借金の一本化とは|おまとめローンの特長や借入先6選を紹介

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借金を一本化する方法や手順を解説

記事の監修者

荒井 美亜 AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、貸金業務取扱主任者

FP事務所シルバースプーン代表。東京都出身。立教大学大学院経済学研究科修了。
一般企業の経理、専門誌出版社、WEBマーケティング会社での勤務経験を経て、現在は「必要なお金の知識を1人でも多くの人に正しく理解してもらう」ことをミッションに、金融・不動産分野を中心にライターとして活動中。

「借金の一本化って何?借り換えや債務整理との違いは?」という疑問を抱えていませんか?

本記事では、借金一本化のメリット・デメリット、おまとめローンの選び方やおすすめ商品を解説します。

借金の一本化は複数社から借入をしている方にとって有効な手段ですが、一部デメリットや注意点があるのも事実です。本記事で解説する借金一本化の詳細をご覧になれば、安心しておまとめローンの契約を進められます。

借金の一本化とは

借金の一本化とは、複数の金融機関から借りているお金を1つの借入先にまとめることを指します。例えば、借入先A社・B社・C社からそれぞれ20万円ずつ借りていた場合、新たにD社から各社の合計金額60万円を借入れ、そのお金で各社の借入を返済し、D社1つに借金をまとめるというものです。

上記の流れで借金を一本化すれば、毎月1つの借入先に返済するだけで済むため、返済の手間やストレスが大幅に減少します。

ただし、一本化後は新たな借入ができない場合が多いです。一括で借入を行い、各社に返済したのち、一本化した金融機関への返済に専念します。

借金を一本化する代表的な方法は、金融機関が取り扱う「おまとめローン」の契約です。おまとめローンは借金の一本化を前提としたローン商品であり、借入限度額や金利が優遇されている傾向にあります。

借り換えとの違い

借り換えとは、抱えている借金を別の借入先に移すことを指します。借金の一本化は、複数の金融機関からの借金を1つの借入先にまとめるのに対し、借り換えは金融機関単体から借りているお金を別の借入先に変更します。

借り換えを行うケースとして、借入先A社の金利が年18.0%でB社の金利が年15.0%だった場合に、支払う利息を減らすという目的でA社からB社に借り換えをする、などが挙げられます。

金融機関に応じて設定している金利や返済期日、借入限度額が異なるため、借り換えを行うと現状よりも好条件で完済を目指せる可能性があるのです。

債務整理との違い

債務整理は、借金の一本化や借り換えとはまったく異なり、借金を減らしたり完全になくすことで、借金問題の解決を目指す特殊な手続きです。なお、債務整理は以下の3つを総括した名称です。

  1. 任意整理

    債権者と交渉することで毎月の返済金額などを調整する手続き

  2. 個人再生

    裁判所に申し立てて借金を最大90%減額する手続き

  3. 自己破産

    裁判所に申し立てて借金を免除にする手続き

たとえば、任意整理の場合は以下のように借入総額を交渉により調整し、毎月の返済負担を軽減する手続きです。

一言で債務整理と言っても特徴がそれぞれ異なるため、もしも手続きを検討している場合は、ご自身の状況に適したものを選びましょう。

債務整理を行うと信用情報に事故情報が登録され、5〜10年はクレジットカードやカードローンの契約ができなくなります。債務整理はデメリットが大きいため、最終手段として考えましょう。

債務整理を行った経験談を紹介

債務整理とはどのように行うのか不明な方も多いでしょう。実際に債務整理を行った後藤さん(仮名)にインタビューを行い、体験談を語っていただきましたので紹介します。

後藤さんは6社のカードローンで合計200万円ほどを借入していたため、一本化を実行。その後、最終的に債務整理をしています。

インタビュアー

なぜここまで借入が増えたのでしょうか?

