おまとめローンの審査は甘い?落ちる理由や通るための方法を解説

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おまとめローンの審査は甘くない

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複数ある借入を1本化するのに適した商品が「おまとめローン」です。返済条件を緩和させたい方の中には、おまとめローンの審査に通るか不安という方もいるでしょう。

金融機関や消費者金融の融資では、審査基準や細かい審査内容を公開していません。また、貸金業法や金融庁によって返済能力を超えた借入を制限しているため、審査が甘い金融機関などはないと言えます。

今回の記事では、おまとめローンの審査基準や審査に落ちる理由・通過するための対策について解説します。複数の借入があり、おまとめローンを検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

審査が甘いおまとめローンはない

おまとめローンの審査基準を公表している金融機関や消費者金融は存在しないため、正確な審査内容や細かい審査基準を把握するのは難しいと言えます。また、どの会社でも「返済能力があるか」について審査されるため、審査が甘いおまとめローンは存在しません。

返済能力がないままおまとめローンを融資すると、申込人が支払に滞るリスクがあります。返済できなかった金額はそのまま貸出先側の損失となるため、厳正に審査を行うのです。

そのため、返済能力に問題があると判断された場合には審査に落ちてしまいます。

審査を行う金融機関ごとに細かい基準が異なる

どの金融機関や貸金業者でも厳正な審査を行う点は共通していますが、細かい審査のポイントはそれぞれ異なります。つまり、他社の審査に落ちたという方でも他のおまとめローンの審査に通る可能性があるでしょう。

また、おまとめローンを提供する会社は銀行、消費者金融、信販会社など様々です。おまとめローンを提供する会社の種類によって、細かい審査の傾向が異なる場合があります。

例えば、銀行のおまとめローンに落ちてしまっても、消費者金融なら通ったという事例もあります。これは、審査が甘いというわけではなく、細かい審査の判断基準の違いによって通ったというケースが考えられます。

おまとめローンの審査基準

おまとめローンの審査基準は、各社である程度共通しています。特に、重要なポイントは「返済能力があるかどうか?」という点です。

具体的には属性情報・信用情報・在籍確認の3つの観点から、本人の返済能力について審査が行われます。また、返済能力を判断する指標として「スコアリングシステム」が採用されているケースが一般的です。

スコアリングシステムとは

それぞれの審査項目を点数化し、合計点数によって審査の結果を判断するシステムのこと。各項目の配点はそれぞれ異なり、金融機関が独自に設定している。

スコアリングシステムではあらゆる項目を総合的に判断し審査を行うため、1つの項目が優れていても審査に落ちる可能性があるでしょう。また、スコアリングシステムの点数配分の違いによって、金融機関ごとに審査結果が異なる場合があります。

属性情報

返済能力を定量的に捉えられる項目として「属性情報」が挙げられます。

属性情報とは

年収や勤務先情報などの本人に関わる個人情報のこと。収入の安定性や返済余力を判断する項目として審査される。

具体的には、以下の項目が属性情報として審査されます。

属性情報の例

  • 年齢

  • 年収

  • 職業(雇用形態)

  • 勤務先の規模

  • 勤続年数

  • 居住年数

  • 同居家族の人数(扶養者の数)

  • 家賃支払額、住宅ローン支払額

例えば、同じ会社員でも20代前半よりも30代後半の方が一般的な給与水準は高く、仕事を辞めにくい傾向にあるため、審査においては有利になる可能性があります。

上記のように、それぞれの項目をスコアリングシステムによって点数化し、審査の判断基準にしています。

信用情報

信用情報は、属性情報では判断できない返済の実情や他社の借入額などを判断するために役立つ項目です。

信用情報とは

カードローンやクレジットカードなどの申込・契約情報、支払いの履歴をまとめた情報。信用情報機関が加盟する金融機関や貸金業者の情報を一括で管理している。

信用情報機関の役割

おまとめローンを提供する会社では、主に以下3社の信用情報機関に加盟しているのが一般的です。

信用情報機関 記録される信用情報
株式会社シー・アイ・シー(CIC) クレジットカード
携帯電話(スマホ)本体代金の割賦払い
分割払いのショッピング など
株式会社日本信用情報機構(JICC) 消費者金融
信販会社のクレジット契約
カードローン など
全国銀行個人信用情報センター(JBA) 銀行のローン

信用情報を確認すると、他社の借入額や返済履歴を確認できます。これにより、属性情報が優れていても、他社借入が多い方や延滞が多い方を見分けられるため、貸し倒れのリスクを減らせるのです。

また、おまとめローンは他社の借入が複数社あることが前提であるため、返済実績が重要です。問題なく返済できているかどうかについてが、審査結果を左右するでしょう。

在籍確認

在籍確認が必要な理由

在籍確認は返済能力に関わる重要な項目です。在籍確認を行わなければ勤務先情報や収入を正確に判断できません。

在籍確認とは

申込時に申告した勤務先に在籍していることを調査する、審査時に行われる手続きの1
つ。原則として電話で確認するケースが一般的。

審査に通りたいという気持ちから、現在は働いていない勤務先を申告する方もいます。実際には無職だったという場合も考えられるため、在籍確認で勤務先が正しいかを証明することは重要です。

おまとめローンの選び方

おまとめローンの選び方

おまとめローンは消費者金融、銀行(信用金庫や労働金庫も含む)、信販会社などさまざまな商品が提供されています。それぞれの商品ごとに特徴や条件が異なるため、選び方が重要です。

おまとめローンの選び方

  • 金利で選ぶ

  • おまとめ可能な借入で選ぶ

  • 返済方法、返済日で選ぶ

  • 金融機関の種類で選ぶ

上記の項目が全て優れているというおまとめローンはありません。そのため、優先順位をつけて、商品を選択する必要があるでしょう。

金利で選ぶ

おまとめローンの金利は金融機関によって異なります。金利が低いと毎月支払う利息が少なくなり、月々の返済額が抑えられます。また、総返済額が少なくなる点もメリットです。

例えば、100万円の借入を5年で返済する想定で、金利12.0%と15.0%のおまとめローンを使用した場合の返済額を比較してみましょう。

金利 年12.0% 年15.0%
毎月の返済額 22,745円 24,362円
返済総額 1,341,951円 1,437,305円
利息支払額 341,951円 437,305円

月々の支払額の差は1,617円ですが、最終的な返済総額の差は95,354円まで広がるため、金利が下がるメリットは大きいといえます。もちろん、借入金額や返済期間が大きいほど金利差によるメリットはさらに大きくなるため、金利が低いおまとめローンを選ぶことは重要です。

