金利を提供しており、上限金利が13.5%と低いのが魅力です。そのため、とにかく金利の低いローンを利用したい場合に向いています。
また、6ヶ月ごとの増額返済を設定できるため、ボーナス等の臨時収入に合わせた返済ができる点が特徴です。繰上返済手数料も無料で、インターネットバンキングから手軽に手続きできるため、コツコツと返済したい方にとって役立ちます。
りそな銀行フリーローン
金利(実質年率) | 6.0%〜14.0% |
借入限度額 | 500万円 |
融資スピード | 最短翌営業日 |
りそな銀行のフリーローンは、審査結果に応じて以下4種類の金利が設定されます。りそな銀行は、いわゆる3大メガバンクと言われる都市銀行3つに次ぐ規模の大きな銀行です。
りそな銀行フリーローンの金利
6.0%(年率)
9.0%(年率)
12.0%(年率)
14.0%(年率)
住宅ローンを利用している方であれば、上記金利から0.5%引き下げとなるためメリットがあります。
また、りそな銀行の口座がなくてもフリーローンの申込が可能です。契約時には普通預金口座が必要ですが、同時に申込手続きが行えるため、手続きの手間がかかりません。
住信SBIネット銀行「フリーローン」
金利(実質年率) | 3.775%~12.0% |
借入限度額 | 1,000万円 |
融資スピード | 最短翌営業日 |
住信SBIネット銀行は金利が3.775%~12.0%と利用しやすいフリーローンです。また、住信SBIネット銀行の他商品と組み合わせて利用することで、金利が最大年1.0%引下げとなります。
さらに、繰上返済にかかる手数料はかからず、1円単位から返済できる点が魅力です。資金に余裕があるときに少しずつ返済できます。
銀行カードローンの基本的な審査項目
銀行カードローンで審査される基本的な項目は以下の3つが挙げられます。
銀行カードローンの基本的な審査項目
属性情報
信用情報
在籍確認
審査の際に調査される項目は同様ですが、細かい判断基準は銀行ごとに異なるため注意が必要です。これは審査の判定基準となる「スコアリングシステム」の点数配分が銀行や保証会社ごとに異なることが理由として挙げられます。
スコアリングシステムとは
1つ1つの審査項目を点数化し、総合点数によって審査結果を判定するシステムのこと。審査の可否だけでなく限度額などもスコアによって判定される。
スコアリングシステムではさまざまな審査項目を点数化し、総合的な判断が行われます。そのため、1つの項目が優れていても審査に落ちる可能性は考えられるでしょう。
例えば、年収が高い方でも信用情報に問題があると審査に落ちてしまうのは、総合的な判断によるものです。つまり、特定の審査項目が優れている方よりも、全ての審査項目が一定基準以上ある方の方が審査に通りやすい傾向にあります。

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金融機関の審査は、何を満たしていれば通る・何を満たしていない人は通らないという事ではなく、全ての情報を総合的に判断して行われます。審査をする側は、必ず全ての項目に目を通すため、必ず事実情報を記載して審査に臨みましょう。
属性情報
個人の返済能力を定量的に捉えられる項目が「属性情報」です。
属性情報とは
年齢や年収・勤務先など、本人の審査に関わる個人情報のこと。審査の可否のみならず、限度額の決定にも大きく関わる情報。
いわゆる不変的な情報で、カードローンやフリーローンなどの申込時には最初にこれらを入力することになります。申込時の具体的な属性情報としては、以下の項目が挙げられます。
属性情報の具体的な項目例
年齢
年収
職業(雇用形態)
勤務先の規模
勤続年数
居住年数
同居家族の人数(扶養者の数)
家賃支払額、住宅ローン支払額 など
上記の情報からは、本人の返済能力、月々の支払可能額が算出できます。カードローンの審査では「収入の安定性」も重要なため、職業や雇用形態、勤続年数といった情報から安定性が判断されます。
信用情報
属性情報では返済に問題ないかどうかを完全に判断できない場合があるため、信用情報の審査も重要です。
信用情報とは
クレジットカードや分割払いなどの信用払い、ローンなどの借入金の申込・契約情報や返済の履歴についてまとめたもの。信用情報機関が各社の情報をまとめている。
銀行カードローンの審査では、以下3社の信用情報機関に照会を行います。
審査で確認される信用情報機関
株式会社シー・アイ・シー(CIC)
株式会社日本信用情報機構(JICC)
全国銀行個人信用情報センター(JBA)
信用情報の審査では、主に他社借入額や返済の実績を確認します。過去に返済遅れがあった場合には審査に影響する可能性があるため注意が必要です。