後藤さん

生活費や家賃が思ったより高く、返済額よりも追加借入額の方が上回る状態が続き、ほんの3ヶ月ほどで限度額に達しました。この時点で、追加で借りないとどうしようもない状態だったので2社目、3社目と次々とへ申込するしか選択肢がありませんでした。

契約していたカードローン 限度額
レイク 40万円
プロミス 30万円
アコム 40万円
アイフル 40万円
SMBCモビット 40万円
ダイレクトワン 10万円

後藤さん

毎月返さなければいけない額は合計で55,000円ほどでした。給料日を迎えるたびにATMで各社に返済をしていくのも非常に億劫で、本当に辛かったです。その後、おまとめローンを利用しました。

インタビュアー

その時点での借入残高は全てまとめたのですか?

後藤さん

ただ、全ておまとめにしてしまうと返済しかできないため、お金が必要になったときに追加で借りられなくなってしまうかもと考え、アコムだけ残してそれ以外のカードローンの残高をまとめることにしました。

インタビュアー

債務整理という決断に至ったのはどういうタイミングですか?

後藤さん

結果的には任意整理をしたのですが、本当に債務整理に関しての事は何もわからない状態だったので、最初は司法書士への無料相談をしました。電話で現状ヒアリングを受けて、信用情報の事など、いろいろと説明を受けました。

インタビュアー

債務整理後の生活はそれまでと変わりましたか?

後藤さん

債務整理をする前は、給料日を迎えるごとに各社に合計約55,000円を返済するのが義務のような形でした。それが債務整理後は40,000円ほどを司法書士に振り込むだけなので、心の負担も含めてかなり楽になりました。

後藤さんは当時の反省点として、返済計画を立てて利用しなかった点が債務整理に至った要因と語っています。一本化を検討する前も後も返済計画は重要になってきますので、収入と支出のバランスを考えて利用しましょう。

借金を一本化する3つのメリット

借金を一本化すれば、主に3つのメリットが見込めます。

メリット

  1. 返済計画が立てやすくなる

  2. 月々の返済総額が減少する

  3. 総量規制の対象外

メリット1.返済計画が立てやすくなる

これまで複数の返済日が設定されていたのに対し、借金を一本化すれば返済日が1つに固定されます。そのため、一本化前に比べて返済計画がより立てやすくなります。

複数の借入先からお金を借りていると、返済日が複雑になり、返済に遅れる可能性が高くなります。返済に遅れると返済日の翌日から遅延損害金が発生し、余分なお金を支払うことになります。

その点、一本化は返済に専念するための商品のため、うっかり返済を忘れてしまうような事態が起きにくい商品だと言えます。

メリット2.月々の返済金額が減少する

一本化によって返済金額が下がるケースは大きく以下の2つです。

  1. 一本化により月々の約定返済金額が減少する

  2. 1社からの借入金額が増え金利が下がる

ケース1.一本化により約定返済額が減少する

約定返済額
返済時に最低限支払う金額のこと。金融機関によって割合が異なります。

たとえば、借入先A社・B社・C社にそれぞれ20,000円、18,000円、12,000円の計40,000円を支払っていた場合、一本化することで約定返済額が30,000円になるケースがこちらに該当します。

借入金額によって設定される約定返済額は金融機関により異なるため、月々の約定返済額を抑えたい方は、金融機関が用意している返済シミュレーションを活用してみましょう。

ケース2.借入金額が増えて金利が下がる

返済先が一緒になることで適用金利が下がり返済金額が減少します。

返済先が一緒になり、1つの金融機関から借りている金額が増えることで、適用金利が下がり、結果として返済金額が減少するケースです。金融機関の金利は「利息制限法」という法律によって、以下のように上限金利が定められています。

上記の場合は、A社で40万円を年17.0%・B社で30万円を年15.0%・C社で30万円を年18.0%で借入を行っているため、D社で一本化すると総額が100万円になります。結果として、利息制限法により適用金利が年15.0%以下に設定されます。