おまとめ可能な借入先で選ぶ

おまとめローンは商品ごとに対象となる借入先が異なります。自分が利用している借入先をまとめられないケースがあるため、注意が必要です。

例えば、資金の使い道が自由なフリーローンやカードローンの形式で提供されている商品は、対象となる既存借入先に制限がありません。一方で、貸金業者からの借入のみおまとめ可能なローンも存在します。

特に、以下の2点については注意が必要です。

おまとめローンの借入先で注意するポイント

  • リボ払いをまとめられるか

  • 銀行のローンをまとめられるか

したがって、クレジットカードのリボ払いや銀行の借入をまとめたいという方は、利用できる商品が限られます。各社の公式サイトに、利用可能な借入先が掲載されていますので、申込前に確認しましょう。

返済方法、返済日で選ぶ

おまとめローンを提供する会社ごとに返済方法、返済日は異なります。

おまとめローンの代表的な返済方法

  • 元利均等返済方式

    毎月の返済額(元金と利息の合計)が同じ金額になる返済方式。返済専用ローンやフリーローンで採用されている。

  • 残高スライド返済

    返済回数が定められておらず、借入残高の範囲に応じて、毎月の返済額を決定する返済方式。カードローンで採用されている。

元利均等返済方式は月々の返済額が固定されています(初回・最終回を除く)。返済額が変動しないので、毎月支払う金額を確認する必要がありません。一方で、残高スライド返済は残高で返済金額が変動するため、返済金額を抑えやすいという点がメリットです。

また、返済は毎月1回行うのが原則ですが、日にちについては各社によって異なります。契約時に指定できる場合もあれば、指定された日とする場合もあるため、自分が返済しやすい日にちを選べるかどうかが重要です。

一部のカードローンでは、毎月返済の他に35日ごとに返済できるようなシステムが採用されています。返済日をなるべく延ばしたい方は検討してみましょう。

金融機関の種類で選ぶ

おまとめローンは銀行や消費者金融などによってそれぞれ違いがあります。それぞれの特徴については以下の通りです。

おまとめローンの特徴

  • 消費者金融

    審査が早い傾向にある。返済専用ローンが一般的。

  • 銀行

    金利が低い傾向にある。審査に時間がかかる場合がある。フリーローンやカードローンの商品形態が多い。

  • 信販会社

    独自のサービス(自社の提携サービスなど)を提供。返済専用ローンが一般的だが、フリーローンやカードローンの形態もある。

例えば、金利の低さを最優先に考える場合は、銀行のおまとめローンが適しています。また、審査のスピードを重視し、返済に専念したいという方は消費者金融が便利です。

審査が甘い?中小消費者金融のおまとめローン

大手消費者金融と中小消費者金融

審査が甘いといわれているおまとめローンには、中小消費者金融の名前が上がる場合があります。しかし、中小消費者金融も大手消費者金融と同じく、貸金業法によって審査を厳格に行うことが義務付けられており、特に審査が甘いということはありません。

一方で、審査の細かいポイントは大手消費者金融とは異なる傾向があるため、他のおまとめローンに落ちた方が中小消費者金融では審査に通る場合があります。ここからは、中小消費者金融のおまとめローンを一部紹介しますので、参考にしてください。

中央リテール

中央リテール
金利(実質年率) 10.95〜13.00%
限度額 最大500万円
審査のスピード 受付より約2時間
追加の融資 不可
対象となる借入 貸金業者の借入

中央リテールは相談窓口の担当者が全て貸金業務取扱主任者の資格を保有しており、的確なアドバイスを受けられます。そのため、返済に悩みがある方などが気軽に相談できる点がメリットです。

また、審査のスピードが早く、申込から最短2時間程度で結果がわかります。また、最短1日で融資してくれるため、すぐに手続きしたい場合に適しています。

おまとめローンの詳細は「中央リテール公式ページ」をご確認ください。

いつも

いつも
金利(実質年率) 4.8%~18.0%
限度額 最大500万円
審査のスピード 最短30分
追加の融資 不可
対象となる借入 貸金業者の借入

いつものおまとめローンはWEBから24時間365日いつでも申込できる点がメリットです。契約書類はセブンイレブン店内のマルチプリンタから送付でき、借入中に郵送物が送られることもないため、周囲に知られずに手続きできます。

また、おまとめローンの返済方法は銀行振替が利用可能です。毎月返済日までに銀行口座に入金しておくと自動で返済できるため、返済の手間を省きたい方にとっても便利です。

おまとめローンの詳細は「いつも公式ページ」をご確認ください。

ユニーファイナンス

ユニーファイナンス
金利(実質年率) 12.00%~17.95%
限度額 最大300万円
審査のスピード 午後2時までの受付で当日中
追加の融資 可能
対象となる借入 制限なし

ユニーファイナンスは返済専用ではなく、資金の使い道が自由なカードローンです。返済専用ではないため、追加で借入を検討したい方に適しています。

また、契約時に「FIT CARD」を発行すると、プロミスATMから借入・返済が自由に行えます。店舗で契約する場合はその場でカードを受け取れるため、郵送物が自宅に届く心配もありません。

おまとめローンの詳細は「ユニーファイナンス公式ページ」をご確認ください。

アスマイル

アスマイル
金利(実質年率) 6.9%~13.9%
限度額 最大300万円
審査のスピード 最短当日
追加の融資 不可
対象となる借入 貸金業者の借入
銀行の借入

アスマイルのおまとめローンは金利が6.9%~13.9%と他の消費者金融に比べて低いだけでなく、契約日から30日間は利息が発生しません。そのため、なるべく利息を抑えたい方に向いています。

また、初回の返済日は契約日から40~75日の範囲で設定されるため、無理なく返済を始められる点がメリットです。すぐに返済日が到来するのが心配な方にも安心です。

おまとめローンの詳細は「アスマイル公式ページ」をご確認ください。

キャネット

キャネット
金利(実質年率) 12.0%~20.0%
限度額 最大500万円
審査のスピード 最短15分
追加の融資 不可
対象となる借入 貸金業者等の借入

キャネットの特徴は、申込年齢が18歳以上に設定されている点です。多くの金融機関では申込年齢を20歳以上と限定している場合が多いため、18歳、19歳の方が申込可能な点がメリットです。