延滞については回数や期間も考慮されます。1回の延滞で必ず審査に落ちるとはいえませんが、なるべく延滞していないことが望ましいでしょう。
在籍確認
在籍確認は、収入や勤務先などの属性情報の正確性を確認するために必要な審査です。金融機関は、申込者の勤務先に電話をしたり、収入や在籍を証明する書類を提出してもらったりという方法で、事実情報を確かめます。

申込者はカードローンの審査に通るために、虚偽の勤務先を申告する可能性があります。したがって、在籍確認で実際に働いているかを確認する重要性は高いといえるでしょう。
また、銀行のカードローンでは、保証会社も在籍確認を行う場合もあります。ただし、本人以外が電話に出た場合でも、カードローンの審査であることや保証会社であることは伝わらないよう配慮しているため安心です。
銀行カードローンの審査で重視されるポイント
銀行のローン審査で重要なポイントは「返済能力があるかどうか」です。返済が滞ってしまうと銀行にとっては融資した金額が損失となる可能性があるため、返済能力については厳正に調査されます。
返済能力を判断するためには、以下の3点がポイントです。
ローン審査で重視されるポイント
収入と借入額のバランス
収入の安定性
他社借入の状況
上記を理解することで、自分が審査に通りやすい傾向にあるのか判断できるでしょう。
収入と借入額のバランス
銀行カードローンに限らず、全ての融資審査では収入と借入のバランスによって限度額が判断されます。そのため、収入が多い人でも他社の借入が多い場合は審査に落ちる可能性があるでしょう。
なお、貸金業者では総量規制という法律によって年収と借入額の基準が設けられています。
総量規制とは
貸金業者による全ての借入が本人年収の1/3を超えてはいけないという規制のこと。例えば、年収600万円の方は貸金業者全体の借入が200万円以内でなければならない。
銀行ローンは総量規制の対象外ですが、独自の基準が設定されているため、年収の1/3を超えても借入できるとは限りません。そのため、収入だけでなく、他社の借入額がどの程度あるかを考慮する必要があります。
収入の安定性

カードローンの審査では、収入が多いだけでなく「安定性」も重要です。安定性とは、長期的に一定以上の収入が見込めるかを指します。
例えば、年収が同じでも月ごとの収入に変動がある場合、安定性がないと見なされる場合があるため注意が必要です。
収入の安定性を判断する項目としては、職業や雇用形態、勤務先の規模などが挙げられます。
例えば、個人事業主やフリーランスは収入が途絶える可能性があるため、安定性が低いと見なされるケースもあるでしょう。一方で会社員や公務員の場合は、定年まで雇用が安定しており基本給が設定されているため、安定しているといえます。
他社借入の状況
返済能力を判断する際には収入だけではなく、過去の返済実績も重要です。なぜなら、収入の高さだけでは、本当に返済できるのかは判断しきれないからです。
ローンの返済金額は毎月一定であるため、計画的な返済ができるかどうかが重要です。
信用情報を通じて過去の返済実績を見ることで、返済能力に問題ないかを判断できます。
例えば、年収が高くても過去に延滞を繰り返していた場合、計画的な返済ができないと判断できるでしょう。つまり、信用情報にマイナスな情報があると審査に影響を与える可能性があります。
銀行カードローンの審査に落ちる理由
銀行カードローンの審査に落ちる理由としては、以下の5点が挙げられます。
銀行カードローンの審査に落ちる理由
申込条件を満たしていない
短期間に他のローンへ申込をした
勤続年数が短い
他社借入額・借入件数が多い
ローンやクレジットカードの支払いを延滞している
上記については、返済能力に直接関わる要因であるため、審査に落ちる理由となります。カードローンの審査に不安がある方は、まず上記の項目を改善する必要があるでしょう。
申込条件を満たしていない