借入金額 利息制限法による上限金利
10万円未満 年20.0%以下
10万〜100万円未満 年18.0%以下
100万円以上 年15.0%以下

メリット3.総量規制の対象外

総量規制とは
貸金業法で定められている「貸金業者は個人に対して年収の3分の1を超える融資をしてはならない」という規制のこと。

総量規制の対象外となるケースは厳密には「例外貸付」と言い、いままで以上に大きなお金を借入できる可能性があります。金融機関が提供するおまとめローンなどは例外貸付に該当します。

借入時には返済能力を考慮した審査が行われるため、例外貸付であっても必ず年収の3分の1以上のお金を借りられるわけではありません。

借金を一本化する2つのデメリット

借金を一本化するメリットを解説しましたが、一部デメリットも存在します。主なデメリットは以下の2点です。

デメリット

  1. 返済期間が延びる場合がある

  2. 新たに審査を受ける必要がある

一本化にはメリットだけでなくデメリットもあるため、両方を把握したうえで、検討しましょう。

デメリット1.返済期間が延びる場合がある

借金を一本化すると毎月の返済金額が減少しますが、返済金額が減った分、完済までの期間が一本化前に比べて延びてしまいます。また、返済期間が延びるとその分利息が発生するため、場合によっては返済総額も増えてしまいます。

利息の計算方法
利息=借入金額×実質年率(金利)÷365日×返済期間

返済期間を延ばさないための対処法として「随時返済」が挙げられます。随時返済はご自身のペースで返済できる方法で、この随時返済をうまく活用すれば、借金を一本化しても返済期間を短縮可能です。

たとえば、ボーナスや臨時収入があった際に、通常よりも多めに返済を行うようにすると、返済負担を上げずに随時返済が可能です。また、毎月約定返済額プラス1,000円増やすだけでも長期的に効果があります。

無理のない範囲で随時返済を活用しましょう。

カードローンの随時返済

随時返済をうまく活用することで、返済総額が増えるデメリットも解消できます。

デメリット2.新たに審査を受ける必要がある

借金を一本化する際は新たなローン商品を契約する必要があるため、契約時には審査を受けなければなりません。一本化する際は借入金額が大きくなりがちなので、通常よりも審査通過が難しい傾向にあります。

また、借金を一本化したいという状況は、複数の借入先から借金をしているという状況です。借入先が多い場合、金融機関から「返済能力が低い」と判断される可能性もあるため、通常よりも審査に通りにくくなる可能性もあります。

審査通過に自信がない方は、できるだけ借入先を減らしてから一本化を図りましょう。

借金の一本化ができるおまとめローンの選び方

一本化に迷っている利用者とそれに対する回答

借金の一本化ができるおまとめローンには、さまざまな種類が存在します。提供している金融機関が違えば、金利や返済方法といった特徴も異なるため、十分に比較した上で選ぶ必要があります。

「どのおまとめローンが自分に適しているのか?」と迷っている方は、以下3つのポイントをご確認ください。

ポイント

  1. 実質年率(金利)

  2. 借入限度額

  3. 毎月の返済金額

なお、各金融機関の公式サイトにある「返済シミュレーション」を利用すると上記のポイントを確認できます。選び方に迷っている方は参考にしてください。

ポイント1.実質年率(金利)

上限金利は利息制限法で定められていますが、設定している実質年率(金利)は金融機関ごとに異なります。上限金利の低い金融機関で借金を一本化できれば、支払う利息の合計金額を減らすことができます。

初めて利用する金融機関では、上限金利が適用される場合がほとんどです。しかし、おまとめローンは金融機関によっては通常のカードローンよりも上限金利が低い場合があります。おまとめローンを探す際は、設定されている金利を必ず確認しましょう。

ポイント2.借入限度額

多額の借金を一本化する場合、借入限度額が大きい金融機関でなければ一本化できません。

たとえば、プロミスのおまとめローンでは300万円まで、アイフルのおまとめローンでは800万円まで、というように大きな借入限度額が設定されています。一方で、50万円程度の借入限度額が設定されている金融機関の場合、多額の借金をしているケースでは一本化できません。