また、キャネットでは即日審査・即日融資に対応しています。特に、審査時間は通常15分と短いため、すぐに手続きしたい方にとって便利です。

おまとめローンの詳細は「キャネット公式ページ」をご確認ください。

シンエイ

シンエイ
金利(実質年率) 7.5%〜18.0%
限度額 最大200万円
審査のスピード 平日17時までの申込で、最短当日審査
追加の融資 不可
対象となる借入 貸金業者等の借入

シンエイのおまとめローンは、最短当日審査に対応しています。WEB申込だと平日13時半まで、店頭申込だと平日17時までの申込で最短即日融資も可能なため、すぐに手続きしたい方に向いています。

また、学生・パート・アルバイトの方でも65歳以下で収入がある方なら申込できます。主婦の方でも配偶者の同意があれば申込できるので、さまざまな方の申込ができるおまとめローンです。

おまとめローンの詳細は「シンエイ公式ページ」をご確認ください。

アロー

アロー
金利(実質年率) 15.00%~19.94%
限度額 最大200万円
審査のスピード 最短当日審査
追加の融資 不可
対象となる借入 貸金業者の借入

アローは、専用アプリが提供されており、スマホから手軽に申込できます。書類送付や振込の手続きもできるため、アプリで借入まで完結する点がメリットです。

また、返済期間は最長15年以内(最大180回)と通常のおまとめローンより長いという特徴があります。一般的には10年以内に定められているケースが多くなっているため、毎月の返済額を抑えたい方に向いています。

おまとめローンの詳細は「アロー公式ページ」をご確認ください。

エクセル

エクセル
金利(実質年率) 9.0%~20.0%
限度額 最大300万円
審査のスピード 最短15分
追加の融資 不可
対象となる借入 貸金業者の借入

エクセルのおまとめローンでは、まずは収支バランス(家計診断)等のカウンセリングから行います。返済計画の作成をサポートしてくれるため、現状の返済に悩んでいるという方に向いているといえます。

また、申込方法も豊富で、営業時間内であれば電話による申込にも対応しています。電話申込でもカウンセリングに対応しているため安心です。

おまとめローンの詳細は「エクセル公式ページ」をご確認ください。

利用者数で選ぶなら?消費者金融のおまとめローン

おまとめローンの中でも利用者数が多いのが大手消費者金融です。消費者金融のおまとめローンは審査時間が短い点が特徴で、最短即日融資に対応しています。

また、土日祝日の審査に対応している会社もあるため、なるべく早く融資を受けたい方に適しています。ここからは、代表的な消費者金融のおまとめローンをいくつか紹介するので、参考にしてください。

アイフル

金利(実質年率) 3.0%~17.5%
限度額 最大800万円
審査のスピード 最短当日
追加の融資 不可
対象となる借入 貸金業者の借入
銀行の借入
クレジットカードのリボ払い

アイフルのおまとめローンは大手消費者金融の中では珍しく、銀行のローンやクレジットカードのリボ払いも借換対象となります。そのため、借入以外にもまとめたい支払いがある場合に便利です。

また、WEBだけでなく、電話での申込に対応しているなど、さまざまな方法で手続きを行える点がメリットです。

おまとめローンの詳細は「アイフルおまとめMAX 公式ページ」をご確認ください。プロミス

金利(実質年率) 6.3%~17.8%
限度額 最大300万円
審査のスピード 最短当日
追加の融資 不可
対象となる借入 貸金業者からの借入

プロミスのおまとめローンは自動契約機・プロミスコール(お電話)からの申込に対応しています。プロミスでは返済にVポイントが貯まる点が独自の特徴です。200円の利息につき1ポイント貯まるため、返済しながらポイントを貯められます。

また、Vポイントは三井住友カードや三井住友銀行の利用でも貯まります。そのため、三井住友系列のサービスを使っている方にメリットがあるでしょう。

おまとめローンの詳細は「プロミスおまとめローン 公式ページ」をご確認ください。

アコム

金利(実質年率) 7.7%~18.0%
限度額 最大300万円
審査のスピード 最短当日
追加の融資 不可
対象となる借入 貸金業者からの借入

アコムの借り換えローンは他の大手消費者金融に比べて返済期間が長く設定できる点がメリットです。最長12年3ヵ月(146回)までの返済に対応しているので、月々の返済額を抑えられます。

また、アコムのお問い合わせサービスでは、スマホの画面を共有できます。申込手続きや操作で不安な点がある方にとって便利なサービスです。

おまとめローンの詳細は「アコム借り換えローン 公式ページ」をご確認ください。

SMBCモビット

金利(実質年率) 3.0%~18.0%
限度額 最大500万円
審査のスピード 最短当日
追加の融資 不可
対象となる借入 貸金業者からの借入

SMBCモビットのおまとめローンでは返済時にTポイントが貯まる点が特徴です。Yahoo! JAPAN IDをお持ちの方で、会員サイト「Myモビ」から手続きを行うと、利息200円の返済ごとに1ポイント貯まります。

また、Tポイントで返済できるため、貯まったポイントを活用できます。さらに、返済回数は最長160回(13年4ヵ月)と長いため、月々の返済負担を抑えたい人にも便利です。

おまとめローンの詳細は「SMBCモビットおまとめローン 公式ページ」をご確認ください。

金利で選ぶなら?銀行のおまとめローン

おまとめローンの中でも金利が低い傾向にあるのが銀行です。また、おまとめ専用ではなく、カードローンやフリーローンなど、資金の使い道が制限されていない商品も豊富に取り扱っています。

そのため、金利を抑えたい場合のみならず、追加で借入を検討したい方にも向いています。ここからは、代表的な銀行のおまとめローンをいくつか紹介しますので、ぜひご検討ください。

楽天銀行スーパーローン

金利(実質年率) 1.9%~14.5%
限度額 最大800万円
専業主婦は最大50万円
審査のスピード 最短翌営業日
追加の融資 可能(カードローン形式)
対象となる借入 制限なし

楽天銀行スーパーローンはカードローン形式の商品のため、限度額の範囲で自由に借入できます。楽天銀行スーパーローンの魅力はカードローンの新規契約と利用額に応じて最大31,000円分の楽天ポイントがもらえるという点です。

また、申込時に楽天会員のステータスに応じて審査が優遇されます。普段から楽天のサービスを利用しており、高いステータスを維持している方に向いているでしょう。

詳細は「楽天銀行スーパーローン 公式ページ」をご確認ください。

三井住友銀行カードローン

金利(実質年率) 1.5%~14.5%
限度額 最大800万円
審査のスピード 最短当日
追加の融資 可能(カードローン形式)
対象となる借入 制限なし

三井住友銀行カードローンは、おまとめの対象先借入が自由で、追加の借入にも対応している点が特徴です。また、銀行のカードローンでは珍しく、契約時に三井住友銀行の普通預金口座が必要ありません。