カードローンには申込条件が定められていますが、基準を満たしていない場合は審査に通過することはできません。具体的には以下の項目が申込条件となるケースが多いです。
一般的な銀行カードローンの申込基準
-
年齢
申込・契約時点の年齢で算出。ただし、年齢の上限については最終返済日を基準とするケースが一般的
安定した収入があること
-
職業
パート・アルバイト・学生・主婦などの申込が制限されている場合がある
-
申込地域
地方銀行カードローンで定められている場合が多い
申込条件を満たしていない場合は審査の対象外となります。銀行の公式サイトに申込基準が記載されているので、申込前に確認するようにしましょう。
短期間に他のローンへ申込をした
短期間のうちに他のローンへ申込していた場合、審査に落ちてしまうケースがあります。審査に落ちる理由としては、複数社で融資が重複するのを避けるためです。
ローンの審査では他社の借入を確認しますが、あくまで契約中のものに限ります。つまり、審査直後に他社のローンを借りてしまうと、正しい返済能力を判断できません。
信用情報を確認すると、過去6ヶ月以内の借入申込履歴が記録されています。
したがって、直近で申込した金融機関や借入の内容がわかるのです。すでに他社の申込を行っていた場合は、間隔を空ける必要があるでしょう。
勤続年数が短い
勤続年数は収入の安定性を判断する上で重要なポイントです。
勤続年数が長い場合は短い場合に比べて収入が多く、仕事を辞めにくい傾向があります。一方で、勤続年数が短いと収入が少ない傾向にあり、短期離職の可能性も高いです。
そのため、働いたばかりの方や転職したばかりの方は期間を空けてから申込すると良いでしょう。
他社借入額・借入件数が多い
ローンの審査では収入と借入のバランスも重視されるため、収入面だけでなく他の借入が審査に影響することがあります。他社の借入総額が多い場合、返済能力を満たすためにはより多くの収入が必要です。そのため、すでに他社から借入している方は注意が必要です。
また、件数が多いということは支払先が多いということであり、件数が少ない人に比べて月に支払う金額が多くなります。月に支払う金額が多いと途中で返済が滞るリスクもあるため、審査に影響するでしょう。
借入件数を減らすためには「おまとめローン」を活用する
カードローンの審査では他社の借入件数も考慮されるため、複数社から借入がある場合には件数を減らすことが重要です。借入件数を減らしたい場合に便利な商品として「おまとめローン」が挙げられます。
おまとめローンとは
複数社の借入やリボ払いなどを1つにまとめるためのローン。カードローンよりも金利が低く設定されている場合が多い。
おまとめローンを利用すると月々の返済額や金利が抑えられます。審査に良い影響を与えるだけでなく、今後の返済においてもメリットがあります。
例えば、消費者金融各社では、以下のおまとめローンが提供されているので、複数社からの借入がある方は検討しましょう。
会社名 | 利用限度額 | 金利(実質年率) |
---|---|---|
アイフル「おまとめMAX」 | 1万円~800万円 | 3.0%~17.5% |
プロミス「おまとめローン」 | 300万円まで | 6.3%~17.8% |
アコム「借換え専用ローン」 | 1万円~300万円 | 7.7%~18.0% |
SMBCモビット「おまとめローン」 | 500万円まで | 3.0%~18.0% |
レイク「レイク de おまとめ」 | 10万円~500万円 | 6.0%~17.5% |
ローンやクレジットカードの支払いを延滞している
ローンやクレジットカードの延滞中という方は、審査に通る可能性は極めて低くなります。なぜなら、今の時点で返済能力がないことが明らかになっているからです。
また、過去の延滞であっても、審査に影響する可能性があるため注意が必要です。普段からローンやクレジットカードを延滞しないようにしましょう。
過去にうっかり支払い忘れをした程度では、次のローン審査に影響が出る可能性は低いでしょう。しかし、現時点で多くの他社借入があり、かつ支払い遅れを起こしている場合は、まずはその延滞を解消することが重要です。