そのため、おまとめローンの商品を選ぶ際は借入限度額にご注目ください。

ポイント3.毎月の返済金額

毎月の生活費を圧迫しないように、返済金額にもこだわる必要があります。毎月の返済金額は返済方式に応じて異なり、その返済方式は金融機関によってさまざまです。

借金を一本化して金利を抑えたとしても、返済金額がこれまで以上にかさむと生活費を圧迫するリスクがあります。そのため、ご自身の生活水準に合わせて返済金額を設定できる借入先を選びましょう。

毎月の返済金額が少なすぎると、返済期間が延びる可能性があります。

借金の一本化ができるおすすめのおまとめローン4選

おまとめローンの選び方がわかったところで、おすすめのおまとめローンを4つ紹介します。各借入先の特徴は以下の通りです。

おまとめローン 融資時間 実質年率 借入限度額
プロミスの「おまとめローン 最短即日 年6.3%~17.8% 300万円
アイフルの「おまとめMAX 最短即日 年3.0%~17.5% 800万円
レイクの「レイク de おまとめ 最短即日 年6.0~17.5% 500万円
SMBCモビットの「おまとめローン 最短即日 年3.00~18.00% 500万円

申込の時間によりご希望に沿えない場合があります

ローン商品に応じて特徴が異なります。ご自身の状況を踏まえ、目的に合った商品を選択しましょう。

1.プロミスの「おまとめローン」

審査時間 最短即日
融資時間 最短即日
実質年率 年6.3%~17.8%
借入限度額 300万円

大手消費者金融のプロミスでも、借金の一本化に対応したおまとめローンを扱っています。複数の借入をプロミスに一本化すれば、毎月の金額・金利負担を軽減できます。

おまとめの対象は他社のカードローンだけでなく、クレジットカードのキャッシングも含まれています。また、申込方法は自動契約機と郵送の2つがあり、自動契約機であればその場で必要書類を発行し、契約後すぐの借入が可能です。

プロミスの「おまとめローン」の特徴

  • 他社のカードローンやクレジットカードのキャッシングが対象

  • 三井住友銀行ATMなら手数料無料

  • 申込方法は自動契約機と郵送の2つから選べる

2.アイフルの「おまとめMAX」

審査時間 最短即日
融資時間 最短即日
実質年率 年3.0%~17.5%
借入限度額 800万円

アイフルの「おまとめMAX」を用いれば、低い金利で月々の返済負担を軽減できる可能性があります。誰にも知られずにWEBで手続きを完結できるのも魅力の1つです。

アイフルのおまとめMAXは、まとめられるローンの範囲が多く、クレジットカードのリボ払いも対象です。

アイフルの「おまとめMAX」の特徴

  • 貸金業者、銀行ローン、クレジットカードのリボも対象

  • 返済方法の種類が豊富

  • 誰にも知られずにWEBで手続きを完結できる

3.レイクの「レイク de おまとめ」

審査時間 最短即日
融資時間 最短即日
実質年率 年6.0~17.5%
借入限度額 500万円

借金を一本化したい方は、「レイク de おまとめ」もご検討ください。毎月の複数社の返済が1回に減り、返済の負担やストレスが軽減します。

審査時には最新の収入証明書類の提出が必要です。事前に準備しておけば、審査の手続きをスムーズに進められます。

レイクの「レイク de おまとめ」の特徴

  • 借入開始までのスピードが早い

  • 借入限度額は500万円と比較的多い

4.SMBCモビットの「おまとめローン」

審査時間 最短即日
融資時間 最短即日
実質年率 年3.0~18.0%
借入限度額 500万円

すでにSMBCモビットの会員であれば、おまとめローンを活用して毎月の負担を軽減できます。借入状況がわかりやすくなるので、返済計画も立てやすくなります。

申込は電話のみで実施でき、審査後はSMS(ショートメッセージ)で結果が届くため、その都度通知を確認しましょう。電話を希望する場合は、担当者が個人名で電話をかけてくれます。