借入を行うカードは「ローン専用カード」「普通預金キャッシュカード」「カードレス」の3種類から選べるため、新たにカードを発行せずに利用可能です。そのため、手持ちのカードを増やしたくない方に向いているでしょう。

詳細は「三井住友銀行カードローン 公式ページ」をご確認ください。

横浜銀行カードローン

金利(実質年率) 1.5%~14.6%
限度額 最大1,000万円
審査のスピード 最短即日
追加の融資 可能(カードローン形式)
対象となる借入 制限なし

横浜銀行カードローンの申込はWEB上で完結し、横浜銀行の口座がなくても手続きができます。対象となる借入先が制限されていないためリボ払いなどの支払いも借換可能です。

また、返済金額は借入残高に応じて決定しますが、最小2,000円からとなっており、月々の返済負担を抑えたい人にも向いています。

ただし、横浜銀行カードローンは申込地域が以下に限定されています。対象地域外の方は申込できないため注意しましょう。

横浜銀行カードローンの申込可能地域

  • 神奈川県内全地域

  • 東京都内全地域

  • 群馬県内の以下の市

    前橋市、高崎市、桐生市

詳細は「横浜銀行カードローン 公式ページ」をご確認ください。

東京スター銀行「おまとめローン」

東京スター銀行「おまとめローン」
金利(実質年率) 9.8%・12.5%・14.6%
限度額 最大1,000万円
審査のスピード 最短3日
追加の融資 不可
対象となる借入 金融機関(銀行、消費者金融、信販会社など)の借入

東京スター銀行「おまとめローン」は銀行の中では珍しくおまとめ専用のローンです。そのため追加の借入ができません。

金利は審査結果に応じて年9.8%・12.5%・14.6%の中から決定されます。借換前の金利が14.6%より高い場合にはメリットとなるでしょう。したがって、返済に専念したローンで金利を抑えたい場合に適しています。

ただし、東京スター銀行「おまとめローン」には以下のように申込条件が細かく設定されているため注意が必要です。

東京スター銀行「おまとめローン」の申込条件

  • 前年度の税込年収が、200万円以上の方

  • 正社員・契約社員・派遣社員の方 (自営業・パート・アルバイトの方は利用不可。)

  • 申込時、満20歳以上65歳未満の方

詳細は「東京スター銀行おまとめローン 公式ページ」をご確認ください。

イオン銀行「イオンアシストプラン」

金利(実質年率) 3.8%~13.5%
限度額 最大700万円
審査のスピード 最短翌営業日
追加の融資 可能(フリーローン形式)
対象となる借入 制限なし

イオンアシストプランはフリーローンの形式で提供されており、借入額が一括で指定した口座に入金されるタイプの商品です。資金の使い道が自由なため、おまとめ対象金額以上に借入できます。

上限金利が年率13.5%と銀行のローンの中でも特に低いため、金利をなるべく抑えたい方にとってメリットです。

イオンアシストプランの仮申込はWEBから可能ですが、契約書類は郵送でやり取りするため、融資までに日数がかかる点に注意しましょう。

詳細は「イオン銀行 公式ページ」をご確認ください。

三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」

金利(実質年率) 1.8%〜14.6%
限度額 最大500万円
審査のスピード 最短即日
追加の融資 可能(カードローン形式)
対象となる借入 制限なし

「バンクイック」は銀行カードローンでは珍しく、土日も9時〜17時まで審査に対応している点が魅力です。WEBや電話からの申込もできるため、急な手続きでもスムーズに進みます。

また、返済日は毎月返済だけでなく、35日ごとの返済も選択できます。そのため、なるべく支払までの期間を長くしたい場合に便利です。

詳細は「三菱UFJ銀行バンクイック 公式ページ」をご確認ください。

りそな銀行「フリーローン」

金利(実質年率) 6.0%〜14.0%
限度額 最大500万円
審査のスピード 最短翌営業日
追加の融資 可能(フリーローン形式)
対象となる借入 制限なし

りそな銀行では資金の使い道が自由なフリーローンが提供されています。そのため、借入のおまとめだけでなく、様々な目的で借入できる点が特徴です。

また、銀行のおまとめローンの中でも金利が低い傾向にあります。具体的には、年率6.0%、9.0%、12.0%、14.0%の中から審査結果に応じて決定されます。さらに、住宅ローンを利用中の場合、年0.5%の金利引下げが適用される点がメリットです。

詳細は「りそな銀行 公式ページ」をご確認ください。

西日本シティ銀行「おまとめローン(無担保型)」

金利(実質年率) 4.5%〜15.0%
限度額 最大500万円
審査のスピード 最短翌営業日
追加の融資 不可
対象となる借入 ローンなどの借入

西日本シティ銀行では営業店舗の近隣にお住まいの方を対象に、おまとめローンを提供しています。特に、担保や保証人不要で利用可能な「おまとめローン(無担保型)」が便利です。

「おまとめローン(無担保型)」では、パート・アルバイト・専業主婦(主夫)や新入社員でも申込可能という特徴があります。そのため、働いて間もない方や職業が不安定な方でも安心して申込できるでしょう。

また、返済期間は最長15年(180回)まで設定可能です。既存の借入よりも返済期間を伸ばせるため、無理なく返済できることがメリットです。

詳細は「西日本シティ銀行おまとめローン 公式ページ」をご確認ください。

auじぶん銀行カードローン

金利(実質年率) 1.48%~17.5%
限度額 最大800万円
審査のスピード 最短即日
追加の融資 可能(カードローン形式)
対象となる借入 制限なし

auじぶん銀行カードローンは「au ID」をお持ちの方を対象に「au限定割」が適用されます。au限定割では下記のような金利優遇が受けられるため、月々の利息を抑えたい方にとってメリットです。

au限定割の金利(実質年率)

  • 誰でもコース

    1.38%~17.4%

  • 借換コース

    0.98%~12.5%

上記のうち「借換コース」とは、審査結果で限度額が100万円以上に決定し、かつカードローンを利用して他社借入の返済を行った方に適用されるコースです。借換専用ではないため、限度額が他社返済額より大きい場合には自由に借入できます。