キャッシングのフタバ 貸付担当
融資をする側の立場で申し上げると「この人には貸しても問題なく返済してくれるだろう」と判断できるかどうかの一言に尽きます。
銀行カードローンの審査に通るためのポイント
銀行カードローンの審査に通るためのポイントとしては、以下の3点が挙げられます。
銀行カードローンの審査に通るためのポイント
口座を利用している銀行で申込を行う
希望限度額は必要最小限にする
在籍確認の対策を講じておく
カードローンでは返済能力が高い方ほど審査に通る傾向があります。そのため、上記のポイントを理解し、審査への対策を行いましょう。
口座を利用している銀行で申込を行う
普段利用している銀行で申込を行うことで、審査に通る可能性を上げることができます。
カードローンの申込をした銀行で預金口座がある場合、資金の動きや貯蓄残高など、独自の情報があります。預金口座の情報が審査にプラスの影響を与える可能性があるため、普段利用している銀行で申込を行うメリットはあるでしょう。
また、普段利用している銀行では、カードローンの申込が簡略化されるなど、手続き面でもメリットがあります。
新たに口座を作る必要もないため、少ない手続きで申込を希望する方にも便利です。
希望限度額は必要最小限にする
銀行にとって、借入金額が大きいほど貸し倒れによる損失は大きくなります。つまり、借入希望額が大きいほど、より慎重に審査が行われることが予測できます。
そのため、初めて申込を行う銀行では、なるべく最低限の希望借入額にすることが望ましいです。
カードローンは定められた限度額は、永久に変わらないわけではありません。増額申請を行い所定の審査に通ると、限度額が上がります。
つまり、後から限度額をあげることも可能なため、最初は最低限の金額で申込を行い、必要に応じて増額申請するのも選択肢の1つでしょう。
在籍確認の対策を講じておく
在籍確認の連絡が取れなかった場合は審査に落ちるため、その対策は重要です。在籍確認は本人が電話に出る必要がなく、不在でも勤務していることが確認できれば完了します。そのため、他の誰かに電話対応してもらえれば問題ありません。
一方で、職場によっては社員個人へ電話をかけることが不審に思われるケースも考えられるでしょう。
銀行によっては事前に相談することで、電話以外の方法で在籍確認を行ってくれる場合があります。
もし、電話による在籍確認をどうしても避けたい場合は、申込時に担当者へ相談してみましょう。
銀行カードローンの申込から審査までの流れ
カードローンの審査についてだけでなく、どのような流れで審査が行われるかを理解することも重要です。特に、すぐに借入したい場合は、素早く手続きを行う必要があります。
一般的な銀行カードローンの申込から審査までの流れは、以下の通りです。
カードローンの申込手続
必要書類の提出
審査
契約
ここからは、それぞれの手続きがどのように行われるかについて説明します。
①カードローンの申込手続き
まずは、カードローンの申込手続きを行う必要があります。銀行によって利用可能な申込方法は異なりますが、以下の方法を利用できる場合が一般的です。
銀行カードローンの申込方法
WEB
店舗窓口
郵送
電話
銀行の営業時間は平日の9:00〜15:00が一般的なため、平日に仕事がある場合はWEBや郵送などの方法を利用する必要があります。
カードローンの中には、申込から契約までWEB上で手続きが完結する商品が豊富にあります。そのため、店舗に行く時間がない方でも利用しやすい点がメリットです。
一方で、カードローンの申込に不安がある場合は、店舗で相談するのも効果的です。自分にとって最適な方法で申込を行いましょう。
②必要書類の提出