SMBCモビットの「おまとめローン」の特徴

  • 返済期間が長く、最長160回(13年4ヵ月)

  • 借入限度額は500万円と比較的多い

  • 自宅宛ての郵送物をなくせる

借金一本化の流れ

借金を一本化するまでの流れは以下の通りです。事前に流れを把握しておけば、スムーズに手続きを進められます。

  1. WEBサイトから申込を行う

  2. 審査を実施する

  3. 契約手続きを進める

  4. 他社借入を返済する

手順1.WEBサイトから申込を行う

おまとめローンは電話での申込、もしくはWEBサイトからの申込が基本です。金融機関の公式サイトにアクセスし、おまとめローンを選択しましょう。

例えば、アイフルの「おまとめMAX」なら、公式サイトにて商品内容や注意書きを読んだ上で、「今すぐお申込み」ボタンを押します。その後、必要事項を記載し、審査の手続きを進めます。

手順2.審査を実施する

申込が完了したあとは、審査の実施に移ります。審査を実施する際には、以下のような本人確認書類が必要になります。

本人確認書類の一例

  • 運転免許証(経歴証明書)

  • パスポート

  • 健康保険証

  • マイナンバーカード

  • 在留カード/特別永住者証明書

金融機関によって必要書類が変わる可能性もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

フタバ株式会社 貸付担当者

WEBから申込を行った場合は、本人確認書類をスマホのカメラにて撮影し提出します。その際に、必要情報が見切れている、ぼやけて判別がしにくいなどの不具合がある場合は、確認に時間を要するため、審査時間も長くなる可能性があります。提出前に不備がないかきちんと確認を行いましょう。

手順3.契約手続きを進める

審査に通過していたら、メールや電話で結果が通知されます。そのままWEB上で契約手続きを進めましょう。

この契約手続きで借入限度額が決定し、ローンカードの発行の有無などを選択します。契約書類が自宅に届いてほしくない方は、ローンカードを発行しないカードレスを選びましょう。

手順4.他社借入を返済する

おまとめローンを用いて抱えている借金の合計金額を借入し、他社借金をすべて返済します。契約後は、ATMや振込によって融資を受けられます。

これまでの借金も同様に、ATMや振込で返済を進めましょう。他社借入の返済が終われば、借金の一本化は完了します。その後はおまとめローンの返済を進めます。

借金一本化の審査に通りやすくなる3つのコツ

借金の一本化は借入金額が大きくなるため、人によっては審査に通りにくくなります。少しでも審査の通過確率を高めたい方は、以下3つの方法を講じましょう。

ポイント

  1. 安定した収入を確保する

  2. 毎月の返済に遅れない

  3. 1つの借入先に絞る

おまとめローンの審査に必ず通るわけではありませんが、これらの方法を実施すれば、審査に通過しやすい状況を作れます。

コツ1.安定した収入を確保する

ローン商品の審査は申込者の返済能力が重視されるため、安定した収入を確保すれば審査に通過しやすくなります。

安定した収入として、「毎月一定の収入が見込めるかどうか」がチェックされます。そのため単純に収入を上げるだけでなく、安定した収入を作ることがおまとめローンの審査では有効です。

フタバ株式会社 貸付担当者

収入を見ることや現在の債務状況などは、どこの貸金業者にも共通しております。そのなかで、ポイントととなるのは、返済能力や資力があると判断できるかどうかです。安定した収入はその目安となっております。

コツ2.毎月の返済に遅れない

ローン商品の審査に通るためには、「毎月一定の金額を返済してくれる」という信用が大切です。その点、毎月の返済に遅れ、信用情報に傷がついている方は、信用がないと見なされ審査に通りにくくなります。

ローン商品の返済を長期延滞している方は、信用情報に事故情報が登録されているため、5〜10年はおまとめローンの契約が困難です。返済に遅れるほど追い詰められる前に、借金の一本化を検討しましょう。