つまり、au IDをお持ちの方で他社借入のおまとめを目的とする場合には、金利が大幅に下がるためメリットがあるでしょう。

詳細は「auじぶん銀行おまとめローン 公式ページ」をご確認ください。

ソニー銀行カードローン

金利(実質年率) 2.5%~13.8%
限度額 最大800万円
審査のスピード 最短60分
追加の融資 可能(カードローン形式)
対象となる借入 制限なし

ソニー銀行は、ネット銀行ならではの金利を提供している点が特徴です。一般的な銀行カードローンの上限金利は14〜15%程度で推移していますが、ソニー銀行カードローンの上限金利は13.8%と低い水準です。

また、返済金額は最小2,000円からと少しづつ返済できる点もメリットです。残高によって返済金額は異なりますが、100万円借りた場合でも月々の返済額は12,000円なので、無理なく返済できるでしょう。

詳細は「ソニー銀行カードローン 公式ページ」をご確認ください。

クレジット・信販系のおまとめローン

信販会社は貸金業者として登録されており、おまとめローンを提供している会社もいくつかあります。

信販会社の商品もその特徴は各社で異なるため注意が必要です。例えば、金利が安い商品もあれば、審査スピードがメリットなおまとめローンもあります。

ここからは、代表的な信販会社のおまとめローンについていくつか紹介しますので、参考にしてください。

オリックス・クレジット「ORIX MONEY」

金利(実質年率 1.5%~17.8%
限度額 最大800万円
審査のスピード 最短60分
追加の融資 可能(カードローン形式)
対象となる借入 制限なし

「ORIX MONEY」はカードローンタイプの商品で、申込時にアプリ型(カードレス)とカード発行型が選べます。アプリ型は振込による借入やセブン銀行ATMからの現金借入が可能です。もちろん、カード発行型でもアプリを利用して借入できるため、便利です。

また、オリックスグループの提携サービスとして「オリックスレンタカー」の優待料金や「オリックスカーシェア」の割引など、独自の優待サービスが提供されています。

詳細は「ORIX MONEY 公式ページ」をご確認ください。

ライフカード「サポートローン」

ライフカード「サポートローン」
金利(実質年率) 12.0%~16.5%
限度額 最大500万円
審査のスピード 金額やおまとめ先数によって異なる
追加の融資 不可
対象となる借入 銀行ローン
貸金業者のローン
ショッピングのリボ払い など

ライフカード「サポートローン」は返済専用のローンです。おまとめ専用のローンでは珍しく、ショッピングのリボ払いなどの借入以外の支払いに対応しています。そのため、他社の借入だけでなく、クレジットカードの支払いもまとめたい場合に便利です。

ただし「サポートローン」は融資完了まで最短7日と手続きに時間がかかります。また、申込条件として満26歳以上という年齢の制限がある点に注意しましょう。

詳細は「ライフカード サポートローン 公式ページ」をご確認ください。

セゾンのおまとめローン

セゾンのおまとめローン
金利(実質年率) 10.0%~15.0%
限度額 最大300万円
審査のスピード 最短翌営業日
追加の融資 不可
対象となる借入 制限なし

セゾンのおまとめローン申込可能な年齢が20歳~80歳と、幅広い方を対象にしている点が特徴です。適用金利も10.0%~15.0%と信販会社のローンの中では低い水準です。

また、申込方法は電話のみですが、オペレーターが申込人の借入状況をヒアリングしながら、最適な返済プランを提案してくれます。そのため、単におまとめを希望するだけでなく、返済について悩んでいる方にとって魅力のある商品です。

詳細は「セゾンカード 公式ページ」をご確認ください。

JCB CARD LOAN FAITH

金利(実質年率) 4.4%~12.5%
限度額 最大500万円
審査のスピード 最短即日
追加の融資 可能(カードローン形式)
対象となる借入 制限なし

JCB CARD LOAN FAITHは上限金利が12.5%(年率)と信販会社のローンの中でも特に低い水準です。銀行のカードローン並の金利となっているため、月々の利息負担を抑えたい方に向いています。

さらに、新規入会キャンペーンとして、契約から最大2.5ヶ月間の利息をキャッシュバックしてくれるサービスを実施中です。そのため、適用される金利以上に利息が抑えられるというメリットがあります。

詳細は「JCBカード 公式ページ」をご確認ください。

その他のおまとめローン

おまとめローンを提供するのは銀行や消費者金融、信販会社にとどまらず、以下の金融機関でも提供されています。

おまとめローンを提供するその他の金融機関

  • 信用金庫

  • 労働金庫(ろうきん)

信用金庫も労働金庫も銀行のように預金・融資を取り扱う団体です。そのため、銀行のおまとめローンに近い性質を持っています。

ただし、どちらも地域密着の金融機関であるため、それぞれの信用金庫・ろうきんごとに申込可能な地域が限定されています。ここからは、信用金庫・ろうきんのおまとめローンについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

信用金庫のおまとめローン

全国各地にある信用金庫では、おまとめ専用のローンや資金の使い道が自由なカードローンを提供しています。どちらの商品でも他社の借入を1本化できますが、申込には居住地(もしくは勤務地)が営業エリア内であることが前提です。

信用金庫のおまとめローン例として、多摩信用金庫のおまとめローン「リンク」を紹介します。

多摩信用金庫のおまとめローン「リンク」
金利(実質年率) 7.0%~11.0%
限度額 最大500万円
審査のスピード 最短翌営業日
追加の融資 不可
対象となる借入 金融機関からの借入
不動産関連融資 など

おまとめローン「リンク」は多摩地域およびその周辺にある多摩信用金庫の営業エリア内に居住もしくは勤務している方を対象とした商品です。上限金利が11.0%であり、銀行のおまとめローンと同様に利息負担の大幅な軽減が見込めます。

また、金利を0.4%上乗せすると、団体信用生命保険に加入できる点が特徴です。

団体信用生命保険とは

契約者に万が一のことがあった場合にローンの支払残高を0円にする保険のこと。保証範囲はローンごとに異なるが、死亡・高度障害を対象にしているケースが多い。

さらに、元金返済については最大6ヵ月据置できます。6ヶ月間は利息の支払いのみとなるため、すでに返済が厳しいと感じている方に便利な商品です。

ろうきんのおまとめローン

ろうきんは労働組合や生協などが共同で出資を行い立ち上げた金融機関です。全国に14種類の労働金庫があり、それぞれの地域で働く方が利用できます。

ろうきんで提供されているおまとめローンの例として、中央ろうきん(関東地方)の「フリーローン」を紹介します。

中央ろうきん
金利(実質年率) 変動金利:6.325%
固定金利:7.500%
限度額 最大500万円
審査のスピード 最短翌営業日
追加の融資 可能(フリーローン形式)
対象となる借入 制限なし