カードローンの申込手続きと並行して、必要書類を提出しなければなりません。
銀行カードローンの申込に必要な書類
-
本人確認書類
申込時には必須
-
収入証明書類
申込者の状況により、求められた場合は提出必須
店舗窓口で申込を行う場合は上記の書類を持参する必要があります。また、WEBで申込した場合は、スマートフォンなどで書類を撮影して提出する方法が一般的です。
本人確認書類
本人確認書類とは、申込者の身分を確認する書類のことをいいます。カードローンの申込では本人確認書類を必ず提出しなければなりません。
本人確認書類の例としては、以下の書類が挙げられます。
本人確認書類の例
運転免許証
運転経歴証明書
特別永住者証明書、在留カード
旅券(パスポート)
個人番号カード
各種福祉手帳
住民基本台帳カード など
上記の他にも、官公庁が発行しており氏名・住所・生年月日の記載がある書類は本人確認書類として認められる場合があります。ただし、銀行によって提出可能な書類が異なるため、申込前に確認が必要です。
収入証明書類
収入証明書類とは、申込者の収入が記載されている書類です。勤務先や官公庁から発行される書類が該当します。
銀行で提出可能な収入証明書類の例としては、以下の書類が挙げられます。
収入証明書類の例
源泉徴収票
確定申告書の控え
住民税決定通知書・納税通知書
所得証明書・課税証明書
給与明細書
なお、収入証明書類は必ずしも提出が求められるわけではありません。銀行が定める借入限度額以上の申込で必要となります。
また、提出可能な書類が異なるため、申込前に銀行の公式サイトから確認しておくことが重要です。
③審査
申込手続きが完了したら銀行・保証会社による審査が行われます。銀行によっては仮審査・本審査と分かれている場合もあり、2回申込が必要なケースもあります。
審査時間については、銀行ごとに異なります。翌営業日以降の通知となる場合が一般的であるため、余裕を持って申込しましょう。
④契約
審査に通過したら契約手続きが必要です。基本的には申込と同じ方法で手続きします。
契約後にローンカードが発行される場合がありますが、店頭で受け取るか郵送などの方法で受け取ります。郵送物を避けたい場合は、店頭で契約するかカードレス型の商品を選択する必要があるでしょう。
銀行カードローン申込前の注意点
銀行カードローンの申込を検討している方は、以下の点に注意が必要です。
銀行カードローン申込前の注意点
口座開設が必要な銀行がある
審査時間は銀行ごとに異なる
信用情報に異動情報がないか確認する
注意点を理解しないまま申込を行うと、審査に落ちる可能性や手続きに時間がかかる可能性があります。
口座開設が必要な銀行がある
銀行の中にはカードローンの申込時に口座開設が必要な場合がほとんどです。普通預金口座がない場合は、カードローンの手続きだけでなく、口座開設手続きも並行して行う必要があるでしょう。
また、毎月の返済では自社の銀行口座振替のみ利用可能なケースもあるため注意が必要です。
審査時間は銀行ごとに異なる
銀行カードローンの審査時間は申込を行う会社によって異なります。最短即日で審査結果がわかる銀行もあれば、翌営業日以降の場合もあるため注意しましょう。
基本的に、銀行の審査は土日祝日には行われない場合がほとんどです。そのため、申込のタイミングによっては数日以上かかる場合もあるでしょう。
したがって、審査に時間がかかる場合に備えて、余裕を持った申込が重要です。
信用情報に異動情報がないか確認する
信用情報に異動情報があるとカードローンの審査に落ちるため、申込前に確認が必要です。
異動情報とは
信用情報の中でも特に重要性の高い、返済に関わるマイナスな情報のこと。「事故情報」とも呼ばれる。
例えば、債務整理の記録や過払金の請求履歴が事故情報として記録されます。異動情報は5〜7年間記録が登録され続けるため、過去に債務整理を行った方は特に注意が必要です。
例えば数年前にクレジットカードの返済滞納をして、支払うことができずに法的手続きをした場合、その事実は新たなローン審査を受ける時に影響が出ます。異動情報の照会は、信用情報機関を通じて共有される仕組みになっています。