コツ3.1つの借入先に絞る

短期間のうちに複数の金融機関に申込すると、「継続的に返済できるのか」「犯罪に関わっていないか」などと判断される可能性があります。審査通過を目指すなら、1つの借入先に絞りましょう。また、同時に申込を行わず、審査の結果を待ったうえで順に申込を行いましょう。

なお、ローン商品の申込情報は、すべての金融機関で信用情報機関を介して共有されています。

信用情報機関とは

もちろん直近で申込した情報も共有されており、その件数が多いと借入金額が大きくなる可能性があるため、「返済能力が低く、貸し倒れのリスクがあるかもしれない」という理由により、金融機関は審査通過を見送る傾向があります。

そのため複数の金融機関に申込せず、借入先を1つに絞ってからおまとめローンの申込を進めましょう。

借金の一本化に関するよくある質問

最後に、借金の一本化に関するよくある質問をQ&A形式で解説します。まだ疑問や不安が残る方は、以下の内容をチェックしてみてください。

  • 一本化をしたあとは追加で借入ができますか?

    おまとめローン先からはできません。
    借金の一本化は一括で借入をし、その後返済に専念します。一本化前の借入先は「完済」になるため、再度借入することは可能ですが、返済負担がさらに増してしまうため、完済した借入先は解約するようにしましょう。

  • 家族名義の借金も一本化できますか?

    本人以外の借金は一本化できません。
    原則として、おまとめローンに限らずすべてのローン商品は申込者本人しか契約できず、借入もできません。もし家族名義での契約が金融機関に知られた場合、ローン商品を強制的に解約させられる、詐欺罪に問われるなど、大きなトラブルに発展するリスクがあります。

  • 一本化の審査に落ちた場合はどうしたらいいですか?

    弁護士や司法書士などの専門家に相談しましょう。
    借金の一本化ができない場合は、任意整理や個人再生などの債務整理を視野に入れて行動しましょう。ただ、債務整理の利用はデメリットが大きいため、自身の判断だけで決めるべきではありません。
    特に債務整理の知識がない方は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。

専門家に相談する

まとめ

本記事では、借金一本化のメリット・デメリット、おまとめローンの選び方やおすすめ商品を解説しました。

借金一本化のメリット

  1. 返済計画が立てやすくなる

  2. 月々の返済総額が減少する

  3. 総量規制の対象外

借金一本化のデメリット

  1. 返済期間が延びる場合がある

  2. 新たに審査を受ける必要がある

これらのメリット・デメリットの両方を把握し、ご自身の状況を踏まえた上で借金の一本化を検討してください。また、申込前に各金融機関の公式サイトより返済シミュレーションを行い、月々の返済額や完済までの期間を押さえておきましょう。

おまとめローン 返済シミュレーション名
プロミスの「おまとめローン」 ご返済シミュレーション
アイフルの「おまとめMAX」 ご返済シミュレーション
レイクの「レイク de おまとめ」 ご返済シミュレーション(特定商品)
SMBCモビットの「おまとめローン」 返済シミュレーション

監修者コメント

荒井 美亜 AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、貸金業務取扱主任者

同時申込はリスクが大きい

おまとめローンをどうしても使いたいからと、同時並行で複数の金融機関に申込をするのは逆効果です。信用情報に一定期間登録される以上、審査においてはマイナス要因になりえます。入念な準備をした上で手続きをし、万が一審査に通らなかった場合は半年ほど置いてから再チャレンジしましょう。

記事の編集責任者 小野原 慎也 Onohara Shinya

高校卒業後、様々な業界を経てポート株式会社へ。
数多くの金融メディアで、ライターとして1,000本以上の記事を執筆。
MONEY LEAFでは「お金に関するさまざまな知識が集まる情報ポータルサイト」として、最新の比較情報や賢く利用するためのノウハウ記事を発信している。

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