労働金庫は、地域の労働者が限定で利用できる金融機関ですが、金利が低いことがメリットです。中央ろうきんの「フリーローン」は変動金利で6.325%、固定金利で7.500%となっており、大幅な利息負担額の軽減が見込めます。

また、生協会員の組合員と団体会員(ろうきんに出資している労働組合、国家公務員・地方公務員等)の方は、以下の特別金利が適用されます。

適用される特別金利

  • 生協会員の組合員および同一生計家族の方

    6.105%(変動金利)

  • 団体会員の構成員の方

    5.825%(変動金利)

そのため、月々に支払う利息を抑えたい方はろうきんを検討してみましょう。

おまとめローンの特徴

おまとめローンとは複数の借入を1本化するためのローンです。そのため、他社の借入がある方が対象となります。

例えば、A社から50万円、B社から30万円、C社から20万円の借入がある方が、おまとめローンを100万円借り、A〜C社のローンを返済するという仕組みです。

おまとめローンには、以下の3種類の商品タイプが存在します。

おまとめローンの種類

  • 返済専用ローン

    他社の借入の返済額分だけ借入できる

  • フリーローン

    資金使途が自由

  • カードローン

    資金使途が自由で借入を行うタイミングも自由

そのため、追加の借入が必要かに応じて選択する商品タイプを選べる点が特徴です。

通常のローンとの違い

通常のローンとおまとめローンの違いは、資金の使い道です。一般的なローンでは、他社借入の返済のために利用できません。

一方でおまとめローンは、借入金を他社の返済に使えます。金利が下がる・月々の返済額を抑えられるというメリットがあるため、すでに借入がある方にとってメリットがあるでしょう。

借り換えとの違い

おまとめローンと近い性質をもつローンとして「借り換えローン」があります。借り換えローンとは、特定の借入を返済し、新たに乗り換えるためのローンです。1社の借入を他のローンに乗り換える仕組みとなります。

おまとめローンと借り換えローンの違い

一方で、おまとめローンは複数の借入を1つにまとめるローンです。そのため、他社の返済に利用できるという点は共通していますが、対象となる借入先数が異なる点に注意が必要です。

ただし、提供先によっては「借り換えローン」という名称を使用していても、複数社のおまとめが可能な商品もあります。

おまとめローンのメリット

おまとめローンには以下の3点のメリットがあります。

おまとめローンのメリット

  • 金利・返済総額が下がる可能性がある

  • 月々の返済負担額が減る

  • 返済の管理がしやすくなる

そのため、既存の借入の利息が高いと感じている方や、返済条件を緩和させたい場合に効果的です。

金利・返済総額が下がる可能性がある

おまとめローンのイメージ

おまとめローンは通常のローンに比べて金利が低い傾向にあります。

例えば、アイフルのカードローンの金利は3.0%~18.0%(年率)に対して、おまとめローンの金利は3.0%~17.5%(年率)と上限金利が低いです。

金利が下がると月々に支払う利息額が減るため、その分元金を減らせます。結果として返済総額が少なくなるため、支払いの負担をなるべく減らしたいという方に適しているでしょう。

月々の返済負担額が減る

おまとめローンでは、既存の借入を1つにまとめるだけでなく、返済期間を長く設定できるため、月々の返済額が減る可能性があります。

貸金業法に基づくおまとめローンを提供している会社の場合は、申込者に有利な条件で融資を行わなけばなりません。有利な条件の1つに返済額が借換前と比べて超えないという取り決めがあるため、基本的には返済額は減るケースが多いです。

そのため、複数社からの借入があり、月々の返済が厳しいと感じている方にメリットがあるでしょう。

返済の管理がしやすくなる

おまとめローンで借入を1本化すると、返済の管理がしやすくなる点がメリットです。

返済の管理がしやすいことのメリット

  • 返済日が1つにまとまる

  • 総借入残高を把握しやすい

例えば、複数社から借入がある場合、それぞれ返済日が異なる可能性があります。返済日が異なると月に何度か返済手続きを行う必要があるため、支払いを忘れるリスクが高まるでしょう。

また、おまとめローンで借入を1本化すると、合計でいくら借りているかを把握しやすい点がメリットです。複数社から借入がある場合はそれぞれの残高を合計する必要がありますが、おまとめローンの場合は手間がかかりません。

キャッシングのフタバ 貸付担当

逆に言うと、これらのメリットを活かすことができなければ、おまとめローンを利用する意味はありません。負担が減るかどうかを事前に確認しましょう。

おまとめローンのデメリット

おまとめローンには以下の3点のメリットがあります。

おまとめローンのデメリット

  • 金利が上がる可能性もある

  • 借入期間が長くなる場合がある

  • 追加の借入ができない商品がある

デメリットを理解しないままおまとめローンを利用すると、後々困る可能性があります。デメリットも確認した上で、利用するか検討しましょう。

金利が上がる可能性もある

おまとめローンでは、必ず金利が下がるわけではありません。一般的には消費者金融会社に比べて銀行ローンの方が金利が低い傾向にあるため、おまとめする会社によっては金利が上がる場合があります。

金利が上がってしまうと、利息負担や総返済額が上がる可能性もあるため、注意が必要です。

貸金業法に基づくおまとめローンは、借換前の加重平均金利よりも低く借入できる

貸金業法に基づくおまとめローンの場合は、借換前よりも貸付条件が緩和されることが定められています。具体的には、借換前の借入について加重平均した利率よりも低い金利で融資を行わなければいけません。

加重平均金利の算出方法は、それぞれの借入残高×金利で利息を算出し、利息の合計÷借入総額を計算します。例えば、金利18.0%の借入が50万円、15.0%の借入が30万円あった場合、年間の利息は135,000円です。借入総額は80万円のため、16.875%が加重平均金利となります。

つまり、上記の例をもとに貸金業法に基づくおまとめローンを借入した場合、金利は16.875%よりも低くなります。複数社で金利が異なる場合は加重平均による利率が考慮される点に注意しましょう。

借入期間が長くなる場合がある

おまとめローンは月々の返済額を減らせるメリットがある一方で、返済期間が延びてしまうデメリットもあります。月々の返済額が減ると、元金が減るペースが遅くなるため、結果として利息総額が増えてしまいます。

月々の利息は借入残高(元金)×利率×日数÷365(日)です。元金が減るペースが遅いと毎月の利息が増えることに繋がります。

そのため、既存の借入の支払いが厳しい場合を除き、借入期間をむやみに延ばすことはデメリットになる可能性もあるでしょう。ただし、借入期間が長くなっても、随時返済を活用すれば利息が増えるデメリットを改善できます。