過去に債務整理や過払い金請求をした方で、記録が消えているか不安な場合は確認してみると良いでしょう。
信用情報は自分で開示請求が可能です。
銀行カードローンの審査に落ちてしまった場合の対処法

どうしてもお金が必要な状況で銀行カードローンの審査に落ちてしまった場合の対処法としては、以下の方法が挙げられます。
銀行カードローンの審査に落ちたら…
消費者金融のカードローンを検討する
クレジットカードのキャッシング枠を確認する
銀行のカードローン以外にも借入できる手段があるため、審査に落ちた場合は検討してみましょう。
消費者金融のカードローンを検討する

消費者金融のカードローンが甘いわけではありませんが、銀行と審査の細かいポイントが異なる可能性があります。そのため、銀行カードローンに落ちた場合でも消費者金融では通るケースが考えられるでしょう。
大手消費者金融会社のカードローンは審査時間が短く、最短20〜30分程度で結果がわかる場合もあります。
また、土日祝日でも審査を受付しているため、自分のタイミングで申込しやすい点が特徴です。
ここからは、大手消費者金融のカードローンをいくつか紹介するので、申込を検討している方は参考にしてください。
アイフル
アイフルは最短20分の審査に対応しており、初めての申込時には契約から最大30日間利息が0円となります。
アイフルの利用が初めてであえれば、最大30日間の無利息期間が適用されます。さらに、女性のみ申込できる「SuLaLi」などもあるため、自分に合った商品を選びやすいでしょう。
テレビCMなどで知名度も申し分ないため、安心して利用することができます。
プロミス
プロミスでは、無利息期間が「初回借入日の翌日」から30日間設定されている点が魅力です。他の大手消費者金融では「契約日の翌日」であり、契約から借入まで間が空く場合に最大限活用できません。
また、利息の返済200円ごとにVポイントが1ポイント貯まる点が特徴です。Vポイントは三井住友系列のサービスで利用でき、他のポイントへも交換できるため、支払った利息が実質還元されるのが魅力といえます。
アコム
アコムは、最短30分の審査に対応し、最大30日の無利息期間が活用できるカードローンです。利用者の数で見た時は、消費者金融の中ではアコムがもっとも多くなります。
独自の商品としてクレジットカード機能付きのカードローン「ACマスターカード」を発行しています。現金の借入だけでなく、ショッピングの支払いにも利用できるため、多機能なカードを利用したい方に向いているでしょう。
クレジットカードのキャッシング枠を確認する

お持ちのクレジットカードに、ショッピング枠だけでなくキャッシング枠がある場合は、個人ごとに定められた限度額まで借入が可能です。
クレジットカードのキャッシング機能はカードローンと同様、ATMやインターネットから手軽に借入ができます。
ただし、キャッシング枠が付帯されていないクレジットカードの場合は別途申込が必要です。申込後はカードローンと同様審査が行われるため、キャッシングの利用を断られるケースもあります。
銀行と消費者金融の両方で借りた体験談

銀行の審査は一般的に厳しいと言われることも多いですが、もちろん消費者金融の審査も甘いわけではありません。サービス内容にじゃっかんの違いがあるので、自身の状況に合うのはどちらかを的確に見極める必要があります。
ここで、銀行カードローンと消費者金融のカードローンの両方を使った経験がある「平野さん」にインタビューした内容を一部紹介します。
項目 | 詳細 |
---|---|
居住地 | 静岡県 |
年齢 | 23歳 |
職業 | 会社員 |
年収 | 約300万円 |
家族構成 | 両親と同居 |

インタビュアー
利用したカードローンを教えてください

平野さん
アコム・プロミス・アイフル・レイク・SMBCモビット・LINEポケットマネー・静岡銀行カードローン(申込順)を使いました。

平野さん
最終的に7社使いましたが、使い勝手はプロミスが1番良いと思ってます。オペレーターの印象も良かったし、返済相談にも乗ってくれました。金利も最初は年17.8%でしたが、今は年14.0%です。

インタビュアー
銀行と消費者金融のカードローンではどちらが良かったですか

平野さん
銀行カードローンはあまりおすすめしません。銀行のカードローンは審査が遅いので、速さを重視する人には不向きです。実際に郵送物も自分宛によく送られてきますし、カードローン到着までに1週間ほどの時間を要しました。
より詳しいカードローンの利用状況は、インタビュー記事として以下で公開しています。自身にとって最適なお金の借り方の参考になる人も多いと思うので、ぜひご覧ください。
銀行カードローンの審査に関するよくある質問
- パート・アルバイトでも申込できる?
申込可能な銀行もあります。
申込条件にパート・アルバイトの方でも利用可能という記載があれば申込できます。ただし、安定した収入があることが前提なため、短期のアルバイトなどは対象外となるでしょう。- 専業主婦の申込は可能?
ごく一部の銀行では申込できます。
基本的に専業主婦は収入がないため、カードローンを利用できません。ただし、一部の銀行では配偶者に安定した収入がある場合に限り、申込可能な商品もあります。
専業主婦の申込が可能な場合でも、限度額が50万円以下など制限があるため注意が必要です。- 学生(収入がない)でも申込できる?
銀行によって取り扱いが異なります。
基本的に学生は安定した収入があるとはいえず、申込できない銀行もあります。ただし、安定した収入がある場合に限り申込可能なカードローンもいくつかあります。- 地方銀行カードローンは他の銀行に比べて審査に通りやすい?
他の銀行に比べて通りやすいということはありません。
銀行の種類に限らず、審査は基準に基づいて厳正に行われます。ただし、普段から地方銀行の口座を利用している場合は、独自の情報があるため、審査に通る可能性もあると考えられます。- 土日祝日でも審査を行う銀行はある?
基本的には平日のみの審査となりますが、一部の銀行では対応しています。
例えば、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」では土日祝日も17時まで審査を受付しています。しかし、多くの銀行は平日のみの審査となっているため、申込のタイミングに注意が必要です。
まとめ

銀行のローンでは、厳正な審査が行われます。また、過去に金融庁が指導を行った経緯もあり、審査が甘いとはいえません。
そのため、銀行カードローンの審査に通るためには、基準や項目を理解しておくことが重要です。また、事前に申込条件や借入方法なども確認しておきましょう。
しかし、どれだけ対策を行っても、審査に落ちてしまう場合もあります。もしも審査に落ちてしまった場合や、最初から急ぎでお金を必要としている場合などは、審査が早くてサービスの利便性が高い「アイフル」や「プロミス」といった消費者金融も検討してみてください。

記事の編集責任者 小野原 慎也
監修者コメント
荒井 美亜 AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、貸金業務取扱主任者
不利になる要素の解決を目指しましょう
銀行や消費者金融では、カードローンの審査基準を公開していないため「こういう人は審査に落ちる」とも断言できないのが実情です。しかし「借入件数・残高が多い」など不利になる要素が多いほど、審査通過は難しいと言えるでしょう。ご自身に審査において不利になる要素があれば、解決してからの申込をおすすめします。