随時返済とは

約定返済(毎月の返済)以外のタイミングで、追加で返済すること。繰上返済とも呼ばれる。

カードローンの追加返済

例えば、おまとめローンで月々の返済額を減らした場合でも、資金に余裕のあるタイミングで随時返済を行うと、元金を早く減らせます。おまとめローンに限らず随時返済は効果的な返済方法なので、ぜひ覚えておきましょう。

追加の借入ができない商品がある

おまとめ専用のローンを利用すると、追加の借入ができないため、その後新規の借入を検討している場合は注意が必要です。

もし、おまとめ以外に追加で借入を行いたい場合には、資金の使い道が自由なカードローン・フリーローンを選びましょう。

カードローンは限度額の範囲内であればいつでも自由に借入できます。フリーローンは契約時に一括で融資されますが、希望額をおまとめ額より上乗せできます。

ただし、追加で借入できるタイプの商品は、不必要に借入しすぎてしまうデメリットもあるため注意が必要です。借入額が増えすぎると返済が困難になるリスクがあるため、すでに借入が多い場合は返済専用のローンが適している場合があります。

おまとめローンの審査に通るためのポイント

おまとめローンの審査は決して甘いとはいえないため、申込者の属性などによっては利用を断られるケースもあるでしょう。しかし、審査に通るために改善できるポイントはいくつかあります。

おまとめローンの審査通過のポイント

  • 一部の借入のみのおまとめを検討する

  • 現在利用中の金融機関で申込する

  • 申込情報は正しく申告する

一部の借入のみのおまとめを検討する

一般的なローンでは、借入希望額が少ない方が審査に通りやすいですが、おまとめローンでも同様です。そのため、借入件数が多い場合は、一部の借入のみまとめると審査結果を改善できる可能性があります。

例えば、3社から借入している人の場合は2社の借入をおまとめローンで1本化すると審査に通りやすいでしょう。審査に不安があるという方は少ない金額から申込を行うのも1つの方法です。

現在利用中の借入先で申込する

おまとめローンの審査では、既存の借入の返済実績が重視される傾向にあります。そのため、既存の借入を問題なく返済できている場合は利用中の借入先で提供されているおまとめローンを利用すると審査結果が改善される可能性があります。

審査を行う側は、他社の返済状況を信用情報のみで把握しています。一方で自社の返済状況は細かい記録が残っているため、プラスの情報を得やすいと言えます。例えば、通常よりも早く返済している・定期的に随時返済を行っているなどの情報は、自社のものしか把握できません。

そのため、現在利用中の借入先でおまとめローンが提供されている場合は一度貸付条件などを確認してみましょう。

申込情報は正しく申告する

申込情報に虚偽の内容があると返済能力を正確に調査できないため、審査に落ちてしまいます。審査に不安な項目がある場合に虚偽の申告をするケースが考えられますが、申込先は様々な情報から申告された情報の真偽を確認します。

本人確認書類や収入証明書類、信用情報などを通じて申込内容のほとんどは確認できるため、虚偽の情報を申告してもすぐに発覚するでしょう。

また、虚偽の申告だけでなく、誤申告や申告内容の勘違いなどに注意が必要です。特に、年収や他社の借入額は曖昧ではなく、正確な数字を申告しましょう。

もし、申込内容に不明な点がある場合には、店頭窓口で相談しながら申込を行うか、申込先に電話などで問い合わせすると、正確な情報を申告できるでしょう。

キャッシングのフタバ 貸付担当

おまとめローンにおいても、通常のカードローン審査と同様に厳正に返済能力をチェックします。甘い審査は行われない前提で、真摯に臨みましょう。

おまとめローンの審査に落ちる理由

おまとめローンの審査に落ちる理由としては、以下の3点が考えられます。

おまとめローンの審査に落ちる理由

  • 年収に対して借入希望額が多い

  • 現在借入中のローンを延滞している

  • 勤続年数が短い

おまとめローンは厳正な審査が行われるため、申込者の属性や信用情報によっては審査に通過できない場合もあります。そのため、審査に落ちてしまう主な原因を理解しておく必要があるでしょう。

年収に対して借入希望額が多い

おまとめローンをはじめとした融資の審査では、年収と借入のバランスから融資の可否が判断されます。そのため、借入額に対して年収が少ないと審査に落ちる可能性が考えられるでしょう。

申込先によっては、一定以上の借入希望額で申込を行う場合、年収や職業の制限が定められることがあります。

借入希望額に対する年収の基準は公開されていません。一方で、一般的に借入額に対して年収が少ないと返済が滞るリスクがあるため、審査はより慎重に行われるでしょう。

そのため、年収やおまとめ金額に懸念がある場合には、一部のおまとめを検討するなど借入希望額を減らして申込を行うことも検討する必要があるかもしれません。

現在借入中のローンを延滞している

延滞中に10万円借りるのは難しい

現在借入中のローンを延滞している場合、融資を行った後に返済が滞る可能性があるため審査に落ちてしまいます。信用情報を通じて他社の返済実績を把握できるため、延滞の状況はすぐに確認できます。

また、過去にローンの返済を延滞していた場合も注意が必要です。現在は延滞を解消していても、過去に支払い遅れの経験があると、今後延滞するリスクが考えられるため、審査に落ちてしまう可能性があるでしょう。

勤続年数が短い

転職したばかりなどの理由で勤続年数が短いと審査に落ちる可能性があります。これは、勤続年数の長さが収入の安定性に直結すると考えられているためです。

例えば、サラリーマンやアルバイトの場合は、昇給も見込まれるため、勤続年数が長いと年収も高くなりやすくなります。また、勤続年数が長い人は、短い人に比べて仕事を辞めにくい傾向があります。

審査に通る勤続年数の基準は公開されていませんが、働いて数ヶ月程度の場合だと審査に落ちる原因になります。そのため、一定の期間を置いて申込するのが良いでしょう。

おまとめローンを利用・検討する際の注意点

おまとめローンを利用・検討する場合には、以下の3点に注意が必要です。

おまとめローンを利用・検討する際の注意点

  • 追加の借入は原則できない

  • 貸金業者の場合は総量規制の例外貸付となる

  • 銀行の審査は時間がかかる可能性がある

上記の注意点を理解しておくと、自分にとって最適な商品の傾向がわかるようになります。

追加の借入は原則できない

おまとめローンは返済専用のものが多く、同じローンで追加の借入をすることは原則できません。

例えば、カードローンを返済専用ローンでおまとめした場合には、資金が入用となった際にすぐに借入できない点がデメリットです。

通常のカードローンを「おまとめ目的で使う」のであれば、追加の借入が可能です。また、フリーローンは他社の借入額以上の金額で希望額を申告できます。

そのため、追加の融資が必要になるかどうかを事前にしっかり把握しておきましょう。

貸金業者の場合は総量規制の例外貸付となる

貸金業者(消費者金融・信販会社など)のおまとめローンは総量規制の例外貸付に該当します。

総量規制の例外貸付とは

総量規制とは、貸金業者の合計融資額が年収の1/3を超えてはいけないという規制。例外貸付は申込時に貸金業者の合計融資額が一時的に年収の1/3を超えていても融資ができる特例商品のこと。

おまとめローンは他社の借入を返済する前提の商品であるため、申込時に総量規制を超えても問題ないとされています。

複数の借入れを一本化する、いわゆる「おまとめローン」は、法令が規定する一定の条件を満たせば、「顧客に一方的有利となる借換え」として総量規制の「例外貸付け」に該当し、貸金業者から年収の3分の1を超えて利用できる場合があります。

引用元:日本貸金業協会

例えば、銀行の借入は元々総量規制には含まれません。しかし、銀行のローンを貸金業者のおまとめローンで1本化すると、総量規制の対象となる借入が増えるため、注意が必要です。

一方で、おまとめローンの借入額は総量規制の計算には含まれる点に注意が必要です。例えば、今後他の貸金業者からお金を借りる場合に、おまとめローンの残高が総量規制に含まれます。

銀行の審査は時間がかかる可能性がある

おまとめローンの審査時間は各社によって異なりますが、特に銀行の場合は時間がかかる傾向にあります。これは、銀行の監督省庁である金融庁による過剰貸付けを防止するための指導が影響しています。

金融庁の調査から、過剰な貸付けが行われているのではないかとの批判があったため、業務運営の見直しを指示しました。具体的には、審査を保証会社に依存せず、銀行でも細かい確認を行うことなど様々な改善が行われています。

また、銀行では保証会社の承諾を必要としているため、2社が審査を行っている分時間がかかる場合もあるでしょう。

おまとめローンの審査に通らない場合の対処法

おまとめローンの審査は甘いとはいえないため、申込者の状況によっては審査に通らない可能性もあります。もし、おまとめローンの審査に落ちた方で、返済条件などを緩和させたい場合は以下の方法を検討しましょう。

おまとめローンの審査に通らない場合の対処法

  • 返済額や返済条件の見直しを相談する

  • 期間を空けて別のおまとめローンへ申込む

  • 専門家に相談し債務整理を検討する

ただし、それぞれの方法でデメリットも存在します。そのため、リスクを理解した上で、利用するかどうかを検討しましょう。

返済額や返済条件の見直しを相談する

返済が厳しいと感じている場合は、現在の借入先に条件緩和の相談をしましょう。借入先に相談することで、返済額や返済期間などの見直しが可能になる場合があります。

例えば、消費者金融カードローンのSMBCモビットでは、返済額の相談について公式サイトに記載されています。

Q毎月の返済額の変更はできないのでしょうか?毎月の返済額を下げられますか?

A毎月の返済額の変更をご希望の方は、モビットコールセンターまでご相談ください。

引用元:SMBCモビット

上記のように、コールセンターに連絡することで、個別対応が可能と記載されています。他の会社でも返済条件の相談を受け付けている場合があるため、まずは連絡してみましょう。

期間を空けて別のおまとめローンへ申込む

おまとめローンの審査に落ちた場合でも期間を空けて再度申込すると審査に通過できるケースがあります。これは、信用情報や勤続年数などの審査項目が改善されるためです。

ただし、ローンの申込履歴は信用情報に6ヶ月間記録されるため、6ヶ月以内に申込しても審査結果が変わらないことがあります。また、審査が通らなかった理由を改善できていない場合は、期間を空けて申込をしても結果は以前と変わらないでしょう。

例えば、返済実績が十分でない場合や勤続年数が短い場合は半年後を目安にした再申込を検討しましょう。

専門家に相談し債務整理を検討する

返済に困ったら専門家に相談する

現在の借入の返済が厳しい場合には、借金問題の専門家に相談し、債務整理について検討することもできるでしょう。

債務整理とは

借入金の減額や支払い期間の延長を法律に則って手続きすること。裁判所を通じて関係者と今後の返済などについて話し合うケースが一般的。

債務整理には、次の4種類の方法が挙げられます。

債務整理の種類と特徴

  • 任意整理

    専門家が金融機関と直接交渉をして、利息の免除や返済期間の延長を行う手続き

  • 個人再生

    裁判所に申し立てを行い、借入金を減額する手続き

  • 自己破産

    裁判所に破産の申請を行い、借入を免除する手続き。ただし、自宅などの金銭的に価値のある物品と借入金を相殺する必要がある

  • 特定調停

    簡易裁判所を通じて、債務者と債権者が返済条件の見直しを行う手続き

債務整理では、借入金の免除や支払い期間の延長を行えますが、信用情報に記録が残るというデメリットがあります。信用情報に債務整理の記録があると、新たに借入を行うのが難しいでしょう。

債務整理は弁護士や司法書士などの専門家や法テラスなどの機関が対応します。おまとめローンの審査に通らず、返済が厳しいと感じた場合には検討してみましょう。

キャッシングのフタバ 貸付担当

本当にどこの審査に通らない場合は、法的手続きを検討しましょう。貸金業者も、返済能力がない人には融資をすることができないので、その場合は最後の手段として割り切りましょう。

まとめ

おまとめローンをはじめとした金融機関や消費者金融の融資では厳正な審査が行われます。そのため、審査が甘い貸出先はありません。

ただし、細かい審査のポイントが各社で異なるため、1社落ちても他社に通るケースはあります。消費者金融会社や銀行、信販会社などさまざまな会社が商品を提供しているため、それぞれの特徴を理解しながら自分に適したおまとめローンに申込を行いましょう。

記事の編集責任者 小野原 慎也

高校卒業後、様々な業界を経てポート株式会社へ。数多くの金融メディアで、ライターとして1,000本以上の記事を執筆。MONEY LEAFでは「お金に関するさまざまな知識が集まる情報ポータルサイト」として、最新の比較情報や賢く利用するためのノウハウ記事を発信している。